シブハラフェスの呼称で親しまれる、渋谷のファッションのお祭り「SHIBUYA HARAJUKU FASHION FESTIVAL」が17日に開幕した。同日、宮下公園で、キックオフイベントが開催され、渋谷区の長谷部健区長やりゅうちぇるが出席。おおきなクラッカーで開会を宣言した。
東京ファッションウイークに合わせて開催されてきたイベントで、毎回ファッションカルチャーを発信する個性的なショップが参加し、ファッションのお祭りを通じて「ファッションの街・渋谷」を発信してきた。ただ今年は、新型コロナウイルスの影響によって集客型のイベントが困難であることから、宮下公園でランウェイショーを行い、18日には渋谷区内のアパレルやブランドショップをECモール化した「シブヤ・ファミリー・セール」を開催する。
セレモニー終了後、最初のランウェイショーとして、りゅうちぇるプロデュースのファッションショーが行われた。あいにくの冷たい雨が降る中でのショーになったが、“りゅうちぇる”を育んできた原宿や、原宿のファッションをなぞった内容で、アイテムはオール古着で構成。モデルも原宿の多様性も反映していた。「いろんなファッション、いろんな性別の方、いろんな年齢の方も、個性的で多様性のあるファッションを楽しんでいいんだよということを知ってもらえたら。古着はエコでサステナブルですし、オンリーワンの商品が多いので個性が出やすい」と、りゅうちぇる。
りちゅちぇるは、また、原宿について「個性を生かせるし伸ばせる場所、自分の自信も作れる場所」とし、「みんなが個性豊かで、個性豊かなファッションも許される街。そんな個性が行きかっている街にあこがれて上京してきた。原宿で土台を積んで、夢を見つけて、今のりゅうちぇるに至ったと思う」と、話していた。
りゅうちぇるプロデュースのランウェイショーのほか、3つのショーはTOKYO FASHION FILMでライブストリーミングされるほか、後日渋谷区公認のデジタルプラットフォームで配信が予定されている。
18日には、渋谷区内のセレクトショップやブランド、企業が参加する「シブヤ・ファミリー・セール」が行われる。