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新DDT UNIVERSAL王者・山下実優、無念の“1日天下”に。3WAY戦でグリング・ロコに敗れベルトは米国に流出【DDT×TJPW×DEFY】

2024.11.11 Vol.Web Original
 DDTプロレス、TJPW(東京女子プロレス)、米団体DEFYの3団体によるコラボ興行「TRIANGLER DTD」が11月10日(日本時間11日)、米ワシントン州シアトル・ヒストリックワシントンホールで開催された。前夜、女子として初めてDDT UNIVERSAL王座に就いた山下実優(東京女子)はグリンゴ・ロコ、ニック・ウェインとの3WAYマッチでの初防衛戦で敗れて、無念の“1日天下”に終わり、ベルトは米国に流出した。
 
 序盤、山下はニックとサッカーボールキックの応酬を繰り広げ、得意の蹴りを駆使して攻めていく。山下はエプロンを走ってニックにアティテュード・アジャストメントを見舞うと、グリンゴが山下を担ぎ上げ、場外でデスバレーボムで叩きつける。リングに戻ると、山下は2人に立て続けにハイキックを繰り出すも、ニックにドラゴン・スープレックスで投げられる。山下はニックに逆襲の投げ捨てジャーマン、Skull Kickを決めるも、グリンゴは変型パイルドライバーを山下に敢行。山下はハイキックで返すも、グリンゴのベースボム(雪崩式シットダウンひまわりボム)を食ってごう沈。ベルトを守って、日本に持ち帰ることはできなかった。

山下実優がMAO、マイク・ベイリーとの3WAY戦を制し、女子初のDDT UNIVERSAL王座戴冠【DDT×DEFY】

2024.11.11 Vol.Web Original

 DDTプロレスが11月9日(日本時間10日)、米ワシントン州シアトル・ヒストリックワシントンホールで、米国の団体DEFYとのコラボ興行「DDT In Utero」を開催した。山下実優(東京女子プロレス)が王者MAO、挑戦者マイク・ベイリーとの3WAYマッチを制して、女子選手としては史上初のDDT UNIVERSAL王座戴冠を果たした。山下は10日(同11日)、同所でのDDT&TJPW&DEFYのコラボ大会で、グリンゴ・ロコ、ニック・ウェインと3WAYマッチで初防衛戦を行うことが決まった。
 
 10・20後楽園で「いつでもどこでも挑戦権」を行使して、飯野雄貴を破り、同王座を奪い返したばかりのMAOは勇躍米国に乗り込んだ。挑戦者は東京女子のエース・山下と、元タッグパートナーのベイリーで両者ともに強豪選手。
 
 開始早々、山下がエプロンを走ってMAOにキックを叩き込めば、すかさずベイリーが場外でジャーマンをさく裂させるセンセーションなスタートに。試合は3選手がめまぐるしく技をかけ合い、一瞬も目が離せない一進一退の攻防に。MAOの居合いキックをベイリーが蹴りで迎撃。MAOがベイリーに旋風脚、山下がMAOにリターンクラッシュ。MAOがベイリーにジャーマンから雪崩式みちのくドライバーⅡを決めるも、山下がカット。山下は鮮烈なSkull Kickを叩き込んで、実力者のベイリーから3カウントを奪取した。これで山下はプリンセスタッグ王座(パートナーは伊藤麻希)と併せて2冠王に。

山下実優が来春引退の里村明衣子に雪辱ならずも…「もう1回シングルマッチでやらせてください」【TJPW】

2024.10.06 Vol.Web Original

 東京女子プロレスが10月6日、東京・後楽園ホールで「ALL RISE ’24」を開催した。山下実優が来年4月で引退する“女子プロ界の横綱”里村明衣子(センダイガールズ)と7年ぶりに対戦もリベンジはならず、シングルでの再戦を熱望した。
 
