東京は、そこにいる人の数だけ表情を持つ。首都としてドーンとしている東京、刺激的な東京、ちゃんと温もりのある東京。働く人、勉強をする人、遊ぶ人……「あなたにとって、東京はどんな場所ですか」? 劇団EXILE・青柳翔さんの東京ストーリーを探ります。
LDHにお世話になる少し前、北海道から上京してきました。最初の東京のホームタウンは学大(東急東横線の学芸大学)。東京のことは本当に何も分からなかったので、人に聞いたりしながら、LDHが中目黒にあるし近いってことぐらいで学大に住もうと決めました。
部屋はネット検索で内見もせずに決めました。東京に来て、不動産屋さんに行って、鍵をもらって、部屋に行ったら、まあ狭い(笑)! 北海道から来ましたからね、同じ家賃でも広さが全然違います。その感覚にかなりギャップがありました。
東京での暮らしも長くなるなかで住むところも変わってきましたが、僕のなかで東京というとやっぱり中目黒。所属しているLDHがあるので行く機会もいる時間も長いというのもありますが、これは変わりませんね。
学大に住んでいた頃は、東横線に乗って中目(中目黒)で降りて、事務所まで歩くのがルーティンでした。自分の顔を知っている人がだんだん増えていく過程がとても楽しかったです。中目にはLDHのファンの方も多いので、「劇団EXILEの青柳翔さんですか?」と声をかけていただくたびに、「ありがとうございます!」って喜んでました。でも、そういうことも少しずつ減ってきたんですよね、なかなか仕事以外で来ることがなかったり、居ても気づかれなかったりもするし(笑)。最近はマスクもありますし。ただ、自分自身もそんな状況をありがたく思ったりする時もあります……人って本当に調子がいいですね(笑)。
ここ数年は、コロナ禍なこともあって、中目で新しいご飯やさん探求もできてませんし、なかなか中目黒に行けていないです。それでもやっぱり中目黒は好きです。最初に来た時と比べると街は変わったけれども、やっぱり見慣れた町だし、東京のホームタウン。これからもそうあり続けると思います。