SearchSearch

「GRANDSLAM 5」出場の伊藤「RIZINは所さんと2人で勝つことが目標」

2016.10.31 Vol.677

「GRANDSLAM 5」(11月3日、東京・ディファ有明)と「ZST.47」(11月27日、東京・ディファ有明)に参戦する総合格闘技ZSTのフライ級王者・伊藤盛一郎が10月31日、所英男と公開練習を行った。
 所は先日、「GRANDSLAM 5」でグラップリングルールで大澤茂樹と対戦することが急きょ決まっている。
 この日は打撃とグラップリングのスパーリングを1Rずつ行った。
 所はZST出身。伊藤自身、所を目標としていることもあって、グラップリングのスパーはZSTの試合を思わせるめまぐるしい動きとなり、ともに仕上がりの良さを見せた。
 伊藤のこの異例の2連戦は年末のRIZIN出場を目指してのもの。3日に修斗の世界ランカーの内藤頌貴と総合ルールで対戦し、27日は上田卓央とグラップリングルールで対戦する。

 スパー後の会見で伊藤が「試合当日に大暴れするだけ。5分×3Rですが、1Rで決着をつけてやろうと思っている。膠着しちゃうと試合が詰まらなくなるし自分らしくないので、スタートからノンストップでフィニッシュに持っていければ。必殺技はたくさんある。寝技でも立ち技でも、まだ出していない技もある」と意気込めば、所は「試合の3日前ということで心配していたんですが、減量も落ち着いたようでいつも通り動けていた。安心した。当日爆発すると思う。彼の持ち味は動物のような動き。最近は打撃と寝技がスムーズになったと見ていてもスパーリングをしても感じていて、どんどん強くなっている最中。勝村さんとすごくいい練習をしているんだなと感じている」と太鼓判を押した。

11・3「GRANDSLAM 5」に所英男が電撃参戦!大澤茂樹とグラップリング戦

2016.10.31 Vol.677

 年末に開催される格闘技イベント「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント 2nd ROUND/Final ROUND」(12月29、31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)のワンマッチで山本アーセンと対戦する所英男の「GRANDSLAM 5」(11月3日、東京・ディファ有明)への参戦が急きょ決定した。現GRACHAN フェザー級王者の大澤茂樹とグラップリングルール、5分×2Rで対戦する。

 これは所がGRANDSLAMの旗揚げ戦のメインイベンターであること、レスリングをバックボーンに持つアーセンとの対戦が決まったことなど、さまざまな理由が重なったことから実現したもの。
 GRANDSLAMのプロデューサーである勝村周一朗氏が所の「レスリングの強い選手とやりたい」という希望にこたえる形でマッチメークされた。

