長く付き合いながら結婚に踏み切れずにいるカップルが7日間のギリシャ旅行へ行き、最後に結婚するか別れるかを決断しなくてはならないーーABEMAで恋愛リアリティーショー『さよならプロポーズvia ギリシャ』が配信中だ。アラサーの男女カップルが結婚に真剣に向き合い、その意義やお互いの気持ちを再考していく様子が見どころの本作。過去には実際に結婚したカップルもいる本作だが、今回登場する2組のカップルも、何やら重大な問題を抱えている様子。第1話で明かされたカップルたちの関係性や、共感必至のすれ違い方などをレビューしていく。
恋愛リアリティ番組 タグーの記事一覧
〈ラブ トランジット 2〉復縁を選択しなかったオトコたちのホンネ セカイ×たかあき インタビュー
AmazonのPrime Videoで配信中の新作恋愛リアリティ番組、Amazon Original『ラブ トランジット』シーズン2が、9月5日の配信で最終話を迎えた。かつて恋人だった5組の男女が、約1カ月間のホカンス(「ホテル」と「バカンス」をかけた造語)を通し、過去の恋と新たな出会いの間で揺れ動いた。
今回はそんなホカンスの中で、復縁ではなく新しい恋を目指した2人の男性メンバー、セカイとたかあきとの対談を実施。「X」こと元恋人と一緒に参加し「復縁か新しい恋か」を模索してみて、どんな成長があったのか……彼らを掘り下げていくうちに、2人の意外な関係性や愛情が見えてきた。
※この記事は『ラブ トランジット』シーズン2のネタバレを含みます。
〈ラブ トランジット2〉元恋人と1カ月過ごしたら復縁は叶う?「元カップル」の行く末に涙が止まらない〈アラサー女子と考えるラブトラ2 第7話〜最終話〉
AmazonのPrime Videoで配信中の新作恋愛リアリティ番組、Amazon Original『ラブ トランジット』シーズン2。かつて恋人だった5組の男女が、約1カ月間のホカンス(「ホテル」と「バカンス」をかけた造語)を通して、過去の恋と新たな出会いの間で揺れ動く姿に迫る。
※このコラムは『ラブ トランジット』シーズン2の全話のネタバレを含みます。
第5話〜6話配信で、元恋人・Xとの関係にモヤモヤを抱える女性メンバーの姿が散見される中で、舞台はホテルからリゾート地・沖縄へ。全員の“元”恋人がメンバーに明かされた状態で、ホカンスは終盤に差し掛かった。
第7話〜第8話で、いよいよメンバーたちが元恋人と、そして自分と向き合った旅は終わりを迎える。メンバーたちが選ぶのは「元サヤ」か、それともーー。
〈ラブ トランジット2〉元恋人と一緒にホカンスに参加したら、消えたはずの愛情が芽生えてきて…!?〈アラサー女子と考えるラブトラ2 第5話〜6話〉
AmazonのPrime Videoで配信中の新作恋愛リアリティ番組、Amazon Original『ラブ トランジット』シーズン2。かつて恋人だった5組の男女が、約1カ月間のホカンス(「ホテル」と「バカンス」をかけた造語)を通して、過去の恋と新たな出会いの間で揺れ動く姿に迫る。
※このコラムは『ラブ トランジット』シーズン2のエピソード1〜6のネタバレを含みます。
前半戦となった1〜4話では、復縁以外の恋の矢印が多発。しかし、そんな中でたった二人の“復縁希望者”の存在も明かされた。元恋人との再交際を望むマサヤとスンギ、復縁は希望していなかったにも関わらず、度々感情を露わにしたエリカ。今回は全員の元恋人が誰なのかも明かされ、恋の矢印はさらに複雑化。
中盤となる第5話〜6話配信では、ラブ トランジットならではの仕掛けに、参加メンバーの心がかき乱されていく。面と向かって伝えられない気持ち、他メンバーとの関わりの中で、完全に消えたはずの愛情の炎が再び灯されていくーー。
