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堂本光一、現・帝劇閉館の“締め挨拶”振られ「絶対オレじゃない」佐久間良子らレジェンドと「民衆の歌」熱唱

2025.02.28 Vol.web original

 

 日比谷・帝国劇場が28日、最終公演「THE BEST New HISTORY COMING」の大千穐(秋)楽をもって、現劇場を閉館。最後のカーテンコールに佐久間良子、林与一、北大路欣也、鹿賀丈史、堂本光一ら“帝劇レジェンド”が駆けつけた。

 冒頭、帝劇オリジナル曲「THE 帝劇」を全キャストと歌い上げた井上芳雄は「ついにこの日がやってきてしまいました。愛おしくてさみしくて何とも言えない気持ち」と感無量。その後も曲の間には、佐藤隆紀、三浦宏規、宮野真守、浦井健治、島田歌穂、一路真輝、木下晴香らが登場し、それぞれの帝劇の絆を振り返った。

 ゲストコーナーでは、ゲスト出演の市村正親や鳳蘭らが帝劇の思い出に花を咲かせつつ思い入れのある楽曲を披露。『ミス・サイゴン』の「アメリカン・ドリーム」を歌い終え、井上から「ミスター帝劇」と呼ばれた市村は「何の悔いも無いです」と晴れやかな表情を見せた。

 最後の曲『レ・ミゼラブル』の「民衆の歌」を歌い終わった全キャストたち。すると再び緞帳が上がり、キャストたちが、客席にいた歴代出演者をステージへ呼び込み。佐久間良子、林与一、北大路欣也、鹿賀丈史、別所哲也、沢口靖子、南野陽子、西田ひかる、堂本光一といった豪華な顔ぶれ約50名が登壇した。

 帝劇の思い出を振り返った佐久間や北大路。井上から「ちなみに皆さんと一緒に『民衆の歌』を歌っていただくんですけど…」と言われると佐久間は「大丈夫です!」と頼もしい返事。

 井上の「本当に最後の最後になります!」という言葉を合図に、ゲストや歴代俳優たち、全キャストが『レ・ミゼラブル』の「民衆の歌」を熱唱。

 万雷の拍手に包まれるなか、唐突に井上から「光一くん、最後にひと言!」と突然マイクを渡された堂本が「絶対にオレじゃない」と慌てつつ「この場にいられるだけで本当に光栄です」。最後にマイクを託された市村が「感動!」と締めくくり、帝劇ファミリーと観客が感動に包み込まれる中、現・帝劇大千穐楽の幕が下りた。

 帝国劇場は1911年に開設。1966年に現代の“2代⽬”が竣⼯。劇場ビルの⽼朽化に伴い、隣接するビルとともに建て替えが決定。この日、2月28日の大千穐楽をもって休館。新・帝国劇場は2030年度に開場予定。

現・帝国劇場ラスト公演 歴代キャスト鹿賀丈史、大地真央、松たか子も熱唱

2025.02.15 Vol.web original

 

 現・帝国劇場のラストを飾る公演 CONCERT『THE BEST New HISTORY COMING』(2月14~28日 日比谷・帝国劇場)のゲネプロが公演初日の14日に行われ、ゲストの鹿賀丈史、大地真央、松たか子を含めた歴代出演者たちが名作ナンバーの数々を熱唱した。

 二代目劇場として1966年に開館した現・帝国劇場は372作品のミュージカルと演劇を上演。そのラストを飾る CONCERT『THE BEST New HISTORY COMING』では、同劇場の舞台に立ってきた豪華な俳優たちが集結。現・帝劇で上演したミュージカル53作品のナンバーを披露する。

 レギュラーキャストは、全日程出演の井上芳雄、浦井健治、小野田龍之介、甲斐翔真、 佐藤隆紀(LE VELVETS)、島田歌穂、三浦宏規、宮野真守の他、生田絵梨花、木下晴香、昆夏美、涼風真世、平野綾、森公美子、一路真輝、瀬奈じゅん、花總まり、屋比久知奈がプログラム別で出演。

 さらにプログラムや日程ごとに代わるゲスト陣には、ゲネプロにも登場した鹿賀丈史、大地真央、松たか子をはじめ、石丸幹二や松下優也、山崎育三郎、堂本光一、上白石萌音、別所哲也、市村正親といった豪華な顔ぶれがプログラムごとに出演。