 山下は2017年3月20日、DDTのさいたまスーパーアリーナ大会で里村と6人タッグ戦(赤井沙希&里村&中島翔子vsアジャコング&チェリー&山下)で初めて対戦し、里村に直接敗退。同年8月26日の後楽園では初の一騎打ちに臨むも、里村にスリーパーで絞め落とされてレフェリーストップ負けを喫した。あれから、7年余の月日が流れ、里村の引退を知った山下が甲田哲也代表に直訴し、7年ぶり3度目の対戦が実現した。里村は5年9カ月ぶりの参戦となった。この日はタッグマッチで、山下はプリンセス・オブ・プリンセス王者の渡辺未詩と組み、里村&中島の新潟出身コンビと激突した。

山下実優&伊藤麻希の「121000000」が1年半ぶりにプリンセスタッグ王座奪還「でじもんともう1回やりたいから、また挑戦してきて」【TJPW】

2024.09.23 Vol.Web Original
 東京女子プロレスが9月22日、千葉・幕張メッセ国際展示場展示ホール6で「WRESTLE PRINCESS Ⅴ」を開催した。プリンセスタッグ選手権は山下実優と伊藤麻希の「121000000(ワン・トゥー・ミリオン)」が、王者組の「でいじーもんきー」(鈴芽&遠藤有栖)を破り、1年半ぶりに同王座奪還を果たした。
 
 でじもんは3・31両国国技館で王座を奪取し、これが3度目の防衛戦。「121000000」は昨年3・18有明コロシアムで初戴冠したが、3・31(日本時間4・1)米国大会で王座を失って2週間天下に終わった経緯があり、それ以来の王座挑戦となった。
 
 王者組は持ち前のスピードで攻め込むも、挑戦者組もそれについていく。両軍、一進一退の目が離せない攻防となり、あっという間に20分が経過。でじもんが2人で合体式に丸め込み、同時にドロップキックでぶっ飛ばす。しかし「121000000」は遠藤を捕らえ、伊藤が飛びつきDDTから、山下がジャーマンでぶん投げる。山下のSkull Kickがクリーンヒットも鈴芽がカット。「121000000」は山下のヒザと伊藤のヘッドバットの合体技で鈴芽を排除。間髪入れず、山下が遠藤にバズソーキックからクラッシュ・ラビットヒートを叩き込んで、でじもんを仕留めた。

山下実優が伊藤麻希とのコンビでのプリンセスタッグ王座挑戦に向け「10回防衛しないと私たちは解散!」とキッパリ【TJPW】

2024.09.19 Vol.Web Original

 東京女子プロレスが9月18日、東京・千代田区の神田明神文化交流館で「WRESTLE PRINCESS V」(9月22日、千葉・幕張メッセ国際展示場展示ホール6)で開催される、プリンセスタッグ選手権(王者組・鈴芽&遠藤有栖=でいじーもんきーvs挑戦者組・山下実優&伊藤麻希=121000000⦅ワン・トゥー・ミリオン⦆)のタイトルマッチ調印式を行った。
 
「121000000」は昨年3月18日に東京・有明コロシアムで初めて王座を戴冠したが、同月31日(日本時間4月1日)の米国大会で王座から陥落し、2週間天下に終わってしまった過去がある。それから1年半の月日を経ての王座挑戦となる。
 
 8月に右腕を骨折した伊藤は「昨日帰国して。ケガしたり、なんとなく復帰して、米国の鬼のようなスケジュールをこなして戻ってきたんですけど。前哨戦に参加することができなくて、なかなかもどかしい思いをずっとしてました。何より、ケガによるメンタルの崩壊がすごくて。タイトルマッチが決まったのもケガしてる最中だったから。それでタイトルマッチに間に合うのかとか、間に合っても完全ではない状態で出ることになるのはすごく失礼ではないのかとか。あと、そもそもこんなことで悩んでるあたり、自分はプロレスラーに向いてないんじゃないかとか、いろんなことを考えて。プロレスやめたほうがいいんじゃないかとか、すごい病んじゃって。気付いたら、テレアポの求人サイトを見てたんですよ」と胸中を吐露。
 