語り手は、筆者である32歳フリーライター女子(A)と、その親友である34歳の教育関係女子(B)。お互いに関係の落ち着いている恋人・パートナーはいるものの、恋愛している時の感情の高ぶりに、想いを馳せることもままある。
復縁の意思「なかったはず」だったのに…特殊な環境に揺れる女性陣
前回、初日のXを紹介する手紙で、元恋人であるスンギから復縁したいという気持ちを共有されていたことが判明したミヅキ。第5話のインタビューでは「今のところ復縁への気持ちはない」と語った一方で「他の女の子と仲良くしているのを見て、いい気はしない」と話した。そして本人の前でも、嫉妬心にも思えるような感情を吐露していたのだった。
A:元恋人とはもう別れているのに、なんで独占欲みたいなものを感じちゃうんだろうね。
B:でも、気持ちは分かるんだよね。想い出の中では、自分のことを大切にしていてくれた人だし。
A:目の前で、っていうのがミソかもね。ラブ トランジットならではの面白さでもあるんだけど。新しい彼女ができたらしいよって、人から聞くだけならなんとも思わないのかもしれないけど……他の女の子から好意を持たれてるのを見ちゃうとね。
B:元恋人ですら、隣の芝は青く見えるというか、人がいいって言ってるものは自分ももったいなく感じるというか……恋愛感情って本当に、複雑。
ミヅキの気持ちとは裏腹に、ゆきこにお礼のメールを送ったスンギ。そして、自分の気持ちに素直になりきれず、モヤモヤしてしまうミヅキ。恋人同士だった頃には、もっと思い切りぶつかって、自分の気持ちを伝えられていたのかもしれない。元恋人という関係値は、本当に難しい。
一方ゆきこは、元恋人であるまさとと散歩に出かける。前回、まさとに対して「デリカシーのなさ」を指摘しながら、涙を見せていた。まさとを責めるでもなく、自分の気持ちを素直に伝えたゆきこに対し、結果的にまさとが謝る形となって、2人は和解したのだった。しかしここで、過去のお別れの原因が金銭感覚のズレだったことが明かされる。
A:ゆきこはすごくおおらかで素敵な女性だけど、金銭感覚のズレって根本的だよね。
B:でも、ゆきこ自身も「今は近所の焼き鳥屋さんで過ごす他愛のない時間が大切」って言ってたし。
A:まさとはあんまり信用してなかったみたいだけど(笑)。でも、20代前半と後半じゃ、大切にしたいことも求めるライフスタイルも変わってきてもおかしくないし……ゆきこは素直だし、まさとが求めればちゃんと変わってくれそうな気もするけどなあ。
今回はたかあき、スンギ、ミヅキの三角関係にもスポットライトが当たる。ミヅキに好意を向けるスンギとたかあきの魅力は真逆に近い。料理が上手く落ち着いていて、大人の魅力を感じさせるスンギと、好奇心旺盛で素直、若々しいエネルギッシュさを感じさせるたかあき。
しかし、ミヅキがスンギに感じる不安は、スンギの”全方向に向けてしまう優しさ”が原因となっているのだった。
A:私は誰にでも優しい人、好きだけどな〜。本当に優しい人だって証拠じゃん。
B:そこも、価値観だよね。結婚してるとかならいいけど、どこかで誰かに優しくして、好きになられちゃったらどうしようって不安になったり。
A:スンギの過去を考えると、許容してあげたい気持ちもあるけどなあ。優しいことは、悪いことじゃないし。
B:それが分かってるから、ミヅキもつらいんだろうね。
第5話の最後には、これまでになかった事件も勃発する。復縁希望のマサヤとスンギは、元恋人のももとミヅキとともに行くキャンプデートを立案。そして、なかなか活躍のタイミングが見えなかったゆづきが、まさとを誘ってのグループデートを提案した。そしてまさとがキャスティングしてしまったのが、自身が気になっているエリカと、なんと元恋人のたかあきだ。