 大澤はレスリングではインターハイ、全日本大学選手権、世界学生選手権などを制するなど輝かしい実績を持っている。

7・26修斗 のび太が世界フライ級王座初防衛

2015.07.27 Vol.647

 プロフェッショナル修斗の公式戦が26日、東京・後楽園ホールで開催された。
 メーンで行われた世界フライ級チャンピオンシップは王者・内藤のび太が世界ランク3位の挑戦者・澤田龍人を4R4分46秒、肩固めで破り初防衛に成功した。
 内藤は昨年9月に室伏シンヤから王座を奪取して以来の試合。その間、フライ級戦線はアグレッシブに動いていた。
 まずは昨年のインフィニティリーグ。ここでは飛鳥拳と澤田がしのぎを削り、飛鳥が優勝。澤田は準優勝に終わったものの、リーグ戦を通じその実力をファンに大きく印象付けた。
 その一方、世界のベルトに3度挑み、跳ね返され続けた猿丸ジュンジが復活。2連勝でタイトル戦線に再浮上してきた。
 通常なら飛鳥が世界挑戦!となるところなのだが、内藤と飛鳥はパラエストラ松戸の同門とあって挑戦には至らず。
 そこで飛鳥はターゲットを猿丸に変え、5月大会で対戦するのだが、ここで猿丸が1RKO勝利。3連続KO勝ちで一気に挑戦者に浮上し、内藤も試合後リングに現れ猿丸との防衛戦をアピール。しかし猿丸は試合前から足を痛めており、今大会には出場できないことから、澤田に挑戦権が回ってきた。
 こう書くと“棚ボタ”で挑戦権が巡ってきたように見えるが、澤田も2月大会で当時ランキング1位だった正城ユウキに3RTKO勝ちしており、挑戦は時間の問題。今回は松根良太以来の10代での王者誕生という話題もあり、いわば“タイミングの綾”といったところ。
 入場から龍人コールとのび太コールでホールが揺れる。所属するAACCのキッズレスリングの子供たちが澤田の応援に駆け付け、大声援を送るが、内藤の入場曲である『ドラえもんの歌』がかかると、つい笑顔になってしまうのは仕方のないところ。
 試合前には内藤にドラえもん役の声優の水田わさびと、ジャイアン役の木村昴から花束が贈られる。
 試合は1Rから澤田が積極的に打撃で内藤を追い込む。想定外の展開に防戦の内藤。タックルで展開の打破を探るもアマレス出身の澤田はそれを潰しては離れて打撃で勝負する。しかしラウンド終盤にはタックルを潰されてからもぐって片足タックル。ついにグラウンドで上を取り、いつもの“のび太ワールド”に澤田を引きずりこむ。下からパンチを放ち、なんとか脱出した澤田だったが、内藤は再度タックルから上を取り、細かいパンチの連打でなんとか序盤の劣勢を取り戻す。
 2R以降も離れて戦いたい澤田とタックルからグラウンドに持ち込みたい内藤という図式で試合が進む。打撃を当てるのは澤田なのだが、内藤は時にはパンチを被弾しながらも澤田の手を離さず、時にはパンチを交わしタックルを成功させ、とにかくグラウンドへ引きずり込む。
 グラウンドで澤田が上を取りかけても、すぐに体勢を入れ替え、自分に有利なポジションをキープし、こつこつとパウンドや鉄槌を落とし、バックからスリーパーを狙うなどゆさぶりをかける内藤が徐々にペースをつかんでいく。
 1、2R終了後のインターバルではスタミナ回復に時間をかけ、やや不安げな表情を見せた内藤だったが、3R後のインターバルでは落ち着いた表情に。そして、それまではギリギリに装着していたマウスピースを早めに装着し、臨戦態勢をばっちり整え、4Rへ。
 パンチのフェイントからタックルで先手を取る内藤。澤田にとっては未知の領域となる4R目だったが、スタミナ切れを起こすことなく、パンチを放ち必死に立ち上がろうとする。しかし内藤はとにかく引き倒し、サイドについてパンチを放つなど、澤田を削りながら虎視眈々とフィニッシュへ向けたお膳立てを整える。そして残り時間1分30秒、ついに肩固めにとらえ締め上げる。激しくもがく澤田だったが、残り14秒、無念のギブアップとなった。
 試合後、内藤は「自分なんて生きてても死んでてもどっちでもいいような人間だと思うんですけど、みんな楽しんでくれれば別に僕なんてどうでもいいやと思ったんですけど、去年の9月に言って宙ぶらりんのまんまになってる人が1人いるので、砂辺さんと戦おうかなと思ってるんですけど、よろしくお願いします」とパンクラス・フライ級王者の砂辺光久との対戦を口にした。
 会見では1Rの展開について、開口一番「死ぬかと思いました」と語ったうえで「1R終盤に1回上になれたので、それでちょっとだけいけるかなと思いました。あれ(打撃)が続いていたら…。まあその後もしんどかったですけど…。(フィニッシュになった肩固めについては)あれはぎりぎり。外れたら、結構力を使っちゃっていたので、逆にやられていたと思います。本当はちゃんと打撃もやりたかったんですが、完全に押し込まれた。ホント殴られました。痛かったです。(タックルの場面では)ホントにクラッチを切ったら死ぬと思ったので、僕も必死だった。あんなに打撃でくるとは思っていなかったので、びっくりしたし、すごかった。痛かったです」と振り返った。