 14日に行われたゲネプロでは、冒頭の帝劇オリジナル曲「THE 帝劇」に始まり、レギュラーキャスト陣が『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』『エリザベート』といったロングラン作品から、『SPY×FAMILY』『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』など近年の注目作までの代表曲を披露。ゲストの鹿賀丈史が『レ・ミゼラブル』から「スターズ」、大地真央が『マイ・フェア・レディ』メドレー、松たか子が『ラ・マンチャの男』の「見果てぬ夢」を熱唱。フィナーレはキャスト全員で『レ・ミゼラブル』の「民衆の歌」を歌いあげ、観客と一体となって新たな始まりへの期待に包まれた。

 なお、帝国劇場での座席は全日程完売しているが、各パートのライブ配信と2月28日の大千穐楽については全国の映画館でのライブビューイングを予定している。

新・帝国劇場の設計者は建築家・小堀哲夫氏 皇居臨む環境、自然光を生かすデザインに

2025.01.16 Vol.web original

 

 新・帝国劇場の概要に関する記者発表会が16日、日比谷・帝国劇場にて行われ、設計者に決定した建築家・小堀哲夫氏が登壇。新たな“帝劇”の建築について語った。

 帝国劇場は1911年に開設。1966年に現代の“2 代⽬”が竣⼯。劇場ビルの⽼朽化に伴い、隣接するビルとともに建て替えが決定。2⽉をもって休館する。新・帝国劇場は2030年度に開場予定。

 東宝株式会社 常務執⾏役員エンタテインメントユニット演劇本部⻑の池⽥篤郎氏は「芸術性と大衆性の融合、オーセンティック、本物であることといった帝劇が大切にしてきたことを受け継ぎながら、時代の要請に応える最新技術を備えた、お客様、キャスト、スタッフというこの劇場に関わるすべての方に心地よい帝劇であることを目指す」とし「この劇場によって街にまた大きな変革がもたらされることにも期待したい」と語った。

 設計者は2022年に指名型プロポーザル方式で選定。日本を代表する建築家数名に打診し、その中から「帝劇の歴史と意義を深く研究され、皇居のそばに立つ環境の利点や四季の移ろいをビビッドに感じられるデザイン案を手がけてくださった」として小堀氏に決定したとのこと。池田氏は「今の時代ならではの、ARやVRで、我々も劇場内にいるような体験をさせていただいた」とプレゼンテーションや人柄、さらには「帝劇の“本物感”を大事に、資材は華美ではなくても質実伴うものを選びたいとおっしゃってくださった」と昨今の建築資材の高騰といった課題にも、ともに乗り越えていけるとして小堀氏に大きな信頼を寄せた。

 新たな劇場の舞台は正面玄関と正対するかたちになり、玄関からロビーを通って客席までまっすぐに入場できる。車いすでも客席までより移動しやすくなり、多目的トイレも設置するなどバリアフリー性も向上。舞台の機構は最新技術を使ったユニット式となり、よりフレキシブルな舞台構成が可能。従来の舞台はもちろん歌舞伎など、さまざまな演出、作品に対応可能となる。

 小堀氏は「新・帝劇のコンセプトは“ザ・ヴェール”。ヴェールとは、自然をまとって包み込むようなイメージ、普遍的で心地よい環境との融和を示しています」と語り、ステンドグラスが特徴的な現在のロビーは、自然光を取り入れた空間になると明かし「1代目は西洋風、2代目はモダン建築でした。3代目は、この場所から世界へ作品を発信していこうという帝劇の思いを踏まえ、未来を見据えた日本らしさを表現したい」と意気込みを語っていた。

 小堀氏は1971年、岐阜県出身。建築家・法政大学教授。
日本建築学会、JLA日本建築大賞をはじめ国内外で多数の建築賞を受賞。代表作品に「ROKI Global Innovation Center -ROGIC-」(静岡県)、「NICCA イノベーションセンター」(福井県)、「光風湯​圃べに​や」(福井県)など。

【新・帝劇概要紹介映像】

 