先ほどゆきこに「デリカシー」を指摘されたばかりのまさとだが、元恋人同士であるエリカとたかあきの関係に気づいていないばかりか、まさとにアタックしているゆづきの気持ちをよそに、自分が気になっているエリカを誘おうとする破天荒ぶりに、ホカンス全体が騒然とすることになる。
気まずいグループデートへの時間が迫り、不安定な気持ちを抑えきれないゆづき。一方でエリカは、心の奥底にあった、元恋人であるたかあきへの想いに気付いてしまうのだった。
〈ラブ トランジット 2〉楽しかったあの頃に戻れる?元恋人と参加する恋愛リアリティは波乱の連続〈アラサー女子と考える ラブトラ2 第1話〜4話〉
Prime Videoで配信中の新作恋愛リアリティ番組、Amazon Original『ラブ トランジット』シーズン2。かつて恋人だった5組の男女が、約1カ月間のホカンス(「ホテル」と「バカンス」をかけた造語)を通して、過去の恋と新たな出会いの間で揺れ動く姿に迫る。参加者の中には元恋人への未練を抱え“復縁”を希望する人、元恋人と参加はしているものの、新しい恋への希望を抱く人も。元恋人とのグレーな関係を引きずったままに始まる共同生活は、どんな激しい色彩を纏うのか。アラサー女子が2人で意見を交換する。
未練がなくとも元恋人を意識せざるを得ない仕掛け
語り手は、筆者である32歳のフリーライター女子(A)と、その親友である34歳の教育関係女子(B)。お互いに関係の落ち着いている恋人・パートナーはいるものの、恋愛している時の感情の高ぶりに、想いを馳せることもままある。
シーズン2となった今回も、メンバーの年齢や職業は明かされず、ブラインド状態で初対面を迎える。元恋人同士は面識がある上、一週間前には再会を果たしている。しかし、そのことを悟られないように振る舞わなくてはいけない。こういう場で男女は、全くと言っていいほど、真反対な対応を見せる。
まるで独り言のように「いい天気ですね」とつぶやくマサヤ。人目があるからなのか、元恋人への未練も、新しい恋にときめく様子も感じさせない、自然な振る舞いだった。対する女性陣はかなり落ち着かない様子で、口元だけに笑みを浮かべつつ、下を向いたり目を逸らしたり……気まずさを態度で示していた。
恋人からのメッセージを読んで涙を流したエリカは、復縁希望者なのか?
A:こういう時って意外と、男性の方がしっかりしてるね。人目があるからこそ、自分の情緒を態度に出さない。男女というより、感情的かどうかなのかもしれないけど。
B:エリカは元恋人からの手紙を読んで、泣いちゃってたね。未練があるからなのかな……?
ラブトランジットの見どころは、新しい恋の行く末よりも、元恋人との関係だったりする。集合前の再会、チューリップで表す未練の気持ち……番組によるエモーショナルな演出もあり、紫色のチューリップの本数以上に、動揺を隠しきれないメンバーも多い。
A:元恋人を紹介する手紙って、ずるいよね。周りにその子をおすすめする内容を書くわけだから、自然と内容がポジティブになるじゃん。
B:ただでさえ、終わった恋なんていいところの方にばっかり目が向くのにね。少なくとも友達以上に近い距離だった人からの紹介文なんて「やっぱ分かってるな〜」以外の感想が出る気がしない。
A:全然未練なくても、手紙の内容がよかったらちょっと意識しちゃいそう。
10本中2本の紫のチューリップは、復縁希望者の数
俳優にとって「キスシーンは仕事」か? Netflixの新恋愛リアリティ『韓国ドラマな恋がしたい』の魅力を恋愛ライターたちの語りから探る!
