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河合優実の魅力は「ひと言では言えない」寛一郎「意外とお茶目な方」

2024.09.07 Vol.web original

 

 公開中の映画『ナミビアの砂漠』の舞台挨拶が7日、都内にて行われ、俳優の河合優実、金子大地、寛一郎と山中瑶子監督が登壇。河合が「なぜアルゴリズムで私のおすすめに出てきたのか分からない」という動画にドはまりしていることを明かした。

 河合優実が演じる“いじわるで、嘘つきで、暴力的”ながらも中毒的な魅力を持つ主人公カナがもがきながらも自分の居場所を見つけようとする物語。

 一見エキセントリックだが、現代社会の閉塞感の中でもがく若者像をリアルに演じた主演の河合。「渋谷や新宿で絶対にすれ違ったことがあるという女の子像と、映画で見ていて面白いキャラクターとしての魅力のバランスをとりながら演じていましたね」と振り返り「皆さんがどう感じてくれたか受け取るのが楽しみ」。そんな河合とプロモーション期間中に仲良くなったという寛一郎は、河合本人の印象を聞かれると「そんな一言では言えないですよ」と笑いをさそいつつ「意外とお茶目な方」。

 この日は、主人公にちなみ「ぼうっとする一人時間の過ごし方」を一同に質問。

 金子が「僕はTikTokを延々と見ちゃいますね。気づいたら、あ、こんな時間!って。最近はシベリアンハスキーと赤ちゃんの組み合わせの動画を真顔で見ています」と言うと、寛一郎は「お風呂よりシャワーが好きで、たまに30分くらいぼうっと当たり続けることがある」と告白。

 河合も動画派のようで「最近見ちゃうチャンネルが、私と同世代の日本人の美容師さんが単身海外に渡って、ドレッドとかコーンローとか、ブラックカルチャーの髪型を専門にやっている方がいて。その技術がすごくて見ていて気持ちいいんです」と明かし「どういうアルゴリズムで私のおすすめに出てきたのかは分からないんですけど」と苦笑。最後のフォトセッションではノリノリにいろんなポーズをしてお茶目な一面を見せていた。

アイヌ役が迫真すぎて…“素”の坂東龍汰に再会したサヘル・ローズが「初めまして」

2024.08.26 Vol.web original

 

 映画『シサム』(9月13日公開)の完成披露舞台挨拶が26日、都内にて行われ、主演の寛一郎はじめキャスト陣と中尾浩之監督が登壇。アイヌの青年を演じた坂東龍汰の“熱演”に会場が舌を巻いた。

 アイヌと和人との歴史を描いた壮大な歴史スペクタクル映画。

 松前藩藩士の息子・孝二郎を演じた主演・寛一郎は「僕が小学生くらいのときにアイヌのとある集落に2週間くらい訪れたことがあって。そこから20年くらい経ってオファーを頂き、これも縁だと感じました」。

 主人公の敵役を演じた和田正人は「対峙した寛一郎くんの気迫がすごくて。この緊張感を持てたのは彼の芝居の素晴らしさがあったから」とたたえると、アイヌの青年を演じた坂東龍汰も「寛一郎くんが主演と聞いて絶対にやる、と。プライベートでも親しくさせていただいていて、やっと共演できるとワクワクしてたんですけど…」と言うと「台本開いて、ギョギョ!みたいな(笑)」。

 坂東のセリフは全編アイヌ語だったと言い「撮影前日までセリフをひたすら聞いて覚えるという作業でした」。すると、同じくアイヌの女性を演じたサヘル・ローズが、この日、ヒゲのメイクのない坂東と平野貴大が分からなかったと言い坂東は「さっき初めまして、って言われました」と暴露しサヘルは「それだけ皆さんが素晴らしかったんです(笑)」と照れ笑い。

「撮影から1年くらい経っているけど未だにセリフを全部覚えている」ほど役に没頭していたという坂東に、ふと寛一郎が「ちょっと何か言ってよ」と無茶ぶり。すると坂東がアイヌ語の長セリフを淀みなく披露し、会場も大きな拍手。

 本作への思い入れを口々に語ったキャストたち。最後に寛一郎は映画を通してアイヌの歴史や文化が広く伝わればと語りつつ「今日も僕らが生きている世界では価値観や文化の衝突など困難なことがたくさんありますが、どうすべきか模索するためにもまずは知ることが大事だと思います。この映画も知るためのきっかけになってくれれば」と願っていた。

