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サンタ姿の吉田沙保里、クリスマスプレゼントは「よきパートナー」

2016.12.14 Vol.680

 リオ五輪レスリングの銀メダリスト、吉田沙保里が14日、都内で行われた映画『ペット』のブルーレイ&DVDのリリース記念イベントに出席した。

 映画『ペット』は、映画『ミニヨンズ』のスタッフが手掛けた最新作。飼い主のケイティが大好きな犬のマックスを主人公にしたハラハラドキドキの大冒険ストーリーだ。

 チワワとトイプードルの2匹の犬たちと暮らす吉田は「自分がいないとき、何をしているんだろうなって思います」と、想像。「(映画は)家族で楽しく見ていただけると思います。(ペットたちの姿に)癒されます」と、PRした。

 イベントには、インスタグラムのフォロワーが200万超と吉田同様世界から注目を集める柴犬まるも出席。イベント途中眠りに落ちそうなシーンも多々あったが、吉田からのプレゼントであるクリスマスケーキが現れるとシャキッと背を伸ばした。

 イベント終了後、報道陣からの「クリスマスプレゼントには何が欲しい?」の質問には「良きパートナー! ……プレゼントではないですけどね。運命のパートナーに出会いたいです。それが聞きたかったんでしょ」と、明るく笑い飛ばした。

 『ペット』のブルーレイ&DVDは、21日発売。

リオ五輪・パラのメダリストが凱旋「大歓声に包まれて日本のスポーツの秋」

2016.10.22 Vol.677

 真っ青に晴れ上がった空に、じりじりと照りつける太陽。10月に入ったというのに、銀座には真夏のリオが戻ってきたようだ。沿道には、サングラスに帽子、夏物の装いの女性が多数。長袖のシャツの袖を肘上までまくり上げハンカチで汗を拭う男性、仕事の途中といった背広にビジネスかばんの男性も見える。

 この日行われたのは、「リオデジャネイロオリンピック・パラリンピック日本代表選手団合同パレード」。選手は合わせて6台のバスやトレーラーに乗り込み、新虎通りを出発して、銀座、そして日本橋とパレードする。

 パレードは、ロンドン五輪の際にも行われているが、今回はオリンピックとパラリンピックのメダリストが一緒に行う。そのため前回以上の注目度。新虎通りに設けられた出発式会場の周辺には、朝早くから人が集まった。

 レスリングの吉田沙保里、車いすテニスの上地結衣らを筆頭に選手たちがトレーラーとバスに乗り込み、パレードがスタート。オリンピアン50人、パラリンピアン37人を乗せた車両は、早歩きよりも少しだけ早いぐらいの時速4.8キロのスピードでゆっくり進んだ。

 沿道は用意された小旗を振る人たちでいっぱい。メインルートの銀座8丁目交差点から日本橋までの沿道は外に向かって人の列が五重、六重と重なる。人の切れ目ははまったくない。よく見ると、沿道に立つビルの窓も人でいっぱい、バスやトレーラーからの遥か上の高層階からベストショットを狙うカメラマンたちも見えた。

 平日の午前中の開催にもかかわらず80万人が集まった。大会のヒーロー、ヒロインたちの名前と一緒に「おかえり!」や「ありがとう!」、そして「感動した」が一緒になって次々に飛ぶ。選手たちは声のかかったほうへ笑顔を振りまき、沿道にも笑顔があふれた。

 バスやトレーラーの上のアスリートたちと沿道の距離は思うよりも近い。前列に陣取れば言葉も十分に交わせそうなほどだ。バスよりも少し低いトレーラーに乗ったパラリンピアンたちは、沿道に知り合いを見つけて呼びかけ、短いながらも会話している様子も見受けられた。

 80万人のなかには朝早くから場所取りに奔走した人、ロンドン五輪の際パレードの時の経験を生かして銀座から移動してきた人など、対策をして臨んだ人も少なくなかった。また、コースに面したカフェは絶好の観客席になっていて、ゴール近くにある吉田沙保里の出身県である三重のアンテナショップ、三重テラスには多くの人が詰め掛けた。

 合同パレードを終えたレスリングの伊調薫は「こんなにたくさんの人に来ていただいてうれしかったです」とコメント、競泳の萩野公介は「工事現場のおじさんたちも手を止めていた。大丈夫かなと思いました」と、気遣いを見せた。

 体操の内村航平は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックについて聞かれ、「4年後に出られるように頑張りたいです」。そして、「4年後は(競泳の)萩野君がスーパースターになっていると思うので期待したい。きっとパレードもやっていただけるんじゃないかと思うんですが、今日よりも盛大になるでしょう。萩野君に期待したい」と笑った。

【リオ五輪8月5日開幕】体操の内村、レスリングの吉田は金間違いなし!!