人気恋愛リアリティシリーズ『恋愛ドラマな恋がしたい』(ABEMA)の舞台を韓国に移し、Netflixで11月28日から独占配信される『韓国ドラマな恋がしたい』。その配信に先駆けて、各メディアで活躍する恋愛・ドラマライターたちが試写会に参加した。
「恋愛ドラマな恋がしたい」シリーズは、“恋愛ドラマの共演をきっかけに恋は生まれるのか”をテーマに、若手俳優が毎話キスシーンのある恋愛ドラマの撮影をしながら、本当の恋をしていく様を追いかける恋愛リアリティショー。『韓国ドラマな恋がしたい』では、参加女性が若手から中堅・ベテラン俳優に刷新され、男性陣はなんと韓国現地で活動する俳優たちに。注目の恋愛リアリティの見どころを、恋愛コラムニストたちの視点から提案する。
キスシーン経験の多い俳優陣は、キスで恋に落ちるのか
「恋愛ドラマな恋がしたい」シリーズは参加メンバーに若手が多かったこともあり、新たな“推し俳優探し”や“恋愛ドラマの共演をきっかけに恋は生まれるのか”というテーマそのものが見どころとなっていた。
しかし、今回の参加女性は芸能歴の長い女性が多く集まった。座談会でも、参加メンバーに着目した意見が多く出た。連続テレビ小説『あまちゃん』や映画『寝ても覚めても』などに出演していた山下リオ、元E-girlsの坂東希など、10代から活動を続けるメンバーが集まった。そこで、見どころは“演技経験の長い俳優たちも、恋愛ドラマの共演をきっかけに恋をするのか”にシフト。仕事で何度もキスシーンを演じてきた彼女たちは、恋愛リアリティショーという仕掛けのもと、どんな表情を見せるのか。いつもどおり、仕事としてキスシーンを演じきるのか。はたまた、普段は見せない素顔を見せてくれるのか。
また何といっても、韓国俳優たちの参加はこれまでと大きく違うポイントだ。元超新星で現在はSUPERNOVAのメンバーで俳優のソン・ジヒョクや日本でも大ヒットしたWEB漫画原作の韓国ドラマ『女神降臨』に出演したキム・ウォンシクなど、実力のある俳優たちを揃えた。言語という大きな壁はあるものの、中には日本語を話せるメンバーも。ロケも韓国現地で行われるため、メンバーたちがどんな交流を行っていくのかが気になる。
異色のバチェラー・長谷川氏の結婚観と、視聴者との“共通点” 『バチェラー・ジャパン』シーズン5・第9〜10話考察【ネタバレ有】〈アラサー女子のバチェラー語り〉
Prime Videoで配信中の大人気恋愛リアリティ番組『バチェラー・ジャパン』シーズン5。24日には第9〜10話が配信され、バチェラーは残り2名となった女性のうち1人にローズを渡し、真実の愛を手に入れた。
ファイナルローズセレモニーの前には、2名の女性がバチェラーの実家を訪問し、最後のデートを楽しんだ。性格も魅力も全く違う2名の女性の中から、バチェラーの長谷川氏が選んだのは――。
今回は、本編である第9話のあらすじとともに、シーズン5全体を振り返りながら、その見どころやシリーズとしての魅力を再考していく。
2人の女性との「対照的」な地元デートと、バチェラーの結婚観
西山さんの年齢に不相応なほどの精神的な落ち着き、ローズセレモニーでのしなやかな微笑み。そして、コロコロと表情が変わる大内さんの、素直な愛情表現。残った2名の女性の魅力はあまりにも違っていて、最後まで「どちらが選ばれてもおかしくない」と感じていた人も多かっただろう。
バチェラーの実家訪問の際も、2人の女性の振る舞いは対照的だった。落ち着いた笑みで大人の女性として対応する西山さんに対し、緊張が伝わるような仕草が目立った大内さん。実家訪問というイベントに対し、特に西山さんが長谷川家になじんでいるようにも見えたが、長谷川家の母が着目したのは「大内さんの方が(息子への)愛が大きいのではないか」という点だった。