 この日の登壇者は寛一郎、和田正人、坂東龍汰、平野貴大、サヘル・ローズ、緒形直人、中尾浩之監督。

河合優実「私はプロクラスティネーター」意味は「先延ばしにする人」

2024.08.22 Vol.web original

 

 映画『ナミビアの砂漠』(9月6日公開)のジャパンプレミアが22日、都内にて行われ、主演の河合優実、共演の金子大地、寛一郎と山中瑶子監督が登壇。河合が考える自身のキャッチコピーの響きのカッコ良さと意味のギャップに会場が笑いに包まれた。

 第77回カンヌ国際映画祭で国際映画批評家連盟賞を女性監督としては最年少で受賞した山中監督。「ピンとは来てないです(笑)」と照れ笑い。

 カンヌにも参加した一同。河合は「楽しかったですね。観客の皆さんの反応がダイレクトに伝わってきて。自分たちが面白いと思って作ったものがこんなにも海外の人に伝わるなんて」と手ごたえを振り返った。

 19歳で手がけた『あみこ』で史上最年少でのベルリン国際映画祭出品を果たした山中監督。河合も同作を映画館で鑑賞したと言い「まだ俳優を始める前に見に行ったんですが、そのときすでに志していたので、監督に“いつか一緒に仕事したいです”とお伝えしました」と手紙を書いたこと明かすと、山中監督も「この5年間でいろんな映画で河合さんを見かけるようになって。あの“約束”はまだ生きているのかな、と思っていて。でも私は脚本に時間がかかるタイプで、かなりお待たせしてしまった」。

 河合も「どちらかが忘れてるとかじゃなくてよかった」と“相思相愛”に感謝。

 この日は、河合が演じた主人公カナが「いじわるで、嘘つきで、暴力的だが中毒的な魅力を持つ」という設定にちなみ、自身を表すキャッチコピーを一同が回答。

 河合が「プロクラスティネーター」と答えると、聞きなれない言葉に一同「?」。河合は「最近、家族から教えてもらった言葉なんですけど。先延ばしグセのある人をこう言うらしいです。横文字でキャッチコピーっぽかったのでこれにしました(笑)」と解説。

 すると「なんかかっこいい」と目を輝かせた金子と寛一郎も「僕もプロ…クラ…?ネーターです」と名乗りを上げ、山中監督も「それなら私が一番プロクラスティネーター。脚本をずいぶん待たせてしまった」と再び反省の表情で笑いを誘っていた。

真木蔵人、黒木華や池松壮亮を知らず阪本順治監督「そこまで芸能界から離れていたのか」

2023.04.29 Vol.web orginal

 

 公開中の映画『せかいのおきく』の公開記念舞台挨拶が29日、都内にて行われ、主演・黒木華、共演の寛一郎、池松壮亮、真木蔵人と阪本順治監督が登壇。阪本監督が真木を僧侶役に起用した理由を語った。

 阪本順治が自身のオリジナル脚本をモノクロで映画化。没落した武家の娘と糞尿の処理に携わる青年たちが心通わせていく物語とともに、江戸時代に根付いていた循環型社会の姿をつづる。 

「久しぶりの舞台挨拶登壇になります」と笑顔を見せた真木。本作では、黒木が演じる主人公おきくを見守る僧侶を演じており、真木は「自分にお坊さんの役を持ってくる時点で監督大丈夫かなと思いました」と苦笑しつつ「とりあえずセリフをかまないように、素晴らしい女優さんの前でハッタリを効かせたお坊さんができればと」と役作りを振り返った。

 共演シーンのあった黒木から「すごい楽しかったですし本当に純粋な方なんだと伝わってきた。説教臭くないところは、役柄だけでなく真木さんの素直な心が出てきている気がしました」とたたえられると真木は「あまり演じられてなかったということですね」と照れ笑い。

 真木も黒木との共演に「初めて彼女と対峙したときに本当に美人な女優さんで、緊張してしまって…毛が生えてくるんじゃないかと思いました」と、実際に剃髪して役に臨んだことを明かした。

