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初の女子大会に五輪銀メダリストの参戦決定【4・6 QUINTET】

2019.03.26 Vol.Web Original

TEAM DEEP JEWELSでKINGレイナが参戦
 桜庭和志がプロデューサーを務めるグラップリングの格闘技「QUINTET」の初の女子のみの大会となる「QUINTET FIGHT NIGHT3 in TOKYO Female Open Team Championship2019」(4月7日、東京・アリーナ立川立飛)の出場メンバーが3月25日、発表された。

 出場するのは湯浅麗歌子選手率いるTEAM BJJ KUNOICHI、山本美憂選手率いる TEAM Sun Chlorella、エディ・ブラボー率いるTEAM 10th Planet、そして佐伯繁代表率いるTEAM DEEP JEWELSの4チーム。

 TEAM BJJ KUNOICHIは昨年の「Amateur QUINTET.1」で優勝したメンバーを中心に構成。当時は先鋒と次鋒で相手5人を片付けてしまうなど、圧倒的な実力はもちろんなのだが、この試合形式を経験しているというアドバンテージもあることから不動の優勝候補となる。

「2.3QUINTET FN2」で英語版放送のコメンテーターとして来場し、スペシャルシングルマッチに出場した湯浅からQUINTET参戦を呼びかけられた山本美憂はレスリングベースの選手を中心にチームを結成。大晦日に総合格闘技デビューを果たし、3月のDEEP JEWELSでも勝利を収めたあい、大晦日に戦った長野美香、そしてアテネオリンピックレスリング63kg銀メダリストのサラ・マクマンという強豪が参戦する。残り1名は未定だが、こちらもまさかのビッグネームの登場も期待されるところだ。

「10th Planet」からはEBIやUFCで活躍する選手たちが参戦。エディ・ブラボーは「10Pの女子チームは優勝候補だろうし。俺が言ってるんだから間違いない」とその実力に太鼓判を押した。

 そして、日本の女子格闘技を牽引しているDEEP JEWELSからは前澤智、富松恵美、KINGレイナ、奈部ゆかり、青野ひかるの5選手が参戦。佐伯代表は「今回、日本の女子格闘技を代表するDEEP JEWELSが参加することになったのですがやるからには本気で挑みます。そのためにベストなチームを編成しました。美憂さん、湯浅さん、勝ったらDEEP JEWELSに出て下さい。負けたら僕が坊主になります。それとプロ格闘家とは何かをお見せします」とコメントした。

初の女子大会の出場チーム決定。美憂チームとRIZIN&DEEP連合軍の出場選手に注目【4・7 QUINTET】

2019.03.05 Vol.Web Original

湯浅麗歌子は柔術チームで参戦
 桜庭和志がプロデューサーを務めるグラップリングの格闘技「QUINTET」の初の女子大会となる「QUINTET FIGHT NIGHT 3 in TOKYO Female Open Team Championship2019」(4月7日、アリーナ立川立飛)に出場する4チームが3月5日、発表された。

 2月3日に行われた「QUINTET FIGHT NIGHT2 in TOKYO」のワンマッチに出場し、見事に勝利を収めた柔術世界チャンピオンの湯浅麗歌子が率いる柔術チーム、その日の試合後に湯浅が参戦を要望した山本美憂が自ら編成するレスリングチーム、RIZIN&DEEP連合軍のMMAチーム、そしてエディ・ブラボーが主宰する10th Planetが女子チームを編成して乗り込んでくることとなった。

 各チーム名や出場選手は決定次第発表となる。

 柔術チームは昨年行われた「Amateur Quintet.1」に出場したメンバーがベースと思われるが、レスリングチームとMMAチームについては3月9日にDEEP JEWELS初の後楽園ホール大会があることと、浅倉カンナやあいのようにどちらのチームで出場してもおかしくない選手がいるためメンバーは流動的。

 またQUINTETは出場する5人の総体重が決められているため、チーム編成もそれを見越したものとなる。女子はアマチュア大会では260キロで行われたのだが、その場合、DEEP JEWELSでフライ級(56.7kg以下)以上で戦っている選手にとっては狭き門になる。