西山さんはずっと、強い女性だった。プレッシャーを感じざるを得ないローズセレモニーでも、彼女はいつも笑みを浮かべていた。他の人が緊張してしまうようなシーンでもそれを感じさせず、その「精神的余裕」が、バチェラーに居心地の良さを感じさせていたのは間違いない。
対する大内さんは、強い女性には見えづらかったかもしれない。第1話から何度もバチェラーの前で、涙や揺らめく感情をさらけ出してきた。リアクションが大きめの彼女と話す時のバチェラーは、居心地が良さそうというよりは、楽しそうだった。
最後のデートも、2人の振る舞いは対照的だった。温泉の個室で肩に埋もれ合い「キスする許可がほしい」と言うバチェラーに対し、照れくさそうに首を振った西山さん。泣きながら相手への気持ちを語った後、許可も取らず顔を近づけてきたバチェラーに対し、一瞬手で顔を覆い、キスをガード……したかと思いきや、そのままバチェラーの顔に手を添え、自らキスした大内さん。
どちらのストーリーにもドラマがあったが、バチェラーが求めたのは「燃えるような恋愛から発展する結婚生活」だった。このバチェラーの価値観が、大内さんを引き寄せたと考えた人も多いのではないだろうか。
しかし、実は婚活に取り組む多くの人が、バチェラーと同じ価値観を「実は」持っている。実家訪問では長谷川家の弟も「結婚生活の想像がつきやすいのは西山さん」と話していて、バチェラー自身もその魅力に気づいているようだった。結婚にコミットする婚活では、西山さんを選ぶ方が適切なようにも思える。しかし、だ。
婚活をしているからといって「結婚にフルコミット」できる人間というのは、実はそう多くない。頭では分かっていても、やはり人間の本能としては「恋愛的に魅力的な女性」「自身の感情が燃える恋愛」に心が傾くのは、至極当たり前のことなのだ。
恋愛経験が多く、失敗から得た学びを活かして、頭で恋愛ができるタイプの人なら、西山さんを選んだかもしれない。しかし、本来的には恋愛は頭でできるものではないのだし、恋愛の先にある結婚だって、頭で考えてできる人の方が少ないものなのだ。
過去最高に「決めかねる」…残る3人の女性の魅力を語り尽くす『バチェラー・ジャパン』シーズン5・第7話考察【ネタバレ有】〈アラサー女子のバチェラー語り〉
Prime Videoで配信中の大人気恋愛リアリティ番組『バチェラー・ジャパン』シーズン5。17日には、第7〜8話が配信され、バチェラーは残り3名となった女性の実家を訪問した。
“この男、名バチェラーか。迷バチェラーか?”。公式のコピー通り、これまでのシーズンとは異なる見どころを提供してくれた5代目バチェラー・長谷川氏。残された3名の女性は、これまで長谷川氏の方から明確に好意を見せている女性ばかり。もう誰と一緒になってもおかしくないというのに、第7話では3人が2人に、そして最終話では2人を、1人に絞らなければいけない。
今回は、本編である第7話のあらすじとともに、長谷川氏の心理や女性たちの魅力、そして今後を考察・予想していく。
去り際すら美しい「一見強いオンナ」に共感が止まらない
最終話手前の実家訪問は、バチェラーの中でも特別な見どころが詰まっている。カクテルパーティもグループデートもなくなるこのタイミングでは、小手先のテクニックはもはや通用しない。自身のこれまでの生き方や育ち方がギュッと凝縮している「地元」「実家」というバトルフィールド。ここで、自身の本質の深層を、バチェラーに魅力的に感じてもらわなくてはいけない。
