「アニメージュとジブリ展」内覧会が15日、会場となる松屋銀座にて行われ、同展の音声ガイドナビゲーターを務める声優・島本須美が登壇。代表作『風の谷のナウシカ』の名台詞を披露した。
スタジオジブリのプロデューサー鈴木敏夫に焦点を当て、鈴木が創刊から携わった雑誌「アニメージュ」の歴史をたどりつつ、ジブリ誕生の背景にも迫る展覧会。会場では、同誌が世に送り出してきた作品や、クリエイターによる当時の貴重な資料も数多く展示される。
映画『風の谷のナウシカ』の主人公ナウシカをはじめ、『ルパン三世 カリオストロの城』のクラリス、『となりのトトロ』では姉妹サツキとメイの母親の声などを務めた島本。同展監修者・三鷹の森ジブリ美術館シニアアドバイザーの高橋望氏から「宮崎駿さんの映画を楽しみにしてきた世代の自分にとって“神”」と絶賛され、司会からも“ジブリに愛された声優”と紹介されると「初期、ですね(笑)」と照れ笑い。
高橋氏とともに、アニメージュから生まれたアニメカルチャーを振り返った島本。高橋氏が「アニメブームが起こる前は、どんな人がアニメを作っているかということはあまり知られていなかった。そういうことを紹介したのが最大の功績だと思う」と語ると、島本も「アニメージュのイベントを武道館で開催しましたね。武道館が満員で、声優さんたちが歌って踊って大盛り上がりでした。今はそういうイベントが多くなったけど、そういうイベントの走りでした」と感慨深げ。高橋氏も「アニメの楽しみ方のひな型を作った雑誌」と話していた。