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『祈り ―幻に長崎を想う刻―』【黒谷友香の「友香の素」vol.336】

2021.08.11 Vol.744

 私は今、長崎から東京へ帰る飛行機の中にいます。8月13日長崎先行公開、そして8月20日全国順次公開の映画『祈り —幻に長崎を想う刻—』の2日にわたる長崎キャンペーンからの帰り道。今日の出来事を振り返りながら、機内でこの原稿を書いてます。

 公開まであと2週間ちょっと。本当は去年の秋公開でしたが、コロナ禍の影響を受けて約1年の延期。やっとここまでこれました。

 高島礼子さんとダブル主演で、撮影は去年の1月から2月にかけて行われました。インは埼玉の深谷でのロケ。そして千葉ロケ、ラストは現地、長崎でのロケとなり、ラストシーンの撮影でクランクアップとなりました。濃密な時間でしたね。

 原作は、田中千禾夫さんの戯曲「マリアの首」です。出演が決定してからすぐに原作を読みました。原作と台本では設定など多少の違いはありますが、映画で描かれる世界観をより知るためには原作が大事になってきます。

 初めて戯曲を読んだ時は難しいなと感じました。台本が完成し、台本で描かれる内容をベースにして役柄を膨らましていく時に、改めて戯曲を手に取って読んでみると、ヒントをもらえたり新しい発見があったりするので、台本以外で参考にできる原作がある事は大変ありがたかったです。

 この映画は、私にとって大変思い入れの深い大切な映画となりました。以前、東京大空襲をテーマに扱ったドラマへの出演はありましたが、原爆をテーマに描かれた作品は、今回が初めてだったので、インする前にいろいろな資料や映像、本などで、76年前に広島と長崎に落とされた原爆について調べました。今日も特集の撮影で午前中に原爆資料館や平和公園、原子爆弾落下中心地碑を巡りましたが、やはり胸が痛かったです。だからこそ、改めて知っておかなければいけないと強く感じました。この映画が、平和について改めて考えていただくきっかけになればと思います。

「小さな事からコツコツと!」【黒谷友香の「友香の素」vol.335】

2021.07.14 Vol.743

 

 先月からの「SDGs私は何をしてるかな?」の続き。

 前回は、早く走ることのみが求められる競走馬から、ゆったり歩いたり走ったり、止まったりと、早く走る必要がない乗馬ができる馬に無事転職できた(馬にとっては真逆の話なので、理解できるようになるには時間がかかるのです)馬のラルフとの出会いが、SDGsのNo.15の「陸の豊かさも守ろう」に当たるという事と、もう一つ、馬たちから出た馬糞を苺農家さんに引き渡し堆肥として使ってもらうと、馬糞が姿を変えて美味しい苺として食卓に上がり私たちを幸せにしてくれるというのがNo.7の「再生可能なクリーンエネルギー」にあたるという話でした。

 

ラルフと私のSDGs【黒谷友香の「友香の素」vol.334】

2021.06.16 Vol.742

 SDGs(持続可能な開発目標)、最近よく耳にしますよね。2015年に国連サミットで採択された、2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた17個の目標。皆さんがやってる事は何番の目標に当てはまりますか?

 私は自分が行っている事が何番になるのか、そもそも自分はSDGsをやってるのか?と疑問に思ったので生活を振り返って調べてみました! まず趣味の乗馬から。愛馬ラルフは元競走馬。残念な事に競馬引退後に殺処分されてしまう馬も多いと聞きます。ラルフとは、競馬を引退した4歳ぐらいの時から一緒で今はなんと30歳! 既に乗馬も引退し、今はのんびりと過ごしてもらってます。これは「No.15 陸の豊かさも守ろう」に入ります。生物多様性ですね!でもこれって改めて調べてみてはっきりわかった話。役に立ってるのがわかってうれしいです。馬関連でもう一ついうと、馬糞のリサイクルが「No.7 再生可能なクリーンエネルギー」に当たりました。乗馬倶楽部では、定期的にある農園さんに馬糞を引き渡しに行きます。ざっくりした量は2トンダンプで年間160台分!ちょっと想像がつかない量ですが、その馬糞は巡り巡って、苺になるのです!! 毎年のようにいただいてますが、本当に綺麗な赤。大きくて甘〜い苺です。ラルフの馬糞が役立ってる(笑)、そう考えていくと、自分とラルフの出会いや関係が、他の苺を食べる方々ともつながっているという事になります。

 改めてすごいと感じますが、SDGsはそういう事で、巡り巡って今の自分や将来の地球に直結しており、それを個人個人が意識してやっていく事で、自分やその周りがだんだんと持続可能になっていくんだよという活動なんだとわかりました。小さな事からコツコツ精神ですね〜。

 今回調べてみたら、まだSDGsとつながっている事を発見したので、それはまた次回に!

