海外旅行ガイドブックの定番といえば『地球の歩き方』。今年で創刊41年目にしてシリーズ初の国内版「東京 2021〜2022」が話題を呼んでいる。別冊MAPを含めて500ページ超のボリュームに、東京都の基本情報や祝祭日、気候といったものから安全情報、習慣とマナーに至るまで事細かに紹介。巻頭特集では伝統工芸のものづくり体験、最強パワースポット、おすすめ東京みやげ、文豪の愛した名店、商店街、銭湯、東京発祥グルメなど、旅の定番から意外な穴場までひと通り網羅している。
駅名は違うが徒歩で乗り換え可能な駅、駅名は同じでも乗り換えが遠い駅、お得なきっぷ一覧、駅近コインロッカー情報、観光費用の目安など、知っているようで知らない豆知識も豊富。伝統文化に親しみたい人には歌舞伎や寄席、大相撲の楽しみ方なども解説されている。個人的には老舗だけでなくラーメンやレトロ喫茶、オーセンティックバーなど、幅広く東京らしい店が載っているところがうれしい。
住んでいると気づきにくい東京の魅力。旅行者目線で見るだけで新しい「東京」が見えてくる。