 渡辺華奈などは以前、SNS上でQUINTET出場へ興味を示しており、柔道というバックボーンからも活躍が期待されるが、果たして出場はなるのか…。

 この2チームについては誰が出るのかという点でも注目を集めそうだ。

湯浅麗歌子が山本美憂に「QUINTETに出てください」【2・3 QUINTET FIGHT NIGHT2】

2019.02.04 Vol.Web Original

 桜庭和志がプロデューサーを務めるグラップリングの格闘技「QUINTET」の2019年第1弾大会「QUINTET FIGHT NIGHT2 in TOKYO-Japan Open Team Championship 2019-」(2月3日、東京・アリーナ立川立飛)で初の女子の試合が行われた。

劇作家・岩井秀人が見たRIZIN「胸を打たれた中村優作の“振り返り笑顔”」

2018.10.07 Vol.Web Original

 2004年に行われた魔裟斗と山本KID徳郁の試合は生で見ていた。体重差を感じさせない山本KIDのいつもと変わらない動物的な「一瞬でも気を抜いたら天国へどうぞ♡」な雰囲気は、テレビの前で息を止めさせられた。

 不思議なリズム感の男であった。試合を決める一撃は、何が起きたのか分からないようなスピードで繰り出され、相手の体はたった今、自身の全組織に訪れた大きな災いを認識できないまま、全ての筋肉を弛緩させ脱力し、まっすぐにマットに沈んだ。一瞬の静寂ののち、狂喜する観客。レフリーが倒れた選手のマウスピースを抜きに走り、広いホールの壁に観客の叫び声が渦巻く中、針の先を針の先に刺すような繊細なタイミングで打ったカウンターのスピードは何処へやら、晴れた日の午前中にコーヒーでも飲み、喫茶店を出て「さて、これからどうしようか」とでも思っているかのように、少し一息ついて、山本KIDはゆったりと歩いていた。圧倒的勝利の後の佇まいとは到底、思えなかった。彼は、何を見ていたのだろう。勝利だけを目指して戦っていたようには、どうも思えない。

 通常、カウンター狙いのグラップラーは、小刻みに拳を揺らし、その揺れのテンポに相手の攻撃のタイミングが合った時、カウンターが繰り出される。山本KIDの拳には、この小刻みな揺れが全く見られない。揺れというより、もっと大きな円のようなものを描いていることが多かった。なぜなのだろうか。これは少し突飛な考察だが、通常の選手のカウンターを狙うテンポの刻みが8ビート(つまり1小節に8拍)だとすると、それに対する山本KIDのそれは64ビートぐらいだったのではないだろうか。64ビートなんて聞いたことないけど。カウンターのタイミングを狙う「刻み」が「刻み」に見えないほどのスピードで起きていたために、全く別の動きに見えたのではないだろうか。もはや「刻み」ではない、「流れ」のような感覚でタイミングを見ていたのではないだろうか。とにかく、通常の選手とは明らかに違う感覚で試合を捉え、その中でまた独自の感覚で打撃が繰り出されていたように思う。

那須川天心が一夜明け会見で本音ポロリ「試合がなくならないかと一瞬思った」

2018.10.02 Vol.Web Original

再戦については「もう敵としては見たくない」
「RIZIN.13」(9月30日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の一夜明け会見が10月1日、東京都内で開催された。

 一夜明け会見は通常、勝利した選手が出席するのだが、この日は那須川天心と戦い、判定負けした堀口恭司も登壇。榊原信行RIZIN実行委員長を挟み、那須川と並んだ。

 那須川はその堀口との対戦を振り返り、「昨日は夢のような時間だった。RIZINじゃないとこういうことができない。しかも相手が堀口恭司という素晴らしい選手じゃないとこういう熱は生まれなかったと思う」と試合を振り返り「自分はこれから格闘技に人生を捧げたい。日本の格闘技を精いっぱい盛り上げて行くつもり」と決意を新たにした。

 堀口が試合後の会見で再戦を口にしていたことについては「自分は今は考えられないというか、もう敵としては見たくない」と発言。プレッシャーは相当だったようで「台風で試合順が変更になると聞いた時、試合がなくならないかと一瞬思った」と本音を吐露する場面もあった。

 一方の堀口は「負けたのにここに来てすいません。もっと強くなって帰ってきます。試合の映像は見た。3Rに回転系の技をもらっていて、あそこでポイントが分かれたかと思った」と試合を振り返った。