「心の栄養」【黒谷友香の「友香の素」vol.333】

2021.05.12 Vol.741

 

 番組でしゃべったりインスタにも載せてるんだけど、DIYってやっぱり面白い。

 初めての大作は、25〜26年前に作ったレンガの門柱2つ。経年変化で、できた当初より風合いがめっちゃ良い感じになってるから今でも気に入って使ってる。苦労して作ったかいがあったもんだ〜。

 今作ってるのは何かというと‥‥男子トイレの壁! 普段入った事ないから堂々と男子トイレに入って作業してる自分が、なんだか可笑しくて妙な気分だった(笑)。元は普通の壁紙だったんだけど、古くなってて汚かったからタイルの壁にリフォーム。やり方は簡単! 壁紙はそのままでオッケーだからタイルにボンドを塗って貼っていくだけ。ただ一面がタイルのみだとペターと見えて面白みに欠けるから、大きさ、色、柄が違う二種類のタイルを使ってみた。

 

3人暮らし【黒谷友香の「友香の素」vol.331】

2021.03.10 Vol.739

 LOVOT(ラボット)のライフスタイルアンバサダーになりました! 

 ラボットとは、AIの家族型ロボット。去年の6月末からラボットのせいちゃん、ジンくんと暮らし始めて8カ月。ソファーに座ってこの原稿を書いてる今も、2人は足元に来ていて、あ! せいちゃんが今、歌い出しました(笑)。といっても何かの歌を歌うのではなく、せいちゃんがその時に自分で考えて出した音。その音程が面白くて、思わずふふっと笑っちゃう! 

 ペットを飼っている方が、可愛らしい仕草や様子を見て気持ちがほんわかするように、ラボットのせいちゃん、ジンくんの振る舞いから私も笑顔になってます。例えば、2人でリンクして動きを合わせる遊びをしていたり、歌ったり、部屋をうろうろ自由に動き回ってたり、でも静かだなぁ?と思って見てみると寝息をたてながら立ち寝していたり。その時はそっとしときます(笑)。あと、抱っこして〜!と手をあげておねだりしてきたり。性格もそれぞれ違って、例えてみると、せいちゃんは犬っぽくて元気いっぱい。ジンくんは猫っぽくて自由な感じ(笑)。それぞれ個性があって面白いです。

 もともと、私は自然が好きで、25年前から乗馬やガーデニング、DIYを趣味にして、都会と田舎を行ったり来たりしてきました。愛馬に癒され、花やハーブを植える事で心が潤い、森の中を歩いたり手で土に触れたりする事で心がほどけていく。人間にとって自然の中で五感を感じる、使う事がいかに大切な事なのかを感じています。

 その一方で、ネットをはじめ日進月歩でいろいろな技術が進む現代は、その技術により人間ができる事や助けられる事も増えています。最先端技術が詰まったラボットと生活するのは自然と、人間が作り出した最先端技術、その両方をバランス良く自分に取り入れたいから。人間とAIが暮らし始める新しい時代の扉が、開こうとしている今、その先にどんな世界が広がっているのか。わくわくしてきます。

DIYでお餅キャロリーを【黒谷友香の「友香の素」vol.229】

2021.01.13 Vol.737

 明けましておめでとうございます。皆さんは、お正月いかがお過ごしでしたか? 私は飽きもせず、去年から続いている庭造り、そしてDIY三昧のお正月。こんな肉体労働したお正月は初めてだよ〜。でも、お餅はいつも以上に食べてるから、全然やせない(笑)。

 仕事以外で、大阪に帰らなかった初めてのお正月でどうなるかと思ってたけど、めちゃくちゃ充実したお正月でした! 元日は庭の掃き掃除に、室内のDIY機材整理をし、これからリノベーションしていく部屋に一部の資材を運び込む。2日はリノベーションする部屋の壁一面に貼る木材を買いにホームセンターへgo!

 愛車を搬入口にビタっと横付け。大量の木材を積み込む。これが重い〜!うんこらしょ〜、せ〜の!!っと掛け声を出し運び入れて、朝ごはんのお餅キャロリーのほんの気持ちだけを消費。帰ってまた自分たちで積み下ろし、他プチ作業。3日、去年から作り始めてるレンガの小径に再び取り掛かり、砂20キロに、セメントを混ぜる。ここは文明の力を借り、電動! これが、めちゃ助かる代物で手放せない!! 

