新型コロナウイルスの影響で休館していたシアタークリエ(東京・日比谷)の再開第1弾として無観客・ライブ配信で上演されたオリジナルミュージカル2作品『Happily Ever After』(根本宗子脚本・演出)、『CALL』(三浦直之作詞・脚本・演出)のブルーレイ化、そしてアンコール配信が決定した。
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生田絵梨花と海宝直人らミュージカル生配信で劇場に再び灯をともす
東宝演劇の新プロジェクト「TOHO MUSICAL LAB.」(東宝ミュージカルラボ)が始動、11日、新作オリジナルミュージカル『Happily Ever After』と『CALL』を2本立てで無観客で上演し映像配信した。
鈴木拡樹、三浦宏規のWヒロキ 少しブラックなミュージカル
『弱虫ペダル』などの鈴木拡樹(写真左)と、『テニスの王子様』などの三浦宏規(右)が2020年春ミュージカル『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』でW主演する。『リトルマーメイド』『美女と魔獣』『アラジン』といったディズニーの名作で、脚本と歌詞を担当したハワード・アシュマンと、音楽を担当したアラン・メンケンが、1960年の同名のホラー映画をミュージカル化した本作を上演するもの。
Wヒロキが演じるのは、さびれた街の小さな花屋で働く青年シーモア。店主に怒られてばかりの彼はある日、奇妙な植物を手に入れる。その植物を店に置いたら、急に店は大繁盛。人を魅了する不思議な力を持っているようだが、とんでもない秘密も隠されていて……。
舞台上でこれでもかと自転車をこいできた鈴木。冴えないメガネの青年シーモアを演じることについて「僕は(作品の中で)クール担当をやったことがない。シーモアのような役は珍しくもあるんですが、気持ちが楽。格好いいイメージでいてほしいというところはクリアできると思うし。シーモアの魅力は咀嚼するようにかみしめて味わってほしいタイプのもの。そうしていただけるように作って行きたい」
「ぼくにとっても初めての役どころ」と、テニスラケットを振ってきた三浦。「キメキメな俺様や、物忘れが激しいほんわかみたいな感じだったので、やったことない役。(自分自身は)普段から決してキメキメじゃない。どちらかというとシーモアのほうが僕自身に近い。僕自身情けない人間なんです。勇気もなくて……」。
強烈なキャラクターがたくさん登場するが、なかでも2人が気になると口を合わせるのが、奇妙な植物オードリーⅡ。デーモン閣下が声を担当する。
「視覚的にどういうふうになって出てくるかが楽しみですし、どんな悪魔が飛び出してくるのかなって」と、鈴木。三浦も「どうやって食べられちゃうのかなとか、みんな気になっていると思う」。
共演に、シーモアが想いを寄せるオードリーは妃海風と井上小百合のWキャスト。シーモアが務める花屋の店主に岸祐二、オードリーのボーイフレンドのオリンを石井一孝。
2020年3月13日から4月1日まで日比谷シアタークリエにて上演。その後、全国ツアーで、山形、愛知、静岡、大阪を巡る。チケットの一般発売は12月21日から。