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混迷の米大統領選にやっと決着!? バイデン氏の次期大統領就任ほぼ確定

2020.12.11 Vol.736

 米大統領選は12月8日、全50州と首都ワシントンが開票結果を確定する事実上の期限を迎え、中西部ウィスコンシン州を除く各地で結果が確定された。

 米大統領選は、50州と首都に割り当てられた計538人の大統領選挙人のうち、過半数の270人を獲得した候補が勝利する。これまでの11月3日の一般投票での集計では民主党のバイデン前副大統領は306人(ウィスコンシン州の10人を含む)、共和党のトランプ大統領が232人を獲得。

 ウィスコンシン州の開票結果は1日にいったん確定されたが、共和党側が訴訟を起こし、確定が先延ばしとなっていた。しかしこの10人がトランプ氏のものになっても296対242と大勢は変わらず、バイデン氏が次期大統領に就任することがほぼ固まった。

 今後は14日に各州で選挙人による投票が行われ、その結果を来年1月6日に開く連邦議会の上下両院合同会議で集計し、正式に正副大統領を選出する。

 これに先駆け、バイデン氏は11月23日に重要閣僚の候補を発表し、国務長官にアントニー・ブリンケン元国務副長官を指名。11月30日には国内外の安全保障情勢に関する機密情報をまとめた報告書である「大統領日報」(PDB)を情報機関から初めて提供された。これは現職の大統領が受ける報告と同じ内容で、トランプ大統領からバイデン氏への安全保障分野での引き継ぎが着々と進められている。

 一方、大統領選に関する訴訟については8日の期限を過ぎても続けられることからトランプ陣営の弁護団は声明で「憲法が定める唯一の期限は来年1月20日の大統領就任式だけだ」と越年闘争の姿勢を示している。

【今月の“人”】ジョージ・H・W・ブッシュ氏

2018.12.08 Vol.713

 第41代米大統領、ジョージ・H・W・ブッシュ氏が11月30日、死去した。94歳。死因は明らかにされていない。ブッシュ氏は1988年の大統領選で民主党のデュカキス候補を破り当選。1989年12月にマルタ島で当時のゴルバチョフ・ソ連共産党書記長と会談し、東西冷戦を終結させた。1991年の湾岸戦争では米国主導の多国籍軍を勝利に導いた。

 長男で第43代大統領のジョージ・W・ブッシュ氏は「高潔な人格の持ち主で、望みうる最良の父だった」との声明を発表した。トランプ大統領も「健全な判断と常識、冷静な指導力で世界を冷戦終結に導いた」という声明を発表。故人の功績を称えた。

マケイン氏告別式でトランプ氏批判

2018.09.07 Vol.web original

 8月25日に脳腫瘍で死去した共和党の重鎮マケイン上院議員の告別式が9月1日、米ワシントン市内のワシントン大聖堂で行われた。オバマ前大統領やブッシュ元大統領らが弔辞を読み上げマケイン氏の業績を称える一方で、生前の同氏を中傷し続けたトランプ大統領について、名指しを避けながらも批判した。

 トランプ氏はこの日は告別式には招かれずゴルフに出かけた。

オバマ米大統領が広島訪問

2016.06.10 Vol.668

2016.5.20〜2016.6.9 NEWS HEADLINE<PHOTO OF THE WEEK>

ブッシュ前大統領が応援演説

2016.02.19 Vol.661

 ジョージ・W・ブッシュ前米大統領(69)は15日、今年11月の米大統領選に向けた共和党候補指名争いに出馬している弟のジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事(63)の応援演説をサウスカロライナ州で行った。公の場に立って弟を応援するのはこの選挙戦で初めて。

 前大統領は「国民が怒りを持っていることは理解しているが、怒りや不満をあおるような人物はオーバルオフィス(大統領執務室)にはふさわしくない」とドナルド・トランプ氏を意識した発言をした。

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