2021年9月のトミー・ジョン手術からの再起をかける、アメリカ大リーグ・ツインズの前田健太。1年以上に及ぶ長いリハビリ生活の中で得た「逆境を乗り越えるための力」とは。単独インタビューで聞いた。
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大谷翔平が史上初の二刀流でオールスター出場
米大リーグ機構(MLB)は東部時間7月1日午後9時(日本時間2日午前10時)からオールスター戦(13日・デンバー)の先発出場野手を決めるファン投票の最終投票結果を発表。エンゼルスの大谷翔平(26)がア・リーグ指名打者(DH)部門で1位となり、メジャー4年目で初選出された。日本選手ではイチロー(マリナーズ)、松井秀喜(ヤンキース)、福留孝介(カブス)に続き4人目、DHは初。
また4日(同5日)には残る出場選手も発表されたのだが、大谷は選手間投票では投手として選ばれ、史上初の二刀流での選出となった。大谷の他に日本人ではパドレスのダルビッシュ有、マリナーズの菊池雄星の両投手が選出された。日本人選手が3人選出されるのは2003年(イチロー、松井秀喜、長谷川滋利)、2007年(イチロー、斎藤隆、岡島秀樹)、2014年(ダルビッシュ、田中将大、上原浩治)以来、4度目で史上最多タイとなる。
今季の大谷は“二刀流”に磨きがかかり、打者としては7月7日(現地時間)のレッドソックス戦で今季32本目の本塁打を放ち、日本人最多本塁打記録を塗り替えた。これまでの記録は2004年の松井秀喜(当時ヤンキース)の31本。
またア・リーグの本塁打王争いでもつばぜり合いを演じていたブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)を突き放し単独トップに立つなどここに来て本塁打を量産。どこまで記録を更新するのかにも注目が集まっている。
投手としてはほぼ中6日で先発し、6日の試合で今シーズン4勝目(1敗)を挙げた。この勝利は日米通算50勝目(日本42勝、米8勝)だった。
前田健太、プレッシャーには「食事やサプリをしっかり」。コロナ禍での自炊生活明かす
米大リーグ・ツインズの前田健太が5日、ブランドアンバサダーを務めるインナービューティブランド「エステプロ・ラボ」の動画撮影に出席。同社佐々木広行会長と対談し、今季の抱負やコロナ禍で始めた自炊、「緊張」との向き合い方について語った。
昨シーズンはドジャースからツインズへの移籍1年目にして、11試合で66回2/3を投げ、6勝1敗、防御率2.70、80奪三振、10与四球を記録。サイ・ヤング賞でも2位に選ばれるなど、新天地でエース級の活躍を見せた。
新型コロナウイルスの感染拡大で異例の1年となった昨季。「はじめは外に出ることができなかったので、自宅の庭や部屋でできるトレーニングをしていました。飲食店も全て閉まっていたので、スーパーに買い物を行くぐらい。人もほとんど歩いていなくて、街がストップしているような状態でした」とミネソタでの生活を振り返る。「徐々に感染状況を見て外に出て、ジムがオープンすればジムで練習をしてという感じ。シーズン中は2日に1回PCR検査を受けて、自宅と球場、遠征ならホテルと球場を往復する日々でした」と、行動制限のあったシーズンを振り返った。
ストレスは溜まったかと問われると「外で食事ができないストレスはありましたが、僕らだけではなく、みんながそうした状況。試合ができるだけ幸せと思えましたし、逆に野球に集中することができました」と前向きに捉えた。
大谷が帰国会見で2020東京五輪出場否定せず
米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平が11月12日、ア・リーグの新人賞に選出された。日本人では2001年のイチロー以来17年ぶり4人目の快挙となった。
大谷は大リーグ専門局のインタビューに「すごくうれしい。応援してくれた方にとってもうれしいと思うので良かった」と喜びを語った。
今季は投手としては4勝2敗、防御率3.31、打者では打率.285、22本塁打、61打点、10盗塁をマーク。
ライバル視されていたヤンキースの内野手アンドゥハーは打率.297、27本塁打で大谷は数字の面では劣ったが、同一シーズンでの「10試合登板、20本塁打、10盗塁」はメジャー史上初。約100年前のベーブ・ルースを想起させる活躍に、全米30球団の本拠地から選ばれた30人の記者のうち25人が大谷に1位票を投じた。
大谷は帰国翌日の22日、東京都千代田区の日本記者クラブで会見を行い「充実して楽しい、良いシーズンだった」などと1年を振り返った。
今年10月に右ヒジの靭帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けたが、「術後は順調。やって良かったと思っている」と説明。来季は打者に専念することになるが、二刀流については「今の段階で(断念)は全くない」と話した。今後の目標としては「ポストシーズンへ行きたい思いはより強くなっている」とした。
また2020年の東京五輪については「出場してみたいという気持ちがあるのは普通なこと」と話した。
イチローがついにメジャー3000安打達成
米大リーグ、マーリンズのイチロー外野手(42)が7日、デンバーでのロッキーズ戦で通算3000安打を達成した。
この日まで2999安打としていたイチローは「6番・中堅」で先発出場し、7回の第4打席で右越え三塁打を放ち、大リーグ30人目となる金字塔を打ち立てた。
通算500盗塁との達成は史上7人目となる。
27歳での大リーグデビューは3000安打達成者では最も遅く、1900年以降では、リッキー・ヘンダーソン(アスレチックスなど)の42歳286日を4日更新して最年長での到達となった。
イチローは試合後「達成した瞬間にチームメートが喜んでくれて、ファンの人たちが喜んでくれた。3000という数字よりも、僕が何かをすることで、僕以外の人たちが喜んでくれることが、今の僕にとって何より大事なことだということを再認識した」と語った。
イチローについては、日本選手初の米国の野球殿堂(ニューヨーク州クーパーズタウン)入りを確実視する声が高まっている。候補になるにはメジャーで10年以上プレーした選手が引退後5年以降が条件で、全米野球記者協会(BBWAA)が候補者を選定する。同協会に10年連続で所属した記者たちの投票により、得票率75%以上の候補者が殿堂入りとなる。5%以下だと、翌年から候補になれない。
日本選手では野茂英雄氏が2013年に候補者となったが、権利を失っている。
またイチローは16日に敵地グレートアメリカン・ボールパークで行われたレッズ戦で9回にライト線に三塁打を放ち、メジャーの新旧本拠地全40球場で安打を放つという記録も達成した。
田中34連勝でストップ
米大リーグ、ヤンキースの田中将大投手は20日、シカゴでカブスとの交流戦に登板し、6回4失点で負け投手となり、メジャー初黒星を喫した。2012年から続いていた日米合わせての連勝が「34」でストップした。田中はこれまで8試合に先発し6勝をあげていた。
登板後、田中はブログでファンに感謝を表し、「これが終わりではありません! またここからが新たなスタートです。」とメッセージを送った。