 そして「でも、それと同時に山下の顔が浮かんできて、この人を悲しませたくないなとか、もし伊藤がホントにプロレスやめてテレアポに就職したら、山下の隣は伊藤じゃなくて誰かになるのかとか。そんなことを思ったら、逃げてられるかと。山下のおかげで伊藤はケツに火がつきました。なので、山下とならどこまでも強くなれるなと、このケガを通して思うことができました。そういうこともあって、チャンピオンとは、まだリングで向き合えてはないんですけど。ファンの空気も、でじもんがワンミリを倒すところを見たいみたいな感じになってるのも重々承知してるんですけど、もうそんなことは知るかと。もう伊藤たちが絶対にこのベルトを獲って、東京女子のタッグベルト戦線をもっともっと面白くしていく。そして前回、タッグ王者として果たせなかったことも全部回収して、すべてをモノにしていく。そんな気持ちです」と語った。
 
 パートナーの山下は「去年の3月、ホントに私たちは一瞬で今、目の前にあるタッグベルトを失いました。私はあの時のことをずっと忘れてないし、あの時から私たちの時間は止まってます。伊藤! 悔しかったでしょ!? だから、このベルトを私たちで10回防衛しないと、私たちはもう解散!」と口にした。
 
 一方、王者の鈴芽は「私たちはホントに散々悔しい思いを何度もして、やっと3月にこのベルトを獲りました。そこから2度の防衛もして、このベルトの重さを知れば知るほど、今までベルトを持ってきたチャンピオンたちへの尊敬の気持ちがどんどん大きくなっています。ベルトを持ったからって、まだまだ最強じゃないんだなって思う日々だし。だからこそ最強のタッグになりたいって毎日思っています。だからこそ、121000000とは戦わなきゃいけない相手だと思ってたし、勝たなきゃいけない相手だって思ってます。防衛10回って言ってましたけど、その前にこのベルトは私たちが渡しません。簡単に勝てる相手じゃないことは分かってるけど、勝てないとは全く思ってません。タッグのトーナメントも、タイトルマッチも、強敵たちを打ち破って、今私たちここにいるから。その事実が何よりの自信です」とキッパリ。
 
 遠藤は「今まで後輩、そして同世代と戦ってきて、防衛して。今回はこの2人、先輩。前までの私だったら、たぶんめっちゃ怖がってたと思う。でも、今の私は違う。全然怖くない。だってチャンピオンだから。2人はめちゃめちゃ余裕だって思ってるかもしれない。でも、絶対に余裕だなんて思わせない。私たちがこのベルトを守ります」とベルト死守を誓った。
 
 お互いのチームの印象について、山下は「もうずっと、ホントに強く感じてました。私たちがこのベルトを手にした時から、いろんな計画をしてたんですけど。そのなかの一つに、去年からもう、でじもんの勢いを感じていたので、私たちが指名したいタッグの2人として、あの時から私たちのなかには入っていました。回り回って、こういうふうに戦うことが決まってワクワクしてますし、2人は余裕だと思ってるだろうって言ってましたけど、私たちに余裕なんてありません。だからこそガンガン攻めていくし、倒しにいきます。2人も言ってますけど、私たちもあなたたちを倒す自信がある。そこで私たちは今あなたたちの目の前に立っている」とコメント。
 
 鈴芽は「お二人の強さは、もう誰もが見てわかるものだと思うんですけど。ちょっと話がそれるんですけど、私たちが初めて米国に行った時、こんなに世界中に東京女子を大好きな人がいるんだって感動したんですよ。それって海外で活躍されてるお二人とか先輩方がいるから、こうやって世界中に広まってるんだなって思ったんです。そういう部分をホントにすごく尊敬していて、私たちも東京女子を広めていく存在になりたいので。だから全世界への影響力っていう部分は、強さ以上にものすごい印象を持っています」とコメント。
 
 ケガの状態に関して、伊藤は「正直、100%に戻ったわけではないんですけど、ホントに米国のスケジュールが地獄だったんですよ。でも、乗り越えたので、全然大丈夫だと思います」と言い切った。
 
 私生活では交流がないことを公言している「121000000」だが、伊藤が病んでいた間の連絡について、山下が「個人的に連絡はないです。そこは伊藤を信じてたっていうか…」と言うと、伊藤は「伊藤が苦しんでるとこ、絶対知らんやん!」と突っ込む。山下は「知ってるよ。助言はしたんですよ。折れてるから“いりこを食べなさい”っていうのは言いました。個人的には連絡取りませんよ。だって日頃から取ってないじゃん! 私が調子悪い時は連絡くれるの? お互いくれてないよ」と言い返し、恒例の口論に発展していた。