実家を訪問されるのは、数年付き合ったカップルでさえ緊張する。それを、知り合って数ヶ月の男性とともに訪れるのだから、バチェラーだけでなく女性側も、もちろん覚悟がいる。
しかし、残った3名の中で最も年上かつ、バチェラーと年齢の近い竹下理恵さんは、デートから実家訪問まで含めて、すべてが完ぺきだったと言っても過言ではなかった。それゆえに、なぜあんな結末になってしまったのか……彼女を推していた人は、涙なしに第7話を見ることができなかったことだろう。
〈座談会メンバー〉
- ミクニ(筆者・30歳)…アラサー恋愛コラムニスト。2023年、恋リアに再熱。新作が出るたびに視聴する恋愛リアリティオタク。
- A(フリーランス・38歳)…離婚歴2回、現在1児を女手一つで育てる大ベテラン。ヘアメイクとして、芸能の現場で活動。
ミクニ:今回の竹下さんのデート、MCからも大絶賛だったし、私もすごくいいと思った。しかも、竹下さんは回を追うごとに、どんどん長谷川さんを好きになっていくのも伝わってきた。視聴者だけでなく、長谷川さんにとってもそうだったはずだよね。
A:私は竹下さんに、共感しちゃう気持ちが止まらないのよ。あの人、一瞬気が強そうに思われるかもしれないけど、本当は全然そんなことないと思うの。ストールンローズの時だって、自分の意思は主張するけど決してその気持ちを人に押し付けたりしなかった。周りの女性を気にかけているのに、彼女がコミュニケーション強者すぎて、周りは気を使ってもらっていることに気づかないの。
ミクニ:インタビューを見ていくうちに、竹下さんが素直でまっすぐな人柄であることは伝わってきた。でも、気遣いって他人からは分かりづらくするのが美徳な文化もあるじゃない。竹下さんはそれでも「一見強いオンナ」を徹底していて、同じ女として憧れる気持ちは強かったけど……。
A:オンナにモテるオンナって、損な役回りなんだよ。気遣いなんて多くの男は気づかないし、なんとなくこう思う程度。「あ、この人と一緒にいると居心地いいな、相性いいのかな」……ってね。相性うんぬんだけでなく、そこに竹下さんのコミュ力の高さや、気遣い力の高さがあることに、長谷川氏は気づいていたかなあ。
ミクニ:その気持ちもすごく分かるけど、今回のバチェラーを見ていて学んだことがある。男性にとっては、誰のおかげで居心地がいいかなんて関係ないのかも。だから、長谷川さんは一貫して相手が自分のことを好きかどうかを確かめようとしていた。お互い好意がある中では、自分の長所なんて押し付けたら性格悪い認定をされるだけ。
A:まあ、与えたことにテイクを望む限り、結婚してもつらいことが多いだろうね。とはいえ、竹下さんは自分の長所を押し付けてはいなかったし、むしろ大人の女として、強さを保っていた。その背伸びを見抜ける聡い人と、一緒になってほしいよ。
竹下さんが見せた、自身の本質でもある「仕事人」としての一面と、暖かい家庭の中でのハートフルな一面。どこまで掘っても完ぺきだった彼女は、去り際まで強かった。女性の活躍推進が進み、今後も竹下さんのような「一見強いオンナ」は増えていくのだろう。
しかし、心の底にある寂しさや努力に気づき、その肩を抱いてあげられる男性の存在は、強い女性たちの土壌を支えてくれる。社会的にも精神的にも強い女性を手に入れられる男性こそ「令和のモテ男子」として君臨していくことになるに違いない。
何もかもがこれまでと違う!『バチェラー・ジャパン』シーズン5、すでに止まらない涙の理由とは…第1話〜第3話考察〈アラサー女子のバチェラー語り〉【ネタバレ有】
