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「ハリウッドで実写化あるかも」鳥山明原作『SAND LAND』アメリカでの盛り上がりに声優・田村睦心らが期待

2023.08.15 Vol.web original

 映画『SAND LAND』のジャパンプレミアが15日、都内にて行われ、声優の田村睦心、山路和弘らと横嶋俊久監督が登壇。ベテラン声優陣が伝説的作品の映画化に出演した喜びを語った。

 数々の国民的作品・キャラクターを世に送り出してきた漫画家・鳥山明による伝説的名作をアニメ映画化した話題作。

 主人公、悪魔の王子・ベルゼブブ役の田村は「小さいころから『DRAGON BALL』を見て育ってきたので、あの鳥山先生の作品に出られるなんて信じられない気持ちでした」と振り返り「オーディションからけっこう長く音沙汰が無かったので、他の方がされるのかなと思っていた(笑)」と明かし、役どころの魅力を熱くアピール。

 ベルゼブブとともに旅に出る人間の保安官・ラオ役の山路が「このアニメは(キャストの)平均年齢が非常に高い。世の中のおじいちゃんと呼ばれる世代の方も楽しんでいただける作品」と言うと、魔物のシーフ役チョーが「ジジイによるジジイのための作品。ついにジジイの時代がやってきた!」と観客を盛り上げ、3人のキャラクターに「てんぷくトリオをほうふつとさせる」と、三波伸介、戸塚睦夫、伊東四朗による昭和の人気トリオを引き合いにし「この中で知っている方いないでしょう。昔はトリオの時代だった。昭和はそういう時代があったんです。ボケ、ツッコミ、真面目がいるんです」と、ベルゼブブ、ラオ、シーフのトリオを見どころにあげた。

 サンディエゴのコミコンでワールドプレミアを実施し大反響を得た本作。現地イベントに参加した横嶋監督は「2000人規模の会場だったので不安だったんですが満員の観客が楽しんでくれた。いいシーンでは拍手が起こったり。字幕なんですよ」と字幕版にもかかわらずアメリカの観客が大いに盛り上がったことを報告。

 田村は「海外でそれだけ盛り上がってくれるなら今後の展開も期待できそう。ハリウッドで実写化とか」と期待を寄せていた。

 この日の登壇者は田村睦心、山路和弘、チョー、鶴岡聡、imase(主題歌)、横嶋俊久監督、ベルゼブブ(着ぐるみ)。

 映画『SAND LAND』は8月18日より公開。

三宅健が人生初の自主練 最新舞台で章平と激しいやりとり

2018.10.03 Vol.Web Original

 三宅健が主演する舞台『二十日鼠と人間』が3日、東京グローブ座で開幕した。

 米小説家で劇作家のジョン・スタインベックの作品で、1930年代の世界恐慌下のアメリカを舞台に、農場を渡り歩いて働く主人公ジョージ(三宅)が直面する厳しい現実と、相棒レニー(章平)への想い、その思いゆえの葛藤と苦悩を描く。

 同日、初日公演前に公開ゲネプロが行われ、主要キャストが取材に対応した。

 作品について、三宅は「面白い戯曲で、追求していくと奥が深い。ジョン・スタインベックがギミックを仕掛けてある。ここはこういう解釈なのかもしれないというのがどんどん出てくる」。ただ、演じている役柄については「疲れます。この作品に感情を引っ掻き回されている感じがします。(舞台が終わった後は)どんよりします。(稽古中も)どんよりしてました」。

独自の演出で魅せる 東京芸術祭2016 芸劇オータムセレクション『かもめ』

2016.10.10 Vol.676

 東京2020オリンピック・パラリンピックはもとより、その先も見据え、芸術文化を通して世界へ東京の魅力を発信すべく、9月から開催されている「東京芸術祭」。今秋は舞台芸術フェスティバルを豊島区池袋エリアを中心に展開しているのだが、その中核となる東京芸術劇場は「芸劇オータムセレクション」という企画でさまざまな作品を上演する。

 この『かもめ』もその一環として上演されるもの。

 演出は西洋の古典を多く手掛けてきた熊林弘高。『かもめ』を演出するのは2回目で、前回同様、現実のかもめを出さないなど独自の演出で魅せてくれるようだ。

 物語は田舎の別荘で繰り広げられる芸術家やそれを取り巻く人々の複雑な人間模様を描いた群像劇。

 中心となる若い女優ニーナ役に満島ひかり、ニーナの愛をもてあそぶ小説家トリゴーリンに田中圭、劇作家を目指す青年トレープレフに坂口健太郎、トレープレフに片想いをする女マーシャに中嶋朋子、大女優アルカージナに佐藤オリエと若手からベテランまで多彩な顔ぶれがそろった。

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