7・26修斗 のび太vs澤田の世界フライ級戦決定 宇野薫も参戦

2015.06.11 Vol.644

 プロフェッショナル修斗公式戦7月26日後楽園ホール大会のカード発表会見が10日、都内で行われ、世界フライ級チャンピオンシップ、王者・内藤のび太vs挑戦者・澤田龍人戦が発表された。
 内藤は昨年9月に室伏シンヤを破り、王座に就いて以来の試合で初防衛戦となる。フライ級は昨年行われたインフィニティリーグで内藤と同門の飛鳥拳が優勝。しかし内藤、飛鳥ともに同門対決を望まなかったことから防衛戦が行われていなかった。
 この間、過去にタイトル挑戦の経験もある猿丸ジュンジが2連勝。そして5月の後楽園大会では飛鳥を1RKOで破り挑戦権を得たものの、試合前に負った怪我により今回は挑戦を辞退。今回、澤田の挑戦が実現した。もっとも澤田はインフィニティリーグで飛鳥に敗れ2位に終わったものの、今年2月の新宿大会で当時ランキング1位だった正城ユウキをKOで破り、現在は同級3位の実力者。近い段階でのタイトル挑戦も予想されていた。
 会見には例のごとくジャイアン貴裕同伴で出席した内藤。まずはジャイアンが「やっと巡ってきた初防衛戦ってことで、のび太も気合が入っている。澤田選手が弱冠19歳でここまで来たのは凄いが、のび太の歩んできた人生に比べれば薄っぺらいですね。のび太がこれまでどれだけ虐げられてきたかを思えば大したことないです」と代弁すると、内藤は「だいたいそんな感じです…」とポツリ。
 一方、澤田は「のび太選手は強いんですけど、修斗を盛り上げていないと思うので、僕がベルトを取って修斗、そして格闘技界を盛り上げたい」と語った。
 試合についてはジャイアンが「のび太はスタミナの化け物なんで、5分5Rの勝負なら誰も勝てません。目くるめく、のび太ワールドを澤田選手にはみっちり味わってもらおうと、のび太は言ってます」と代弁すると澤田は「スタミナが凄いあって粘り強い印象。本当は5R戦いたいんですけど、疲れちゃうんで、早めに一本を取りに行きたい」と語った。
 キャラにばかり目がいってしまうが内藤は現在無敗の実力者。一方の澤田は松根良太以来の10代での世界王者を狙う逸材。今年はどの団体でもフライ級戦線が活発だが、そのなかでもいろいろな意味で話題を集める一戦となりそうだ。

10・5 『VTJ 3rd』所英男 今度は元UFC戦士と対戦

2013.08.30 Vol.598

 ケージで行われる総合格闘技大会『VTJ 3rd』(10月5日、大田区総合体育館)のカード発表会見が30日、都内で行われた。
 この日発表されたのは3試合。
 第1回大会から3連続参戦となる所英男は57.2キロ契約でウィル・カンプザーノと対戦する。カンプザーノはWEC、UFCに参戦経験のある選手。UFCリリース後、テキサスの新興団体LFCでバンタム級王座を奪取。現在4連勝とメジャーへの再挑戦を目論んでいる。
 所はカンプザーノについて「今まで戦った選手の中でも最も強い相手になると思うが、そういう選手と戦いたかったのでありがたい。打撃が上手で、一発一発が強い、(自分が)理想とするような打撃ができる選手。手強い相手。4連勝中と勢いがあって、目指しているところは一緒だと思うので負けられない」と語った。
 前回大会ではパンクラスの現役王者・石渡伸太郎の参戦が大きな話題を呼んだが、今大会ではZSTの現役ライト級王者・小谷直之が参戦。修斗を中心に活躍する星野大介と対戦する。
 小谷はZSTでは絶対王者といわれる存在。かつてはPRIDE武士道、UFCといったメジャー団体への参戦経験もあり、国内のライト級ではトップクラスの実力者。小谷はもともとシューティングのジムにいたこともあり「プロシューターは強い存在という意識がある」と敬意を見せながらも「チャンピオンなので、チャンピオンの強さを見せて勝つ」と勝利宣言。一方、星野は「KOを狙う。修斗は強いってところを見せたい」と語った。
 サブミッションの小谷と打撃の星野、ZSTと修斗の対戦など見所は多い。実績から小谷有利の下馬評ではあるが、星野はもともとケージフォースで戦っていたこともありケージでの戦いには一日の長がある。第1回大会でも勝利を収めているだけに侮れない。

Copyrighted Image