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都医師会「第7波」に向け3回目接種が急務「超高齢化社会の日本独自のコロナ対策を」

2022.07.12 Vol.Web Original

 新型コロナウイルスの感染者数が急増し、感染拡大「第7波」が指摘される中、東京都医師会は12日に都内で拡大防止対策などを説明する定例記者会見を行った。

人流は減っているのに感染拡大? 専門家の意見も聞かずに入院規制

2021.08.05 Vol.744

 東京五輪開催中の7月30日、菅義偉首相が会見し、東京都と沖縄県に出されていた緊急事態宣言について埼玉、千葉、神奈川、大阪の4府県を追加し、北海道、石川県、京都府、兵庫県、福岡県に蔓延防止等重点措置を実施することを発表した。期間はそれぞれ8月2日から8月31日まで。東京と沖縄の緊急事態宣言も8月31日まで延長した。

 菅首相は東京都に4度目の宣言を発令する際「最後の宣言にしたい」としていたが、常に後手後手に回る緊急事態宣言にもはや効果はなく、人流はさほど減ることはなかった。

 しかし首相は30日の会見で東京都への交通規制、首都高の通行料の値上げ、テレワークにより人流は減少しているという認識を示した。人流が減少しているのに感染が拡大するのであれば人流以外の原因があるはずなのだが、首相は五輪が感染急拡大の「原因にはなっていない」と話した。

 また相変わらず人流を減らすための具体的な方法と目標については語らなかった。

「医療崩壊して救うべき命が救えなくなったときには首相の職を辞する覚悟はあるか?」と質問されると「私がこの感染対策を自分の責任のもとにしっかりと対応することが私の責任で私はできると思っています」と噛み合わない答えを返した。

 そしてその週末も感染拡大の勢いが衰えないと見るや、政府は今度は2日に医療提供体制に関する関係閣僚会議を首相官邸で開き、患者が急増している地域について、入院は重症患者や重症化リスクの高い患者に重点化し、それ以外の軽症患者らは自宅療養を基本とする新たな方針をまとめた。

 感染力の強い変異株(デルタ株)が猛威を振るう中、医療機関の病床が逼迫しつつあることを踏まえた措置。

 しかしこれには医療関係者から疑問の声があがり、立憲民主、共産、国民民主の3党の国対委員長は4日午前、この政府の新たな方針について、撤回を求めることで一致。与党からも撤回要求が出たが、首相は「撤回ではなく、しっかり説明するようにということだ。必要な医療を受けられるようにするための措置だから、丁寧に説明し、理解してもらう」と述べた。また適用先について「東京や首都圏など、爆発的感染拡大が生じている地域であり、全国一律ではない」と強調した。

 なおこの入院制限の方針について政府対策分科会の尾身茂会長は「政府とは毎日のように相談、連絡、協議をしているが、この件については相談や議論をしたことはない」と語っている。

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2020.11.15 Vol.735

『ポップスター』

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新型コロナ感染拡大に小池都知事、尾﨑東京都医師会会長が相次いで危機感

2020.08.07 Vol.732

 新型コロナウイルスの感染が再拡大する中、東京都では7月30日に過去最多の367人のPCR検査の陽性者が報告された。これを受け小池百合子東京都知事は緊急会見を行った。

 会見では新型コロナウイルスの感染状況に関し、これまでの「感染拡大警報」から一段階上がった「感染拡大特別警報」という状況であることを示し、強い危機感を見せた。

 そして「東京都新型コロナウイルス感染症対策条例」の改正に踏み切り「事業者による感染拡大防止のためのガイドラインの遵守」「標章の掲示」「感染症情報通知サービス等の活用」などを努力義務として定めた。この「標章」というのはいわゆる東京都のホームページでダウンロードできる「感染防止ステッカー」のこと。

 小池氏は8月3~31日の間、酒類の提供を行う飲食店とカラオケ店について、朝5時~夜10時までの営業時間の短縮を要請したうえで、感染防止策を取り、このステッカーを張った中小企業には1業者当たり、一律20万円の協力金を支給するとした。

 この財源については過去2回の協力金と同じ枠組みとしたが、その一方で「国には予備費の活用もお願いしたい」と国への協力も口にした。

 また「今後さらに状況が悪化した場合は都独自の緊急事態宣言を発することも考えざるを得ない」と危機感を見せた。

 小池都知事同様、危機感を持って動いたのは東京都医師会。小池知事の会見の翌日、尾﨑治夫会長は「新型コロナウイルスを収束に向かわせるには、無症状者を含めた感染者の積極的な隔離が必要。エピセンター(感染の震源地)を徹底的に叩いていき、そこから周囲への感染拡大を防ぐこと。この3点がしっかりしていないと対策は進まない」と主張。そして政府に対し「特別措置法を改正して法的な拘束力のある休業要請、そこに休業補償をきちんとつけることを、全国のエピセンター化している地域すべてにおいて同時に進めることが大事だ。国が動いて、一斉に進めることが全国に広がる火種を収める唯一の方法」などと話し、早期の国会再開を要望した。

「夜の街」が反発!?

 過去2回の自粛要請については新型コロナの感染予防に対する情報においてまだまだ未知の部分も多く、50万円という金額も相まって自粛要請に応じる事業者も多かった。しかし今回はその効果を疑問視するケースや20万円の協力金では経営上やっていけないと判断する事業者も多く、夜10時を過ぎても営業を続ける飲食店も多く見かけられた。

 実際、「夜の街」の感染者増が叫ばれたころに比べその数は減少。今では「家庭内」感染が上回り、「会食」「職場」といったケースでの感染も増加傾向。また、“酒類を提供する飲食店”という大雑把な括りに反発する事業者も多い。加えて、長く目の敵にされてきた「夜の街」からの反発の部分もあろう。

 それでも3日から営業時間を短縮する飲食店もあるわけで、果たしてどの程度の効果が得られるのか…。

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