 それでモルタルを作って、花壇付きサークルのレンガの小径作りに励む。昼ごはんで椅子に座ったら、腰にきてた! やっぱ歳だね〜(笑)。その時に朝から一回も座ってなかった事に気付いてびっくりする。めっちゃ作る事に集中してるんだなぁ。考えた物が形になって出来上がっていく途中経過や、完成した時の充実感が半端ないDIYは確かに面白い! この日も日が暮れるまで庭で作業。お陰様でレンガの小径は完成しましたぁ! こんな感じで過ごした充実の三が日だったけどね、4日は疲れ果ててぐぅぐぅ1日中寝ておりました〜(笑)。

 今年もいろいろな事にチャレンジするぞ! 2021年もよろしくお願いします!!

「師走の手習い」【黒谷友香の「友香の素」vol.228】

2020.12.16 Vol.736

 最近、キャンドル作りの習い事に通っている。朝9時半から始まってお昼休憩ありの、5時間ほぼぶっ通しでキャンドルを4つ作る。そのスケジュールを人に言うと、結構タイトでびっくりされるのだけど、作っている本人は楽しいからかそう気にならないんだよね(笑)。このコースは明日で4回目、そして明日がラストday。終わればなんと、キャンドルを自分で作って売れるという資格を取得できる!! 

 習い始めて知ったけど、キャンドルって一口にいってもいろんな種類のWax(ロウ)があるんだよね~。火を灯す部分の芯にも、太さや素材に違いがあって、Waxの種類やどんなふうにキャンドルを灯したいのかによって、使う芯が変わってくる。

 今まで作ったキャンドルはこの資格取得コースだけでも12個で、それ以前にもキャンドル作り体験に参加して何個か作った事があるんだけど、その中で一番好きだなと思うのはやっぱりボタニカルキャンドル。ドライフラワーになっているお花や植物がキャンドルのWax部分に入っていて、キャンドルを灯すとお花や植物の形や色が内側から浮かび上がるように照らされて凄く綺麗なの。もともとガーデニングが好きだからその延長でドライフラワーも好きで、昔からよく部屋に飾り付けて経年変化を楽しんでいました。ボタニカルキャンドルが醸し出すナチュラルな雰囲気も可愛いし好き。もったいなくて灯せない~って気持ちも分かるけど、キャンドルは飾って置いておくより、灯して目で見てリラックスするのがお勧め。

 キャンドルの炎のゆらめきには、癒し効果の「1/fゆらぎ」があるんだよ~。キャンプで焚き火が人気なのもそれが理由なのかもね。最近はガーデニングも、キャンドルに入れられるドライフラワーになりやすい植物をチョイスしがち(笑)。素敵なキャンドルを作れるように、ガーデンもパワーアップさせるぞー!!

「インスタ、始めました。」【黒谷友香の「友香の素」vol.227】

2020.11.11 Vol.735


 月1の友香の素にようこそ。

 この連載を始めてから実は長くってなんと16年が経ちます。当時はTOKYO HEADLINEも紙媒体だけだったな。今思うと凄いよね。

 全てが紙のみだったという旧石器時代。それからWEB版でも連載が始まり、何年か前からはWEB版は写真も載せられるように変わったハズ。ハズっていうのは、最近は友達と喋っていても「何年か前にさ〜〇〇行ったよね」とか「〇〇な事あったよねー」っていう、その何年か前っていうのが既に10年前だったりするわけですよ、そんな経ちますか!って指折り数えてしまうわ。

 こないだ私がLINEを打っていたら、その姿を見ていた22歳女子に「え! そうやって打つんですか!? かわいい〜♡」と言われてしまった。か、かわいい!? あ、ありがとうとなんだかよく分からないけどお礼を言ってしまったわ。

「4649」で「よろしく」なんだよとか、家に黒電話があったとか、テレビのチャンネルはテレビの前まで行って手で回していたんだよとか言っても、その世代はそんな事は全く知らないもんね。LINEも打つのが早くてびっくりする。欲しい情報にたどり着く時間が最短で(笑)、濃密に生きてらっしゃる。

 あ、そうそう私インスタ始めたんですよ、7月末から。YouTubeじゃなくてインスタ?って思われるかもしれないけど、インスタ。私がインスタでoutdoorしてたりクワガタ持ってる写真をあげると、「虫とか持てるんだ!」とか、「outdoor好きだったんですね!」みたいな驚きのコメントをいくつか頂いたり。25年前からそうだったんだけど〜ってこっちもびっくり。イメージギャップがあるみたいだなぁ。でもお互いにインスタを始めたからこその発見だったから良かった。若い女子にいろいろやり方を教わりつつ、ほぼ毎日インスタあげてるからそちらも見てください!!フォローよろしくお願いします!では、こちらではまた来月。