髙木三四郎が7・21両国での休養前最後の相手に男色ディーノを指名「ドラマティック・ドリームを体現できる男と試合がしたかった」【DDT】

2024.07.01 Vol.Web Original

 DDTプロレスが6月30日、東京・後楽園ホールで「What are you doing 2024」を開催した。真夏のビッグマッチ「WRESTLE PETER PAN 2024」(7月21日、東京・両国国技館)をもって無期限休養に入る髙木三四郎が最後の相手に男色ディーノを指名した。

 この日、髙木は山下実優と、ディーノは伊藤麻希と組み、東京女子勢と異色のミックストタッグマッチに臨んだ。髙木がプラスチックケースを持ち出すと、プラケースチャンバラから、伊藤が髙木を殴打。ディーノは女子の山下相手に禁断のナイトメアー。リップロックはちゅうちょし、腰を蹴る形でファイト一発。男色ドライバー狙いも、山下は踏ん張る。伊藤が「ケツを出せ!」と言うと、ディーノは「オマエがケツを出せ!」と発言。伊藤が尻を出そうとすると、東京女子・甲田哲也代表がストップ。ディーノがコーナーに上がって尻を出すと、髙木が伊藤を投げようとする。すると甲田代表がリングに上がって身を挺して阻止。甲田代表は髙木、山下をスリーパーで落とす。ここで今林久弥GMが上がり、甲田代表と口論になり、2人の遺恨対決が再現。甲田代表が今林GMをディーノの尻にぶち込むと、山下と伊藤が甲田代表をディーノの尻に押し付け、2人は失神。伊藤が髙木を尻にぶち込むと、山下が伊藤を担いで本来は合体技のサボテンの体勢から山下が落として、伊藤も尻のえじきに。カオスな展開のなか、山下がディーノの尻に蹴り。髙木が雪崩式ブレーンバスター、山下がSkull kick、髙木がストーンコールド・スタナーを決めてディーノから3カウントを奪取した。

東京女子プロレスが新時代に突入。渡辺未詩が山下実優を破り、プリプリ王座を涙の初戴冠【TJPW】

2024.04.01 Vol.Web Original

 東京女子プロレスが3月31日、2年ぶりに東京・両国国技館に進出し、「GRAND PRINCESS ’24」を開催した。デビュー7年目で24歳の渡辺未詩が山下実優を破り、プリンセス・オブ・プリンセス王座初戴冠を果たし、東京女子が新時代に突入した。
 
 6年前、山下とのシングル初対戦で完敗を喫した渡辺は努力を積み重ね、その差を少しずつ縮めてきた。2022年8月にはシングル最強決定トーナメント「東京プリンセスカップ」準決勝で山下に初勝利を収めた。そして、渡辺は1月6日、東京・新宿FACEでの次期挑戦者決定バトルロイヤルを制して挑戦権を獲得。2021年2月11日、東京・後楽園ホールで当時王者の辰巳リカに挑んで以来、3年ぶり2度目のプリプリ王座戦に臨んだ。

渡辺未詩が東京女子の最高峰プリプリ王座獲りに意欲「山下実優さんに勝って、東京女子の先頭を走っていく人間になれるように」【TJPW】

2024.03.19 Vol.Web Original

 東京女子プロレスが3月18日、都内で「GRAND PRINCESS ’24」(3月31日、東京・両国国技館)に向けて記者会見を行った。山下実優が保持する同団体の最高峰プリンセス・オブ・プリンセス王座に挑む渡辺未詩がベルト獲りに意欲を見せた。

 渡辺は「私がプロレスを始めたきっかけが、小さい時からアイドルに憧れていて。アイドルになりたいって一心でプロレスラーになってしまって。プロレスのことが全く分からず入ってきて、何を目指したらいいのか分からない、どうしたらいいのか分からないっていうなかで、デビューして半年くらいで山下さんと初めてのシングルが組まれました。その時に初めてプロレスラーとしての目標ができて。今日はボコボコにされてしまったけど、目の前に立つ山下さんをいつか倒したい。いつか必ずこの人に勝ちたいって目標ができて。そこから気が付けばプロレスのことが大好きになるくらい、人生のすべてを東京女子プロレスにかけるくらいまで、今は東京女子プロレスが大好きになりました」と胸中を吐露。