2016.07.24 Vol.671

 リオデジャネイロ・オリンピックが8月5日に開幕。8月21日まで地球の裏側で熱い戦いが繰り広げられる。開幕を前に本紙編集部の独断と偏見のもと、今回の五輪の注目競技と選手をピックアップする。

吉田沙保里53キロ級で優勝

2014.06.20 Vol.620

 レスリング全日本選抜選手権の最終日(15日)、今年から新設された女子53キロ級と58キロ級が行われ、吉田沙保里と伊調馨が制した。2人は身の全日本女子選手権を含め12度目の優勝。

 吉田は55キロ級で五輪と世界選手権を合わせて世界大会14連覇を果たしている。今回は初めてリミットまで下げて臨んだ新階級の女子53キロ級。対戦した3選手とはいずれも初顔合わせで、準決勝では素早い攻撃をかわせずに一時は逆転も許した。
「(転向前の)55キロ級のときに比べて動きが速い。決勝も返し技を警戒して、(終了)時間を待とうとした」と振り返り、まだ新階級に完全には対応できていない様子だった。

 今大会は世界選手権(9月、タシケント)の代表選考会も兼ねており、53キロ級で出場するが、直後のアジア大会は実施階級が55キロ級のため体重を増やして臨むという。

レスリングと野球・ソフトが2020年五輪最終候補に残る

2013.06.07 Vol.593

 国際オリンピック委員会(IOC)は5月29日、サンクトペテルブルクで理事会を開き、2020年五輪で実施する残り1競技の候補にレスリング、野球・ソフトボール、スカッシュの3競技を選んだ。

 投票はロゲ会長を除く理事14人が投票し、過半数(8票以上)を得た競技が最終候補に決定する。過半数を得るまでは0票か最下位の競技を除外しながら投票を繰り返すのだが、1つの競技が決まったら、次の投票は残りの競技をすべて俎上にあげ投票を行うというもの。

 レスリングは1回目に14票中8票を獲得し、候補に残った。

 野球・ソフトボールは1競技目の投票で0票だったものの、2競技目の5回目の投票で9票を獲得した。しかし1回目では1票、3回目では3票で並んだスカッシュと決選投票になり8対6でかろうじて勝ち残るという薄氷を踏む展開だった。

 スカッシュはその2競技目の3回目の投票で落選したものの、3競技目の投票の3回目で8票を獲得。いわば逆転で滑り込んだ格好だ。

 1896年第1回アテネ五輪から実施されてきたレスリングだが、今年2月のIOC理事会では、世界的普及や女性進出の遅れが指摘され、25の中核競技から除外された。今回は一転、国際レスリング連盟(FILA)がIOCの意に沿って短期間で取り組んだ女性役員の登用やルール改正が評価されたとみられる。

 3大会連続の五輪金メダリストの吉田沙保里はロビー活動のためサンクトペテルブルク入り。28日には国際会議「スポーツアコード」の会場で競技存続を訴えた。1日に日本レスリング協会の福田富昭会長(71)、馳浩副会長(52)とともに帰国し「ほっとしている」と笑顔を見せたが、「これから本当の戦い。気を抜かずにやっていきたい」と気を引き締めた。

 一方、劣勢が予想されていた野球だったが、試合時間の短縮を狙って7回制の導入を決定。さらに男子の野球と女子のソフトボールとして1競技で五輪実施競技入りを訴えた試みが評価されたよう。

 日本としてはレスリングと野球・ソフトボールの2つが残ったことは喜ばしい半面、次はどちらかが落選するわけで、なんとも悩ましい。もっともどちらも落選という可能性もある。

 最終決定の舞台は9月にブエノスアイレスで開催される総会。約100人のIOC委員による投票で決まる。公表された投票の結果から最初に過半数の票を得たレスリングが現時点では最有力候補といえるが、一方で、復活を目指す野球とソフトボールも強力にタッグを組み、大リーガーの参加を呼び掛けるなどして巻き返しを図る。IOC委員の4割強は欧州出身者で占められているだけに、欧州で高い人気を誇るスカッシュの“底力”も侮れないという。

 当のIOCのロゲ会長は31日、3日間の理事会終了後に記者会見し、残り1競技は新競技にこだわらず、基準は「質の高さ」との意向を示した。

 ロゲ会長は「五輪競技の見直しの目的は最高の構成にすることで、新競技を入れることではない。質の高さが重要」などと語った。

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