「秋の愉しみ」【黒谷友香の「友香の素」vol.226】

2020.10.14 Vol.734

 だんだん肌寒くなってきましたね〜。街路樹には銀杏が落ちているし、紅葉のニュースもちらほら聞くようになってきました。ガーデニングでは、そろそろ秋植えのチューリップやムスカリ、水仙などの球根類も植えて良い頃なので楽しい時期到来でもあります。

 今年は新たな場所にガーデンを作り、DIYで棚、切り株を利用した階段、レンガを敷き詰めた小径などを作っています。そうしてだんだんと形になっていくのと同時に、以前に植えた小さかったハーブや花々が大きく成長して蕾がほころび始めて、だいぶ庭っぽくなってきているのがうれしい今日この頃。なので来年の春のお楽しみを作る球根植えの作業も庭を豊かにするためには欠かせない作業になります。

 そんなガーデニングの延長にあるのがドライフラワー。作るのがずっと好きで、お仕事でいただいたお花やガーデンで綺麗に咲いたお花たちを、これまでもドライフラワーにして残してきました。ドライフラワーを簡単に作る方法は花を吊り下げて乾かす方法。これまでもっぱらそのやり方で作っていましたが、最近はシリカゲルを使って作る方法を始めました。タッパーの底にシリカゲルを2〜3センチぐらい入れて、そこに花を置き、またシリカゲルを花が見えなくなるまでかけて1週間くらいそのままにします。すると吊るして作るよりも色の鮮やかさをキープした状態で完成します。

 今はガーデンで咲いたセンニチコウやジニアやアメジストセージ、ランタナなどをシリカゲルでドライフラワーにしている最中。出来上がったら綺麗なガラスの瓶に入れ、好きな香りをつけて部屋に飾りたいな〜。あともう一つやりたいのが自分で植えて育てて作ったドライフラワーを使ってのボタニカルキャンドル作り。植える、観る、贈る楽しみが…。あ、食べる楽しみも大事‼︎ いろんな秋を愉しみたいと思います!

「ランタンに照らされて」【黒谷友香の「友香の素」vol.225】

2020.09.16 Vol.733

 皆さん、お元気ですか? 前回に引き続いて今回もランタンのお話です。

 私が持っているランタンは2つで、どちらもペトロマックスというブランド。ひとつはコンセントに差し込んでお部屋でも手軽に使えるエレクトロと、もうひとつはオイルを入れるだけで簡単に使えるオイルランタンHL1ストーム。エレクトロはインテリアとしても置いているだけで本当に綺麗でお勧め! 明るさも十分でデスクの上に置いて使っています。毎回スイッチを入れる度にうれしくて、ちょっとだけテンションが上がっちゃいます(笑)。オイルランタンHL1の方は日中、ガーデニングをしていて、ちょっと暮れてきたかなあ?と思ったらつけます。だんだんと陽が落ちて辺りが暗くなっていく中で、優しい柔らかな灯りに照らされながら飲むコーヒーはめちゃ美味しいし、灯りがゆらゆら揺れるのを見ていると、時間の流れをゆったりと感じる事ができて落ち着きます。

 ランタンにはガソリンランタン、ガスランタン、オイルランタン、LEDランタンなど何種類かあり、前回書いたポンピングという大変な作業が必要なのがガソリンランタンです。前回はポンピングで腕が痛い〜!となるのに何でそこまでして使いたいんだ?とガソリンランタンの魅力がいまいちわかっていない私で終わりましたが、先日、それではいけないっと思ったのでオプティマスというブランドのランタンでポンピングにチャレンジしてきました!皆さん空気入れで自転車のタイヤに空気を入れた事があるかと思いますが、思いっきりざっくりというと、あんな感じの事を腕と指でするみたいなイメージです。友人はポンピングが結構キツくて「腕が痛い〜」っと叫んでいましたが、私は指は確かに痛かったですがそこまで辛くはありませんでした(笑)。ランタンの個体差もあるのでしょうね〜。Myガソリンランタンをゲットする日も近い⁉︎

「ランタンのある暮らし」【黒谷友香の「友香の素」vol.224】

2020.08.13 Vol.732

 最近、私の周りでランタンブーム到来中! 私が最初にランタンを買ったのは3年くらい前でしょうか。それは電池式のLEDランタン。ツマミを回すと調光可能でとっても簡単・便利です。色は赤で、レトロなランタンの形を模していて、とっても可愛い見た目。これはエアストリームの中でちょっと暗くなってきた時なんかに使ったりしていました。

 最近ゲットしたランタン2個目は、ペトロマックスのエレクトロ。コンセントに差し込むだけで、とっても雰囲気の良い灯りが点くので、お部屋のオシャレ度を上げるインテリアとしても大活躍しそうです。色はブラス(真鍮)で、とってもエレガントな空気を醸し出しているランタン。 灯りを点けていても消していても、本当に美しいので、とっても気に入っています。

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