生田絵梨花「7年前、まさにこの場所で」知念里奈との“約束”明かす 現・帝劇最後の『レミゼ』会見に感慨

2024.12.21 Vol.web original

 

 ミュージカル『レ・ミゼラブル』の本初日開幕記念会見が20日、日比谷帝国劇場にて行われ、ジャン・バルジャン役の吉原光夫らキャスト9名が出席。生田絵梨花が2017年の初出演時を振り返った。

 1987年6月の日本初演以来、上演されてきた帝国劇場が2025年に建て替えのため休館することから、今回が現・帝劇では最後の公演となる。

 2017年にコゼット役として初参加、2021年からはエポニーヌ役を務め、今回新たにファンテーヌ役に挑戦する生田。「意気込みを漢字一文字で」と言われると「“巡”。コゼット、エポニーヌ、そして今回ファンテーヌとして同じ作品に巡り巡って携わることができるのはすごく幸せ」と笑顔で回答。

 現・帝劇で最後となる公演への思いを聞かれると、同じくファンテーヌ役の昆夏美は「初めて帝劇に立たせていただいたのもクロージングもこの作品。帝劇と『レ・ミゼラブル』は私の人生の中で非常に特別な組み合わせ。一公演一公演、覚悟を持ってお客様にお届けしたい」。

 生田も「初めて帝国劇場に立たせていただいたのが『レ・ミゼラブル』のコゼット。7年前なんですけど、そのときのこの囲み取材がとても大きな思い出になっていて。当時、ファンテーヌを演じられていた知念里奈さんが、まさにこの場所で、私に向かって“いつかファンテーヌをやってほしい”という言葉をくださって。私も“頑張ります!”と言って、いつか…と思っていたので、今、この瞬間にファンテーヌとして立てているというのがすごく感慨深い気持ちになります」と明かし「今回は本当に運命的なタイミングだったと思います」と感無量。

 一方、帝劇クロージング公演後の全国ツアーも楽しみと言い、同じくファンテーヌ役の木下晴香が「ファンテーヌは3人とも食べるのが好きなので、そこも楽しみ」と言うと、昆夏美も「いっぱい食べれるね」、生田も「各地での一期一会を大事に感じつつ、私も各地のグルメが楽しみです。前回はコロナで出歩けなかったので、今回は満を持して」と意気込み、3人のファンテーヌが笑顔で顔を見合わせていた。

 会見の登壇者はジャン・バルジャン役:吉原光夫、佐藤隆紀、飯田洋輔、ジャベール役:伊礼彼方、小野田龍之介、石井一彰、ファンテーヌ役:昆夏美、生田絵梨花、木下晴香。

 帝劇クロージング公演ミュージカル『レ・ミゼラブル』は2025年2月7日まで日比谷・帝国劇場にて公演。3月から6月にかけて大阪、福岡、長野、北海道、群馬で全国ツアー公演を行う。

作家・小川洋子が来年2月で休館の現・帝劇を舞台にした小説執筆 堂本光一らにも取材

2024.12.20 Vol.web original

 作家・小川洋子が、建て替えによる休館が決定している日比谷・帝国劇場を舞台とした小説連載を開始する。

 1966年に開場して以来、350を超える演目を上演してきた現・帝国劇場は、2025年2月のコンサート『THE BEST New HISTORY COMING』をもって休館が決定している。

 12月20日から帝国劇場窓口で先行販売される「帝国劇場アニバーサリーブック NEW HISTORY COMING」には、作家・小川洋子がエッセイを寄稿。帝国劇場を題材とした小説「劇場という名の星座」を執筆しており、2025年2月から月刊文芸誌「すばる」(集英社)で連載が始まることを明かしている。

 同作の執筆にあたり小川氏は、客席の案内係、売店スタッフ、楽屋係、団体営業係、劇場専属カメラマン、劇団東宝現代劇劇団員、制作スタッフ、稽古ピアノ演奏者、出演者の楽屋と舞台をつなぐ現・帝国劇場ならではの楽屋エレベーター係の担当者まで、舞台を支えるさまざまな人々に熱心に取材を敢行。