山本美憂が亡きKIDさんに捧げる執念の判定勝ち【9・30 RIZIN】

2018.10.01 Vol.Web Original

2年前に敗れたウィンにきっちりリベンジ
「RIZIN.13」(9月30日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)で山本美憂がアンディ・ウィンを判定で破り、9月18日に急逝した山本“KID”徳郁さんに勝利を捧げた。

 2人は2016年に対戦し、その時はウィンが腕十字固めで勝利を収めている。美憂にとってはリベンジがかかった試合でもあった。

 美憂は1Rからタックルを決めまくり、テイクダウンに成功するとこつこつとボディーにパンチを放ち、ウィンのすきをうかがっては強烈なパウンドや鉄槌でウィンを削っていく。

 前回の対戦ではウィンが下から美憂の動きをコントロールしフィニッシュにつなげたのだが、この日の美憂はウィンの下からの攻撃をしっかりと阻止。常に有利な展開を作っていく。

山本美憂「リングに立つことがKIDの望んでいること」【9・30 RIZIN】

2018.09.28 Vol.Web Original

「トレーニングはトレーニングで集中しなきゃいけない」
「RIZIN.13」(9月30日、埼玉・スーパーアリーナ)の全選手インタビューが28日、東京都内で開催された。

 大会直前の9月18日に弟である山本“KID”徳郁が急逝した山本美憂も会見に姿を見せた。

 美憂はコンディションについては「いろいろありましたが、トレーニングはトレーニングで集中しなきゃいけないということは小さいころから教わってきたので、それは大丈夫。あとは体調を万全にしてリングに上がるのみ」と話した。

 試合が行われないのでは?という憶測もあったが「自分がMMAをやっている目的や、なぜやっているのか、私たち家族やチームがひとつになってやっているので、みんなはどういう気持ちなのか、そして自分の一番の師匠は何というかを考えたら出るべきだと思った。リングに立つことが彼の望んでいることだし、今まで教えてくれたこと。以上!」と気丈に語った。

KIDさんの急逝に山本美憂が「勝って弟にいい報告をしたい」とコメント【9・30 RIZIN】

2018.09.20 Vol.Web Original

榊原氏「前向きに戦うことが弟への手向けになると思っているよう」
 RIZIN FIGHTING FEDERATIONが9月20日、東京都内で会見を開き、榊原信行実行委員長が18日にガンのため亡くなった山本“KID”徳郁さんについてコメントした。

 会見ではまず「RIZIN.13」(9月30日、さいたまスーパーアリーナ)に参戦する山本美憂の「この度の事で皆様にご心配をお掛けしていますが、私、山本美憂は9月30日のRIZIN.13は予定通り出場いたします。もちろん勝って弟にいい報告をしたいと思いますので応援よろしくお願いします! 皆様、沢山の励ましのメッセージを頂き本当にありがとうございます!」というコメントが発表された。

 続けて榊原氏は美憂の様子について「先ほども本人と電話で話をしたが、“戦いたくて戦いたくて、リングに上がりたくて最後までガンと戦った弟に捧げる試合として必ず勝つ。勝利を弟に届けたい”という思いでリングに上がることに関しては何のブレもなくトレーニングを始めている」と話した。そして「そうはいってもいろいろな葛藤の中でこのリングに上がる山本美憂に声援を送ってほしいし、我々としても彼女が厳しい状況の中でしっかりリングに上がれるようなサポートはしていきたい」などと話した。

 また「本人は気丈だった。今は試合に集中することが、悲しみやいろいろなものに引きずられないためのいいバランスになっているのかなと思う。前向きに戦うことが弟への手向けになると思っているようだ。そういうことを会話の中から感じた」と美憂の心中をおもんぱかった

髙田延彦が山本美憂を絶賛!「女KIDだ!」

2018.08.07 Vol.Web Original

五味隆典の試合では「解説なんてやってる場合じゃなかった」
 RIZINの髙田延彦統括本部長が8月6日、元衆議院議員で弁護士の横粂勝仁氏との番組「髙田横粂の世相談義」(FRESH!で月曜21時〜不定期配信中)で「RIZIN.11」(7月29日開催)を振り返った。

