音楽家として活動後、現在は作家・詩人・作詞家として活躍する高橋久美子が初の小説集『ぐるり』(筑摩書房)を刊行した。小学校からの幼なじみ、自然消滅した元恋人、蟻の王様と交流する少年、名曲喫茶で仕事をサボる男、毎日流れるラジオのDJ……。人生のどこかですれ違ったかもしれない登場人物たちの、一瞬だけ重なった時間やぽろりとこぼれた感情を、丁寧に拾い上げ物語にまとめた。何気ない日常が愛おしくなる19篇。装画と挿絵は画家の奈良美智が担当。発売を記念して同書を3名にプレゼント。(係名:「ぐるり」)
何気ない日常が愛おしくなる19篇 作家・高橋久美子、初の小説集『ぐるり』
2021.05.17
Vol.741