 さらには、帝劇で数々の名舞台を生み出した、松本白鸚、市村正親、堂本光一、井上芳雄らにも取材を行い、イマジネーションを膨らませたとのこと。

 2021年に帝国劇場を舞台にした短編『ダブルフォルトの予言』を執筆している小川氏。今回の新連載に「今回、帝劇の建て替えのタイミングで、夢がかなえられ、大変光栄に思っています」と語り「舞台を支えるあらゆる分野の方々が、皆高いプロ意識を持ち、作品の成功のため、努力されているお姿に感銘を受けました。更には、長い歴史の中、これまで帝劇に関わってこられた方々の力が、あちらこちらにみなぎっているのを感じました。 劇場は死者と生者、役者と観客が出会い、一つの世界をひととき旅する場所です。そのかけがえのなさを、小説によって描き出せたらと願っています」とコメントを寄せている。

古川雄大、京本大我に「もっと調子に乗っていい」? 8月開幕舞台『モーツァルト!』でWキャスト

2024.06.05 Vol.web original

 

 ミュージカル『モーツァルト!』の製作発表会見が4日、都内にて行われ、ダブルキャストで主演を務める古川雄大と京本大我が登壇。ミュージカル界の実力派たちも「難しい」と語る役どころへの意気込みを語った。

“人間モーツァルト”35年の生涯に迫る人気ミュージカル。主人公ヴォルフガング・モーツァルト役を、2018年より同役を務める古川雄大と、今回初となる京本大我がダブルキャストで演じる。

 この日、アンベールされたビジュアルに2人も大感激。同役3シーズン目となる古川は「初演はとにかくあがいてやり切って、2回目は少し技術的にも余裕が出てきて自分なりにつかんだところもあったんですが、初演の方が良かったという声をいろんなところから頂きまして(笑)」と苦笑しつつ「今回は自分を追い込んで、3回目にしてベストのヴォルフガングを作りたい」。

 一方、同役初挑戦の京本は「いつか『モーツァルト!』を務められるくらいにミュージカルを頑張りたいと10年前にぼんやりと大きな夢を胸の奥に描いて、コツコツ舞台に挑戦し、こうして20代最後の年に挑戦させていただく機会を頂けた」と喜び、『エリザベート』(2015年~)で共演した古川とのダブルキャストにも感激しきり。

 これまで井上芳雄、中川晃教、山崎育三郎そして古川と、ミュージカル界の実力派が演じてきた難役。古川はその難しさと魅力を語りながら「まだ(京本で)5人目。僕ふくめ先輩方が席を譲らなかった(笑)」と笑いをさそいつつ「きっとこの役はフレッシュな人が上り詰めるためにやる役だと思うんですけど、まだやりたいんですよね。ずっとやっていたい(笑)」。

 そんな2人は、お互いの印象について聞かれると、古川は京本に「芸能界の中でも特に美しいんですけど、真逆のストイックさがある。この見た目があったら、もっと調子に乗っていいと思うんですよ(笑)。でもそうしない彼の努力する姿を尊敬してます」。

 京本も照れつつ古川に「繊細な芝居を突き詰めながらも男らしさも兼ね備えている。僕のあこがれ、理想的な男性というか。でも、ほんわかしているところもギャップがあって。観察していてもすてきな先輩(笑)」と語りつつ「地下のお蕎麦屋さんに2人で食べに行ったりもしました」と帝国劇場での思い出を披露。さらに「『エリザベート』のときには地方公演中にカラオケに行って高音対決とかX JAPANを地声で歌う対決もしました」と京本が振り返ると、古川が「若かりしときのね」と苦笑し、2人は顔を見合わせて「今回はそんな声を痛めるようなこと絶対にできない(笑)」。

 天才モーツァルトの人間的魅力をそれぞれに表現する2人。京本が「僕のような秀でたところがない人間が積み上げて天才を演じるのも面白いと思う。グループ(SixTONES)には特にジェシーのような天才だなというメンバーがいるのでキャラを吸収したい」と言うと、古川は「彼は天才じゃないと言っているけど天才。謙虚なだけなんです」と太鼓判。

 並々ならぬ意欲を見せる2人。古川が「初演の気持ちを取り戻すため自分を追い込みたい」と言えば、京本も「それなら自分は“追い殺す”つもりで。壊れる寸前まで痛めつけていかないと皆さんに感動を届けられないと思うので」と力強く語っていた。

