揚げものはもっとも素晴らしい調理法
代官山の洋食店「KUCHIBUE」の店主で人気料理家の坂田阿希子が、新刊『家で揚げるともっとおいしい』(リトルモア)を発売した。揚げる料理が好き過ぎてレシピを刊行した坂田と、新刊『味な店 完全版』(マガジンハウスムック)が好評なフードエッセイストの平野紗季子がオンラインイベント「揚げ揚げ夜話 偉大な揚げもの、たまらない揚げもの」を開催した。主催はジュンク堂書店池袋本店。
坂田が「いろいろ作ってもらったものはあるのかな?」と聞くと、平野は「実は、家で揚げものをするのはやめようと思って『揚げ断ち』してたんです」「こんな仕事してるのに本当にあり得ないんですけど、とにかく料理が苦手で。『底辺料理人』と呼ばれていて、中でも揚げものは鬼門なんです」と衝撃の事実を告白した。
「私の中では『家で揚げるのはあきらめよう』だったんです」という平野。坂田は「油はそんなにたくさんじゃなくてもいいし、小さなフライパンで揚げてもいい。今日は鍋を持ってきたんですよ」と愛用の揚げもの鍋を取り出し、「これは意外と小さくて15〜16cm。大きなとんかつとかはフライパンのほうがいいと思うんですけど、小さいほうが油が少なくて済むし、2人分くらいだったらこれで揚げられる。ちょっと深めのフライパンでもいいんですよ」と語る。