 そんな真木の僧侶役起用に阪本監督は「前回の『冬薔薇』(2022)で16、7年ぶりにキャスティングして。ちょっとやんちゃだった時期もありますけど、まっすぐな芝居しかできない良さがあって。しばらく俳優業とか芸能界とかと全く違う場所にいて、サーフィンとかボードとか自分でスポンサーをつけながら…。僕らの業界にいない時期があったのがいいなと思った」と振り返り、オファーをした際に「黒木華さん知ってる?と聞いたら知りません、って。寛一郎くん、池松壮亮くんも知りません、(共演者で)分かるのは佐藤浩市さんと石橋蓮司さんだけです、と。大好きです、そういうの。そこまで(芸能界から)離れていたのか、と」と、プロサーファーなどの活動に没頭していた真木だからこそ「しばらく芝居をしていなくても何でもできると思った」と太鼓判を押していた。

海外映画祭で「半分ブーイング」? 寛一郎「ウンチがカラーになったときが一番盛り上がった」

2023.04.29 Vol.web original

 

 公開中の映画『せかいのおきく』の公開記念舞台挨拶が29日、都内にて行われ、主演・黒木華、共演の寛一郎、池松壮亮、真木蔵人と阪本順治監督が登壇。一同が映画の題材にちなみ“ウンチ”ネタを織り交ぜたトークで観客を盛り上げた。

 阪本順治が自身のオリジナル脚本をモノクロで映画化。没落した武家の娘と糞尿の処理に携わる青年たちが心通わせていく物語とともに、江戸時代に根付いていた循環型社会の姿をつづる。 

 肥料として売るための糞尿を取り扱う“下肥買い”を営む青年たちを演じた寛一郎が「ゴールデンウイーク初日にウンコ映画を見に来てくれてありがとうございます」と言えば、同じく池松壮亮も「初日は緊張するもので…催してしまいそうです」、さらには阪本監督までが「人の気持ちを汲み取ることもウンコを汲み取ることも同じだと思いました」とあいさつし、主演・黒木華も苦笑しきり。

 本作は海外でも高く評価されておりすでに6カ国で上映が決定。阪本監督は「『せかいのおきく』が世界の『せかいのおきく』になるわけですね」と笑顔。

 ロッテルダム国際映画祭での上映も大きな反響があったといい、黒木が「ラブとホープが詰まった作品とおっしゃっていただいたという話を聞いて、伝わるんだなと思いました」と言えば、現地での上映に参加した寛も「嗚咽している人がいました」とうなずきつつ「ウンチがカラーになったときが一番盛り上がりました。半分ブーイングみたいな。本当に気持ち悪がっていましたね(笑)」と振り返り笑いをさそった。

 さらにはプロサーファーとしてアウトドアで活動することの多い真木蔵人が「僕が今まで海や山に入ったとき、トイレがなくて片づけに困ることがあったんですけど、昔はこうしていたんだなと素直に受け止められた。自分が山に登ってそういうとき、次の時代にいいように行動したい」と語りつつ「海の中でウンコをすると浮いてしまう。魚がそれを食べてしまうので、魚が食べても大丈夫なウンコを出せるようなものを食べるようにしています」。

 そんな真木に寛一郎が「海の中でウンコをするとちぎれないって本当ですか」と質問。真木が「そう。ずっとちぎれないでついてくるんです」と答えると、思わぬトリビアに観客もも感心の表情。

 最後は阪本監督が「ハンカチを用意してくださいと言っておすすめしてください。涙を抑えるんじゃなくて、鼻を覆うために…」と締めくくり最後まで“ウンチネタ”で観客を笑わせていた。

見て、感じて、そしていろいろ考えたい作品『カスパー』

2023.03.01 Vol.753

 

 2019年のノーベル文学賞受賞作家でもあるペーター・ハントケの『カスパー』が舞台化される。

 同作は幼少期より暗い牢のような場所に約16年間監禁され、発見された当時は一つの文章しか話せなかったといわれる実在したドイツ人孤児、カスパー・ハウザーを題材に描いたもの。主人公のカスパーを今回が初舞台となる寛一郎が演じる。

 寛一郎を支えるキャストとして、バレエやコンテンポラリーダンサーとしての華々しいキャリアを持つ首藤康之、昨年『ピサロ』で今回の演出を務めるウィル・タケットとも組んだ下総源太朗、そして文学座若手俳優の萩原亮介がカスパーをことばの世界へと誘い、調教する3人の謎の男“プロンプター”役を演じる。