『モーツァルト!』は8月19日から9月29日まで東京・ 帝国劇場、 10月8日から~27日まで大阪・梅田芸術劇場メインホール、11月4日から30日まで福岡・博多座にて上演。

 

舞台『千と千尋の神隠し』開幕!宮﨑駿監督のアカデミー賞受賞に4人の千尋も祝福

2024.03.13 Vol.web original

 舞台『千と千尋の神隠し』が日比谷・帝国劇場で開幕。11日の夜の部にて橋本環奈が、12日夜の部では上白石萌音が主人公・千尋を務め、観客の喝さいを浴びた。

 宮﨑駿の不朽の名作を英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクター、ジョン・ケアード翻案・演出により世界で初めて舞台化。2024年公演では、主人公・千尋役を初演から演じる橋本環奈、上白石萌音に加え、川栄李奈、福地桃子が千尋役に加わり、帝国劇場公演を皮切りとする全国ツアーおよび英国・ロンドンで初の海外公演を行う。

 初演から千尋役を演じている橋本環奈は「さらに進化しているので初演を見た人も、より楽しめるはず」、同じく上白石萌音も「カンパニーも大きくなってキャストも増えた」とスケールアップに胸躍らせる最新ツアー。

 12日に公開されたゲネプロでは、原作アニメーションからそのまま現れたかのような上白石の千尋が観客の心をわしづかみ。さらに、アニメーションならではのイマジネーション豊かな世界観を、ときにはあっと驚くような手法で再現して見せる舞台に観客もすっかり『千と千尋の神隠し』の世界に取り込まれていた。

 11日(日本時間)には、米国アカデミー賞で宮﨑駿監督の最新作『君たちはどう生きるか』が長編アニメ映画賞を受賞。「私たちもこの後、ロンドンで『千と千尋の神隠し』をやるので応援していただけたらうれしいです」(橋本)、「『千と千尋の神隠し』以来の受賞ということでおめでとうございます。心血を注いで作られた作品を私もいつも楽しみに拝見しています。千尋ができて幸せです」(上白石)と千尋役の4人も祝福のコメント。

 ついに開幕した舞台に、新キャストの川栄は「お客さんとして見ていた舞台に立てるのが楽しみ」、福地も「初めての帝国劇場で千尋として立てる喜びを心と体でかみしめたい」と意気込みのコメントを寄せた。福地は13日夜の部、川栄は27日夜の部でそれぞれ初日を迎える。

 4月から8月にかけて英国・ウェストエンドにあるロンドン・コロシアムで初の海外公演も行われる。約2300席の客席数を誇るウェストエンド最大級の劇場で、日本人キャストによる日本語での海外上演としては演劇史上最大規模となる英国公演にも期待が高まる。

橋本環奈

 

福地桃子

堂本光一『SHOCK』閉幕「最後に盛大な花火を」ライバル役・佐藤勝利、中山優馬、上田竜也もそれぞれに受け止め

2024.01.21 Vol.web original

 舞台『Endless SHOCK』製作発表会見が20日、都内にて行われ、作・構成・演出・主演を担う堂本光一とキャスト陣が登壇。堂本が、2000年から単独主演を続けてきた同作品を今年で終了することを発表した。

 2000年11月に『MILLENNIUM SHOCK』として初演。堂本光一が国内ミュージカル単独主演記録を更新し続ける人気舞台。

 冒頭、堂本は「今年で『SHOCK』は幕を閉めようかなと思っております」と宣言。事前のリリースにも一切記されていなかった情報に報道陣からもどよめきが。

 堂本は「そういう意味でも今年は豪華なキャストの皆さんにも集まっていただいて、盛大に最後、花火を打ち上げようかな、と」と最後の公演に意気込み。

『SHOCK』終了の理由について「年齢でございます(笑)」と冗談めかして答えていた堂本。幕引きは「数年前から考えていた」と言い「自分が26歳のころに(脚本や演出に参加した)『Endless SHOCK』を作ったんですけど、年齢設定がそのくらい。今、自分が45歳になって、まあいい時かな、と。帝国劇場とともに歩んできた作品でもあるので、一度そこで、自分が出る『SHOCK』というのは幕を閉めてもいいかな、と思った」と、初演から上演してきた帝劇の建て替えによる休館も理由の一つと語った。

