日本資本主義の父と称される渋沢栄一の生きざまを描く大河ドラマ『青天を衝け』は27日、新たなキャストとして、武田真治、大倉孝二、山崎育三郎を発表した。山崎は大河初出演。
武田が演じるのは小栗忠順。遣米使節として渡米し、帰国後は江戸幕府の勘定奉行として理財の才を発揮した。財政改革における栄一のあこがれだった人物だ。
武田は『江~姫たちの戦国~』以来の大河ドラマ出演で「十年ぶりの大河ドラマ参加に心震えています」と、コメント。演じる小栗について「幕府側から近代化政策を行い、渋沢栄一の人生に 多大な影響を与えたと言われています。徳川に仕えながら日本の未来のために尽力していた小栗と、当初攘夷倒幕を唱えていた栄一の出会いが、どのようなものだったか、『日本経済の父』と呼ばれる栄一に与えた影響とは …。混沌とした幕末に思いを馳はせ、大切に演じさせていただきます」
大倉は栄一を新政府へ登用した大隈重信役で、新政府からの出仕の命をこばむ栄一を口説き落とす。
「渋沢を政府に誘い、総理大臣、外務大臣等を歴任、近代産業の発展に貢献、政党や大学も作った、誰もが知る明治大正期のビッグネーム。 豪放磊落 (らいらく)で「民衆政治家」と呼ばれ親しまれた。 そんな大隈重信をやらせていただくことになりました。 大変なことです。もう一度言わせてください、大変なことです。 作品に貢献出来るよう尽力させていただきます」と、意気込む。
初大河となる山崎は初代内閣総理大臣の伊藤博文を演じる。「伊藤博文のように、人と人とのつながりを大切に、 敬意を持って誠実に挑みます。 素晴らしい役者の皆さんと作品創りが出来る事を楽しみにしています」と、意気込んでいる。
『青天を衝け』は、毎週日曜、NHK総合で20時~。BSプレミアム・BS4Kで18時~。再放送もある。