 そして「なかなか難しいことなのは分かっています。プリプリのベルトをこれまで巻いてきた先輩たちを見てきても、それが簡単なことではないことを6年間やってきて。でも、それでも今回このタイトルマッチで山下さんと戦う準備、勝つ準備はできました。ベルトを持ってきた今までの先輩たち、その人が持ったからこその色があるように、私が持ったからこその色とか景色とか、いろいろ見えてくると思うので。私はこのベルトを持ったからこそっていう夢をみんなと一緒に見ていきたいと思うし。自分も東京女子プロレスを引っ張れる存在になるために頑張りたいなと思います。東京女子プロレスにとって11年目、2回目の両国国技館でものすごく大切な大会であることは分かっています。自分が山下さんに勝って、東京女子プロレスの先頭を走っていく人間になれるように頑張りたいと思います」と決意表明。

 受けて立つ山下は「約6年前に初めて未詩とシングルをして。そこからここまで着実に未詩は強さをしっかり重ねてきて。それは日常での練習の時や、それ以外のトレーニングを一緒にしててもすごく感じてて。そんな未詩を相手に両国でこの東京女子のベルトをかけて試合ができるのはめちゃくちゃうれしいですし、ワクワク、ゾクゾクしてます。ホントに今こうして、両国まで何度か未詩と試合をしてる想像をしただけでも、震えてくるほどゾクゾクしていて。ここまで来てくれたっていうのも…ホントにいろんな感情になるんですけど。ただ、私は負けません。絶対に勝ちますし。ひとつ謝っておきたいのは、狂気的すぎたらすみません。たぎりすぎて、興奮めちゃめちゃしてるんで。追われれば追われるほどめちゃくちゃ倒したくなるし、相手のことを強いな、すげーなって思えば思うほど自分の性格的にゾクゾクしちゃうんで。そういう時にこそ現れる狂気的な山下も両国当日、楽しんでいただけたらなと思います。何度でも言います。私は絶対に勝ちます。負けません!」とキッパリ勝利宣言。

 渡辺が勝てば、新世代では初戴冠となるが「東京女子を初期の頃からつくってきた人というのが、これまで、今いるなかだとベルトを巻いてきた人にはなるので。新世代みたいな見られ方をすることもあるとは思うんですけど。自分としては世代っていうふうにわけるより、渡辺未詩が山下実優に勝ったっていうところだったり。逆に世代でわけるとしたら、私が今回勝てて、そのような新世代みたいになったとしても、逆に私より先輩の人たちがもっともっと“今度は未詩に勝ちたい”って思うようになってもらえたらうれしいなって、そんなふうになりたいなとも思うし。世代とかは関係なく、東京女子プロレス全体が、後輩も含め、私がいつの日か山下さんに思ったかのように、そういう心を抱いてくれる人が現れるかもしれない」と話した。

 同団体が2年前に両国国技館に初進出した際、当時もプリプリ王者だった山下は中島翔子に敗れて、王座から陥落したが「(会場に)ネガティブなイメージはないです。ただ両国で初めてやった時と同じシチュエーションなので。自分がベルトを持って、メインのリングに立つっていうのは。なのでそこに対して、次は勝って防衛して、自分が最後ベルトを持った状態でリングに立ちたいなと。そしてこれからも私だけが見せられる未来を見せていきたい」と目を輝かせた。

 2022年のシングルトーナメント「東京プリンセスカップ」では、敗退を喫している山下は「もちろん、(リベンジの)気持ちもあります。だからホントにいろいろ相まって、狂気的すぎたらすみませんって感じですね。いろいろ重なってるんで、そこは悔しさもありますけど、次は絶対勝ちますし、その想像しかできていないので。そこはあんまり引っ張られてはないかなと」とコメント。