 国内ミュージカルではすでに単独主演記録を更新し続けているが、公演中の4月22日昼の回で『放浪記』の故・森光子による国内演劇単独主演2000回記録に並び、2018回を迎える5月9日夜の回で国内演劇の単独主演記録単独1位を達成する見込み。

 さらにその5月9日は森の誕生日でもあるという偶然に、堂本は「実はスケジュールを組むときスタッフがカレンダーの曜日を間違えていて、慌てて修正したらこの日になったんです」と自身も驚いたことを明かし、『SHOCK』のファンと語っていた森について「思い返せば毎日、夜公演の前に差し入れを頂き、その養分で僕はステージに立っていた」と述懐。記録越えを意識することなく、森への感謝を乗せつつも「一つひとつの公演を大切に、命を燃やしていくことに尽きる」と語った。

 

『SHOCK』閉幕に佐藤勝利、中山優馬、上田竜也の思いは…

 そんな堂本の覚悟に、ライバル役をトリプルキャストで演じる佐藤勝利(Sexy Zone)、中山優馬、上田竜也(KAT-TUN)も、それぞれ胸中を吐露。

 閉幕を知ったときの思いを聞かれると、佐藤は「僕のエンタメの根源が『Endless SHOCK』です。本当に衝撃を受けました。『SHOCK』はずっとあるものだと思っていましたし、ずっと“階段落ち”をしてくれるものだと…」と名場面を引き合いに笑いをさそい、中山も「さみしく思うのですが、参加させていただくと本当に過酷。その光一くんの姿を隣で見ながら、こんなにも過酷なものを、なぜこんな回数できるんだろうと何度も思いました。さみしくもありますが記念すべき回を迎えられるのは素晴らしいことだと思います」。

 上田は「20年くらい前ですが、光一くんから“お前は『SHOCK』に出るな”と言われてから、まさか最後の11月公演をやらせていただくとは思いませんでした」と苦笑しつつ「本人からお聞きしたときには“なんでよ”と言いました。シンプルにお客さんの気持ちとして言いましたけど」と振り返り「本人が決めたことならば、そこに向かってしっかり自分たちがクオリティーを高めて、光一くんが完全燃焼して終われるように取り組みたいという気持ちに変わりました」と前を見据えた。

 そんな彼らをライバル役に迎える堂本も「後輩とかではなく一人の役者同士としてぶち当たっていこうと思う」と言い「優馬は関西人独特の、しゃべるとひょうひょうとして聞こえるんだけど本番開けてみると、ここまで熱を上げるんだ、というズルいところがある(笑)」「勝利はすごく素直。その素直さがそのまま役に反映されて、とにかくがむしゃら」「竜也は勘違いされやすいタイプ。でもひと度触れてみると、こんなに熱いのかと思う。自分が正しいと思ったことは突き進んでいく、それが役にマッチしている」とそれぞれを評価。

 質疑応答で「『SHOCK』を後輩に継いでもらいたいという思いは」と聞かれると堂本は「自分の思いとしては誰かにやってもらいたい。誰かに自分の役をやってもらいたいなという思いは強くあります」と明かした。

 またこの日の囲み取材では、先日それぞれ結婚を発表したKinKi Kidsの堂本剛や、KAT-TUNの中丸雄一についての質問も。堂本は「(剛とは)お互いに電話番号を知らないので。お話したい、ということだったので、どんな話か分からないけど、僕の電話番号を向こうに教えていいよと言ったのに、次の日マネージャーに電話がかかってきた(笑)。そんな2人なんです」と笑いをさそいつつ祝福していた。

 この日の登壇者は堂本光一、佐藤勝利(Sexy Zone)、中山優馬、上田竜也(KAT-TUN)、中村麗乃(乃木坂 46)、綺咲愛里、前田美波里、島田歌穂。

『Endless SHOCK』2024年公演は4月11日から5月31日まで帝国劇場にて上演(本編・Eternal同時上演)。その後、7~8月に梅田芸術劇場メインホール、9月に博多座、11月に帝国劇場。

