国内最大級のクラシック音楽の祭典「東京・春・音楽祭 ―東京のオペラの森 2018―」が開催中だ。東京文化会館や国立科学博物館、東京都美術館といった上野周辺のさまざまな施設や街角を舞台に、さまざまなコンサートが同時多発的に開催されるもので、多くのクラシック音楽ファンや観光客、買い物客や散歩客などを楽しませている。
毎年メイン公演のひとつとして行われるワーグナーのオペラ公演のように重厚かつ荘厳な公演、オーケストラ公演、国内外のトップ演奏者の演奏や技などを、約1カ月にわたって楽しめるのが魅力。耳の肥えた音楽ファンはお好みの演奏者や演目を探して足を運び、期間中、いくつものコンサートを訪れる人も少なくない。
その一方で、身近なのになぜか距離が遠く感じがちなクラシック音楽にぐっと近づけるのもまた、この音楽祭のいいところだ。博物館、美術館、さらには街角など、さまざまな場所で、いろいろな規模のコンサートが行われていて、時間が短かかったり、料金もリーズナブルだ。なかには無料なものもあって、誰でも気軽に参加することができる。