 髙田氏はまず石岡沙織vs山本美憂の一戦に触れ、「別人。山本美憂が山本KIDになっていた。なんでこんな短期間でこんなに変われるの?ってくらいむちゃくちゃ強くなっていた。今回は見ていて怖かった。鬼気迫るものがあった。とにかく相手をぶっ潰してやろうという気持ちが見えた。何度も言うが女山本KIDに見えた。試合前にシャドーボクシングをしている後ろ姿を見て、“シャドーの仕方がないKIDに似てるな”って思った」などと山本の変貌ぶりに驚いたことを明かした。

 あの日、会場が一番盛り上がったといっても過言ではないのが五味隆典の試合だったのだが、髙田氏もそうだったようで「解説なんてやってる場合じゃなかった。ファンと一緒。解説席の全員が立って声を上げてしまうほど。ファンとして仲間として、元ファイターとしてのリスペクトもあった。いろいろな思いが渦巻いて、立たずにはいられない、叫ばずにはいられない。それから賛美せざるを得なかった。3回くらい“五味隆典~”って叫んじゃったよ。気づいたら声が出てた」と話した。試合については「相手のギラードが一瞬ひるんだシーンがあった。押されたというか、気持ちが負けたというか。五味がギラードの気持ちを折ったという瞬間があった」と解説した。

 また昨年大晦日の矢地祐介戦後の五味の「あと10試合はできない。でも3試合はできる」というコメントを引き合いに「もし9月大会に出て、大晦日ということになると五味の試合は年内が最後になるかもしれない」と話し、“W杯ロス”に続く“五味ロス”への懸念を示した。

 セミファイナルの堀口恭司vs扇久保博正戦については会場で観戦した横粂氏が「だんだん扇久保選手を応援する声が出て大きくなっていった」と指摘すると、「それは堀口選手が強すぎたから。誰もが堀口がKOで仕留めるというのが戦前の予想だった。ところが扇久保が素晴らしい勝負をした。無敵の堀口に世界中で勝てるのは扇久保しかいないんじゃないかという空気を自分で作り出していた。それがあの声援となって後押ししたんだと思う」と扇久保を称えた。

RIZIN一夜明け会見も主役は五味隆典

2018.07.30 Vol.Web Original

前夜は新宿の焼き肉屋で祝勝会
「RIZIN.11」(7月29日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の一夜明け会見が30日、東京都内のホテルで開催された。

 大会で勝利を収めた選手の中から浅倉カンナ、堀口恭司、五味隆典、山本美憂、海人、そしてRIZINの榊原信行実行委員長が登壇した。

 前日の大会ではメーンの浅倉vsRENA、セミの堀口vs扇久保博正の2試合とは別次元のインパクトを残し、会場を盛り上げた五味がこの日の会見でも主役に躍り出た。

 冒頭、他の選手が試合の感想などを述べる中、五味は「おはようございます。二日酔いです。それだけです」と挨拶。どこで祝勝会をやっていたのかと問われると「新宿の〇〇亭。決まってるんですよ。減量中、1週間前から夜中、ずっと焼き肉のこと考えていた。写真のフォルダが全部肉になるくらい。日曜日はどこもやってなくて、何時にホテルに戻って来れるかなって考えたら新宿くらいしか開いてなかった(笑)」と笑わせた。

浅倉カンナがRENAを返り討ち。名実ともにRIZIN女王に君臨【7・29 RIZIN.11】

2018.07.30 Vol.Web Original

日本人の女子同士で初のメーンにふさわしい名勝負を展開
「RIZIN.11」(7月29日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)のメーンで行われた「浅倉カンナvs RENA」の一戦は浅倉が3-0の判定で勝利を収めた。大晦日に行われた「女子スーパーアトム級GP」決勝と合わせ浅倉はRENAに2連勝。名実ともにRIZIN女子のエースの座に就いた。

 試合は打撃のRENAとグラウンドの浅倉という図式は変わらないものの、RENAがグラウンドでの対応力が飛躍的にアップ。浅倉もRENAの打撃にひるむことなく対峙するなど、大晦日からともに進化。日本人の女子同士で初めてのメーンという大役にふさわしい名勝負が繰り広げられた。

 試合は何度もタックルからテイクダウンに成功し、腕十字固め、三角絞めと一本を取りに行く動きを見せた浅倉をジャッジ3者が支持した。しかしRENAはテイクダウンを許し、腕を取られても慌てることなく冷静に対処。下からのヒジで反撃するなど最後まで浅倉を苦しめた。

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