Amazon Prime Videoで配信がスタートした大人気恋愛リアリティ番組『バチェラー・ジャパン』シーズン5。2023年は恋愛リアリティが大豊作の年。今年バズった恋リア(恋愛リアリティ番組)に共通しているのは「婚活世代でなくとも泣ける」共感性。中でも本作には、これまでのシーズンとは全く違う見どころが詰まっていた。
今回のバチェラーはいつもと違う……そう感じさせるのは、5代目バチェラーに就任した元プロバスケットボール選手・長谷川惠一氏が、これまでのバチェラーたちとは全く違う人間性を持っているからだ。
期待のバチェラー新シーズン観賞のため、今回はアラサー女子が華金の夜に集合。恋活中の人でもそうでない人でも、恋愛考察抜きで「語り合いたくなる」良作恋リアに出会えた喜びとともに、配信中の第1話〜第3話までを考察。
駆け引きなしで等身大「バチェラー長谷川」の魅力
今回はまず『バチェラー・ジャパン』という恋愛リアリティのあり方を再確認する必要があった。これまでのバチェラーは「リッチな男性を奪い合う婚活サバイバルバトル」というテーマが掲げられていたのだが、今回5代目バチェラーに就任した長谷川惠一氏は、もともと『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン2の参加者であり、これまでバチェラーとなってきた男性たちの経歴と比べると、華やかさに欠けるようにも思えた。
情報解禁後のSNS上には「バスケットボール選手ってリッチなの?」と、これまでの設定との違いに驚きを隠せないような意見もあった。しかし私たちは新生バチェラーに、そんな固定観念をバッサリ斬られることになるのだ。
〈座談会メンバー〉
- ミクニ(筆者・30歳)…アラサー恋愛コラムニスト。2023年は恋愛リアリティ番組に再熱。新作が出るたびに視聴する“恋リア”オタク。
- A(教育関係・32歳)…彼氏と別れたて、婚活真っ只中のアラサー女子。
- B(クリエイター・29歳)…恋愛経験の少ないフリーランス女子。バチェラーはシーズン4から視聴。
今回はとにかく、バチェラーの見どころが180度変わったと言っても過言ではない。まず、これまで第1話で登場しがちだった「バチェラーのイイカラダ露出シーン」がない。スポーツマンである長谷川氏のアピールポイントであるはずの肉体はあえて見せず、白いタキシードを真剣に着込んでいく長谷川氏。
『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン2の参加時にも、恋愛経験はさほど多くなく、初対面の女性も苦手であると語っていた長谷川氏。これまでのバチェラーは、若いうちからモテまくって女性慣れしていそうなタイプが多かった。しかし温厚さや柔和さが際立つ長谷川氏との初回カクテルパーティは、これまでのシーズンとは雰囲気もかなり違った。
涙の最終回「復縁モノ」恋リアに共感が集まった理由〈アラサー女子と考える『ラブ トランジット』第7話〜8話〉
Prime Videoで配信中の新作恋愛リアリティ番組、Amazon Original『ラブ トランジット』。かつて恋人だった5組の元カップルたちが、約1カ月間のホカンス(「ホテル」と「バカンス」をかけた造語)を通し、過去の恋と新たな出会いの間で揺れ動く姿に迫る。
『ラブ トランジット』も最終話が配信。メンバーたちは過去の恋を乗り越え、新しい恋を選ぶのか、それとも……。最終話では全メンバーが、思いを寄せる異性に告白する。今回は第7話〜第8話のあらすじとともに、恋リア界に新しい風を吹かせてくれた番組全体を振り返る。
好きになれる人といたい?好きでいてくれる人を好きになる?