 

『Endless SHOCK』2024年4~5月公演 帝国劇場公演ポスター

前田美波里、島田歌穂も堂本光一の『SHOCK』閉幕にショック!「光一さんがステージに出ていくのが嫌だと…」

2024.01.21 Vol.web original

 舞台『Endless SHOCK』製作発表会見が20日、都内にて行われ、作・構成・演出・主演を担う堂本光一とキャスト陣が登壇。堂本が発表した『SHOCK』閉幕にベテラン組・前田美波里、島田歌穂も衝撃を語った。

 2000年11月に『MILLENNIUM SHOCK』として初演。堂本光一が国内ミュージカル単独主演記録を更新し続ける人気舞台。今年、公演中の5月9日夜の回に2018回を迎え国内演劇の単独主演記録単独1位を達成する見込み。

 冒頭、堂本は「今年で『SHOCK』は幕を閉めようかなと思っております」と2000年から単独主演を続けてきた同作品を今年で終了することを発表。

 常連組や再登板のキャストたちも閉幕を惜しみつつ一様に「本人が決めたことなら全力でついて行く」と早くも気持ちは一つ。

 2013年公演からほぼ毎年のようにオーナー役で参加してきた前田美波里は「とても残念」としながらも「この作品に参加させていただいているうちに(ファンだけでなく)たくさんの方に愛されている作品だと気づいた。私がこの作品をやっていたら絶対に手放さない(笑)」と笑いをさそいつつ「ファンとしても残念ですが、光一さんはもう演出家になられてもいるので、これを超える作品を作ってくれるはず。そのときはお婆さん役で出してください」。

 同じくダブルキャストでオーナー役を務める島田歌穂も「毎回、命を削るように公演を重ねる光一さんの姿に驚きと力を頂いてきました。いつまでも続けてもらいたいという気持ちと、これはいつまでも続けられるものではないという思いとがありますが、ご本人が決めたことを受け入れて1回1回、その姿を目に焼き付けたい」。

 数々の舞台に立ってきたベテランの2人も感嘆する作品。島田が「エンターテインメントのすべてがギュッと詰め込まれたような舞台」と言えば「前田も「いい意味で中毒っぽい作品。日本の誇るミュージカルを光一さんは作ったのでは」とたたえた。

「ただ命を燃やしてきた」と、ときには不調を押してステージに立ってきたことも明かした堂本。 

 そんな堂本の舞台裏での姿を聞かれた前田は「公演の半ばくらいになると、肉体的にもつらいんでしょうね。ステージに出ていくのが嫌だという態度を私たちだけに見せるんです。でもそれはまったくの嘘で、ステージに立つと輝くんです。そんな姿を見られるのも私たちの特権ですかね(笑)」。

 堂本は「甘えん坊です(笑)」と苦笑しつつ「毎回、舞台に立つのが怖いんです。怖さは消えないです」。

 さらに島田が「“今日もしんどいな~”って言うんですけど、ステージに立つとその背中をみんなに見せてくださる」と語ると、堂本は「『ナイツ・テイル』のときと比べてどうですか?」と過去に島田と共演した舞台での印象を尋ねたが、島田は「あの時も、井上芳雄さんと舞台袖で“眠いよな~”と言ってました」と暴露。

 堂本は「弁解していいですか。ステージに上がると沸点がものすごい高いところにいくんです。開演までそれを抑えていないと、ステージに立った時周りが見えなくなるんです」と懸命に説明し、笑いをさそっていた。

 この日の登壇者は堂本光一、佐藤勝利(Sexy Zone)、中山優馬、上田竜也(KAT-TUN)、中村麗乃(乃木坂 46)、綺咲愛里、前田美波里、島田歌穂。

『Endless SHOCK』2024年公演は4月11日から5月31日まで帝国劇場にて上演(本編・Eternal同時上演)。その後、7~8月に梅田芸術劇場メインホール、9月に博多座、11月に帝国劇場。

帝劇クロージング ラインナップに堂本光一の『Endless SHOCK』や古川雄大、京本大我の『モーツァルト!』

2024.01.16 Vol.web original

 2025年に建て替えのための休館を発表している現・帝国劇場のクロージング ラインナップが決定。堂本光一主演の『Endless SHOCK』や古川雄大、京本大我ら出演の『モーツァルト!』の上演が新たに発表された。