 カスパーは史実によれば16歳で保護された当初、言葉を全く理解しておらず、また言葉に意味があることさえ知らなかったといわれている。そんな彼に周囲の人々は教育を施し、ただの音でしかなかった“言葉”に意味があることを彼は知り、自分というものの存在、また他者との関係について考えるようになっていく。やがて自分のこと、周囲の事象を他者に伝える手段として自らが言葉を使うようになっていく過程で、彼が何を感じ、何を得て、何を失っていったのか。それらを、カスパー演じる寛一郎と共に、この実力派キャストたちがセリフだけでなく身体表現を駆使して描いていく。

行定勲監督、無観客の“劇場”で誓う「こんな状況でも来てくれる人をがっかりさせる映画を作っちゃいけない」

2020.03.26 Vol.web original

 映画『劇場』の完成記念イベントが25日、都内にて行われ、キャストの山﨑賢人、松岡茉優、寛 一 郎と、原作の又吉直樹、行定勲監督が登場。この日はコロナウイルス感染防止対策のため無観客での実施となり、登壇者たちは舞台上ではなく観客席に座って、トークを繰り広げた。

 作家・又吉直樹の同名恋愛小説を映画化。葛藤を抱える劇団員とそれを支える恋人の、生涯忘れられない恋を描く。

 主演の山﨑は「本当はたくさんの方に完成した作品を見ていただきたかったのですが…。でもこんな経験もなかなかないので」と、客席からガランとした“劇場”を見渡し感慨深げ。

 そんな一同に、映画にちなみ“生涯忘れられないものは”という質問が。山﨑は「子供のころに家族で民宿に行き、自分が釣った魚を焼いてもらった。そのときの味が忘れられない」。すると松岡も「15歳くらいのときにオーディションを受けた作品で、泣きながらうどんを食べるというシーンがあって、自分は泣きながら食べるうどんの味はこれだ!と分かったので、絶対この役をやりたいと思ったんですけど落ちてしまって。一生、演じることができない忘れらない役になってしまった」と明かした。寛 一 郎が「中学生くらいのときに友達の家に行ったらその子のお兄ちゃんになぜか指のにおいを嗅がされて、何のにおいと聞いたらヘソのにおいって…」という衝撃体験を明かすと、又吉が「子供のころ、においを嗅がせてくる人っていましたよね」と共感。

山﨑賢人と松岡茉優、あの歴史的快挙のオスカー監督からの絶賛コメントに感激!

2020.03.26 Vol.web original



 映画『劇場』の完成記念イベントが25日、都内にて行われ、キャストの山﨑賢人、松岡茉優、寛 一 郎と、原作の又吉直樹、行定勲監督が登場した。

 演劇のことだけを考えて生きてきた主人公・永田役で新境地に挑んだ山﨑と、それを支えるヒロイン沙希役の松岡を、行定監督はもちろん又吉も絶賛。
 行定監督から「なかでも僕の想像を超えて(山﨑が)いい顔をしているシーンがあるんです。風呂上りに、沙希が梨をむいて渡してくれるんですけど、大好物なのですごくいい顔で一口食べるんですが、お金の話をされた瞬間、食っていた梨を戻すんです。その前のうれしそうな顔が、次の瞬間にものすごく憎たらしくなる。あの顔は演出では難しい。山﨑くん自身がちょっとダメで人たらしな部分を持っているんでしょうね。無自覚でやっていたでしょ?」と言われた山﨑は苦笑しつつ「演じようとしていなかったですね」と肯定。

 又吉が「2人が部屋にいるシーンはどれも好きなんですけど、沙希がベッドに座ってパンを食べているシーンが大好きですね」と言うと、行定監督は「あの(シーンを撮影した)ころはもう僕は松岡さんに指示しないと決めていて。最初のうちは言っていたんですけど、松岡さんが自由にやるので、しかもそれが面白い。毎回、僕は敗北を喫していた」とべたぼめ。

映画「君がまた走り出すとき」主演の寛一郎「役者を真面目にやる事で人として成長できると信じている」

2019.03.01 Vol.web original

 2018年で15周年を迎えた「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」で、15周年記念のオープニング作品として製作された『君がまた走り出すとき』が3月2日より全国順次ロードショーを開始する。同作品は、50に及ぶ応募企画の中から、日本人男性で初めて世界の6大マラソンを走破した実在の人物・古市武氏の実話が基になっている。主演は、2018年に俳優デビューを果たすや、映画やテレビドラマに次々と抜擢され、話題となっている寛一郎。

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