第7話では、全メンバーが元恋人同士でのデートに向かう。旅の間に元恋人との関係が好転したように見えるメンバーもいれば、逆に溝を深めてしまったように見えるメンバーもいた。しかしデートに向かうとなれば、どのメンバーも足取りは軽く、まるで今も付き合っている恋人同士かのように、新鮮かつ懐かしさもあるデートを楽しんだ。
ほとんどのメンバーがデートを満喫する中で、言い争いをしてしまったルカとよしひと。メンバーの前では大人びた印象のルカだけど、よしひとの前では感情を抑えられない。いや、もしかしたら、抑えたくないのかもしれない。
ルカが言う「人として合わない部分」があってもなお、好意が消えないよしひとの気持ちは大きい。他の復縁カップルも、何かしら「合わない部分」があってお別れをしている。だけど、ホカンスを通して気持ちが揺れているのは、ルカとよしひとだけではない。
こうへいから、まっすぐに愛を注がれるあみ。きょうへいから、時に大きすぎる好意を受けているアリサ。「ここまで好きになってくれる人が他にいるかな、と悩んでしまう」という声もあがっていた。
この悩みを持ったことのある男女は、少なくはないのではないだろうか。自分が熱を持てる恋愛をするべきか、それとも、好いてくれる人の好意に応えるべきか。どちらが正解ということもないけれど、ホカンスメンバーは少なくとも、過去の恋で失敗した経験があるからこそ、ここにいる。メンバーは果たして、どちらの恋を選ぶのか。
恋の交差点で、涙と言い争いが同時勃発…?〈アラサー女子と考えるラブ トランジット第5話〜6話〉【ネタばれあり】
Prime Videoで配信中の新作恋愛リアリティ番組、Amazon Original『ラブ トランジット』。かつて恋人だった5組の元カップルたちが、約1カ月間のホカンス(「ホテル」と「バカンス」をかけた造語)を通し、過去の恋と新たな出会いの間で揺れ動く姿に迫る。ホカンスも後半に差し掛かり、ついにすべての元恋人同士の関係が、参加者の前で明かされる。元恋人に未練のあるメンバー、過去の恋は吹っ切り、前に進もうとするメンバー。恋の矢印はまるで、スクランブル交差点のよう。過去に「泥沼元サヤ」を経験したこともあるアラサー女子が、第5〜6話のあらすじとともに、その見どころを語り合う。
今回語り手となるのは、恋愛コラムニストとしても活動する筆者(30歳・A)と、その親友で現在は、5回も付き合っては別れてを繰り返したパートナーと結婚したばかりのOL女子(30歳・B)だ。
復縁したいなら、へりくだったら負け……?
現時点で、恋の矢印が大きく交差し合うのは2組。ありさ、そして彼女を狙うダイキときょうへい。さらに、あみ、そしてあみを追うマサシとこうへいだ。
©2023 Amazon Content Services, LLC or its Affiliates. All Rights Reserved.
まずスポットが当たったのは、デートに向かうありさとダイキだ。ダイキは、この日のために散髪し、ありさに様々なサプライズを繰り出す。
A:こういう気遣いがずっと続けられる人、かなりレアだと思うんだけどどう思う?
B:いや〜最初だけでしょ。お菓子だって初めて焼いたって言ってたし。
A:失恋の痛みが残ってるタイミングで、優しさを理由に好きになった相手が、忙しさを理由にどんどんドライになくなっていくの経験したことあるわ(笑)。
B:ダイキは起業家だし、普段は忙しいだろうしね。2人ともやりたいことあるタイプだし、ダイキの優しさが続かなくなったらシンプルにケンカが増えていきそう。
きょうへいに愛想を尽かしつつあるありさがダイキに惹かれるのは仕方ない気もするが、ここからどんどん、きょうへい×ありさが全体の空気をかき乱していく。
ありさの元恋人であるきょうへいは、彼女がダイキとデートに行っている間から気が気でなく、他のメンバーの前で感情的になってしまう。
A:周りにこんなに素敵な大人の女性たちがいるのだから、きょうへいはもっと周囲に真剣に相談してみたらいいのにね。
B:男性って他人に恋愛相談するのを恥ずかしがるよね。でも、女心は女性に聞いた方が間違いがない。女友達を味方にするだけで、かなりありがたい援護射撃になるのに。
A:あと、話し合いの時にすぐ「なんで怒るの?」って聞く人、いるよね(笑)。余裕がなくなって早口になったり感情的になってるのって、怒っているわけじゃないと思うんだけど。
B:でも、きょうへいも素直に「ごめん」って謝っちゃってるしなあ。復縁したい時って、行動すればするほど自分の首を絞めちゃうんだよね……。余裕がない方は、一生へりくだっちゃうよ。
A:へりくだっても、あんまりいい事なさそうだな。
B:その通り。下手に出れば出るほど相手になめられるし、復縁しても自分に条件の悪い復縁になるよ。
そして……ダイキはというと、マイを呼び出す。2人はかつて恋人同士だった。