 2024年元日から開幕した新作『Act ONE』から休館する2025年2月まで、上映されるクロージング ラインナップは、1966年の開場以来、数々の感動を生み続けた現・帝劇の一区切りを飾るのにふさわしい作品ばかり。

 2月は松下優也と有澤樟太郎、宮野真守らが出演する『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』。荒木飛呂彦氏の大人気コミックシリーズ初のミュージカル化として早くから話題を呼んでいる、現・帝劇最後の新作オリジナル・ミュージカル。

 3月は橋本環奈、上白石萌音、川栄李奈、福地桃子主演の舞台『千と千尋の神隠し』。

 4・5月と11月は、堂本光一主演作『Endless SHOCK』。2000年の初演以来、帝劇で上演を重ねてきた堂本光一の『SHOCK』が今年、前人未踏の単独主演記録2000回を迎える。

 8・9月は“音楽の天才”モーツァルトの生涯を描く『モーツァルト!』。日本でも2002年初演以来、名立たる俳優が演じてきた名作ミュージカルに古川雄大、京本大我が挑む。

 10月は時代時代に最旬のアーティストが演じ継いだ、少年たちの挑戦と友情を描いたオリジナル作品『DREAM BOYS』。

 12月から2025年2月までは1987年の日本初演以来愛され続けるミュージカルの金字塔『レ・ミゼラブル』。初演以来、全キャストがオーディションを経て舞台に立っている作品だけに今回のキャスティングの行方にも注目だ。

 2月は現・帝国劇場の最終公演となるCONCERT『THE BEST ~New HISTORY COMING~』。帝劇の歴史の一幕を飾るにふさわしい、オールスターキャストによるスペシャル・コンサートとなるとのこと。

 また『モーツァルト!』で主人公ヴォルフガング・モーツァルトをダブルキャストで演じる古川雄大と京本大我も、今回の発表に合わせ意気込みのコメントを寄せた。

 今年で3シーズン目となる古川は「この役は僕のミュージカル人生において今もなおひときわ大きく立ちはだかっている壁」と難しい役どころであると語りつつ「皆様に集大成をお見せすることができたら」と意欲満々。また、ミュージカル『エリザベート』(2015~2016年)などでも共演した京本は「同志のような存在」と言い「大我くんとダブルキャストを務めることは自分としても大きな刺激をもらえる」と期待を寄せた。

 ヴォルフガング役に初挑戦する京本は、2002年日本初演以来、井上芳雄、中川晃教、山崎育三郎、古川雄の4人しか演じたことがない大役に日本人5人目として臨むことに「ヴォルフガングは僕にとって憧れそのもの」と明かし「僕が大尊敬する先輩方が繋いできたこの大役を担うこと、本当にプレッシャーですが、今は不安や恐怖よりも、遂にこの役を演じさせて頂けるという喜びが大きいです」と語り、古川との共演にも「僕にとってお兄ちゃんのような存在ですが、僕の大人になった姿も雄大さんに少しでも感じて頂けたらと思ってます(笑)」。

 さらに、現・帝劇のクロージングという記念的公演に「振り返れば初めて帝劇に立たせて頂いたのは中学一年生頃だったと思います。おこがましい話ですが、いつかこの劇場で主演というのを、夢の一つとして、いつからか胸に秘めていました」と明かし「帝国劇場へのこれまでの感謝も込めて、ステージに立ちたいです」と意気込みのコメントを寄せた。

俳優・別所哲也が“紳士の中の紳士”である理由「ゴール設定はしない。毎日がスタートライン」

2024.01.02 Vol.web original

 東京を代表する名劇場“帝劇”こと帝国劇場が2025年に建て替えのため休館。2024年は現劇場でのクライマックスを飾る注目作品が続々と上演される。『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』など帝劇の代表作に出演してきた、いわば名作ミュージカルの“顔”でもある俳優・別所哲也が、その記念すべき年に挑むのは超人気コミックのミュージカル作品『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』(2月6日より公演)。主人公“ジョジョ”の父親ジョースター卿を演じる別所の“紳士道”とは。

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