 逆に渡辺は「結果として勝てたっていうのはあるんですけど。でも、あの瞬間、一瞬勝てただけで。その後の山下さんのさらなる成長具合がヤバいというか。山下さんでも、10年目でもまだまだこんなに人って成長するの?ってくらい、どんどん先を走っていて。あと10周年の大会で10人タッグとはいえ直接負けてしまっていて。前哨戦でも勝つことはできていないので。私があの一瞬、あの夏に追いついたって思っても、それ以上のスピードで走っていってしまっているので。気持ちとしてはちゃんと勝ちたい。また勝つことで“勝てた”っていうのを証明したいって思ってます」と語った。

渡辺未詩がプリプリ王座挑戦権獲得バトルロイヤルを制し、3・31両国国技館で王者・山下実優に挑戦【TJPW】

2024.01.06 Vol.Web Original

「両国国技館で山下さんの持つベルトを勝ち獲りたい」

 東京女子プロレスが1月6日、東京・新宿FACEでスピンオフ興行「TJPW INSPIRATION」を開催した。「プリンセス・オブ・プリンセス王座挑戦権獲得バトルロイヤル」は渡辺未詩が制し、3月31日、東京・両国国技館での大舞台で王者・山下実優に挑むことが決まった。
 
 同バトルロイヤルには渡辺のほか、瑞希、辰巳リカ、中島翔子、上福ゆきの計5選手が出場。当初、伊藤麻希も参戦予定だったが、1月4日の後楽園ホール大会の試合後より、腕のしびれがあり、検査の結果、当面の休養、加療が必要と診断され欠場となった。出場した5選手すべてが、プリプリ王座、またはインターナショナル・プリンセス王座の歴代王者とあって、次期挑戦権をかけるにふさわしい豪華メンバーが集結した。試合形式はオーバー・ザ・トップロープルールも採用された。

プリプリ王者・山下実優がマーシャ・スラモビッチを退けV3 「誰が来てもハードになると思うんで、しっかり倒したい」【TJPW】

2024.01.05 Vol.Web Original

 東京女子プロレスが1月4日、9年連続となる“イッテンヨン”後楽園ホール大会「東京女子プロレス’24」を開催した。プリンセス・オブ・プリンセス王者の山下実優はマーシャ・スラモビッチの挑戦を退け、3度目の防衛に成功した。
 
 両者は米国でニ度シングルマッチを行い、1勝1敗のイーブン。昨年12月14日(現地時間)に米ロサンゼルスで開催された「COMBAT PRINCESS USA」ではタッグマッチでマーシャが山下を破っており、山下はなんとしてもリベンジを果たしたいところだった。

赤井沙希が両国のリングで美しいまま散る。引退後は“裏方”でDDTに残留へ【DDT】

2023.11.13 Vol.Web Original

 DDTプロレスが11月12日、東京・両国国技館で秋のビッグマッチ「Ultimate Party 2023」を開催した。10年3カ月にわたり、同団体の“紅一点”として活躍してきた赤井沙希がプロレスラー人生に幕を引き、美しいままリングで散った。

 元プロボクサーで俳優・赤井英和を父にもつ赤井はタレント、モデルとして活動していたが、高木三四郎社長にスカウトされ、2013年8月18日に両国でプロレスデビュー。芸能活動と両立しながら、プロレスでも非凡な才能を発揮。そのファイトぶりが認められ、2014年度の「プロレス大賞」(東京スポーツ新聞社制定)の新人賞を女子選手として初めて受賞。2016年の「DDTドラマティック総選挙」では個人9位に入り、高木社長に請われて正式にDDTに入団。その後、DDTには欠かせない選手として活躍。5月24日の記者会見で「枯れて朽ちていく花ではなく、美しいまま散る花でいたい」と引退を電撃発表。7月23日の両国では、師でもある坂口征夫、岡谷英樹とのイラプションでKO-D6人タッグ王座を戴冠。8月27日には全日本プロレスの名古屋大会で全日本プロレスTV認定6人タッグ王座も奪取し2冠王に。同王座からは10月に陥落したが、KO-D6人タッグ王座は防衛を重ね、王者のままでの引退となった。

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