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日本マリン事業協会がコロナ禍におけるマリン市場の動向を報告

2022.03.01 Vol.Web Original

 一般社団法人 日本マリン事業協会が3月1日、新型コロナウイルス感染症が拡大するなかでのマリン市場の動向について報告した。

 この日、協会は会見を開き、新型コロナの影響で一昨年は開催を中止し、昨年は屋外のリアル会場とバーチャル会場の2本立てで開催した「ジャパンインターナショナルボートショー」を今年は屋内と屋外の2つのリアル会場とオンラインで開催することを発表した。

 その会見の冒頭で柳弘之会長が「コロナが席巻し、3年目。過去2年間の世界の市場を見て、我々が感じている2つの価値観がある。一つは“パーソナルな時間、空間が大事”であり、そういう製品やサービスが非常に注目されてきたということ。二つ目はアウトドア。アウトドアで過ごす時間、空間が非常に大事であるということ。特にアウトドアで家族や大事な人と過ごす時間や空間が世界的に非常に大事にされているという感じがする。それは市場の活況等からお客様に根付いてきたなと感じている」などと語った。

 それを受け佐伯誠治専務理事が最新のマリン市場の動向について「アウトドア志向が追い風」「増える新規参入者」「変わる遊び方」という3つの視点で説明した。

 それによると“3密を避ける”“家族・友人と安全に楽しめる”という理由からユーザーのアウトドア志向が増加。これによりキャンプ、釣りといった野外でのレジャーを楽しむ人が増え、それがマリンレジャーにつながり、特に女性の新規免許取得者が激増したという。

 その免許取得のきっかけは「テレワークなどで時間的・金銭的余裕ができた」「海外旅行・趣味の代わりに」「三密を避ける遊びがしたかった」というもの。

 免許取得後はシェアリングシステム、レンタルボートを利用する人が多く、シェアリングについては全国の主なマリンクラブからのデータによるとコロナ前に比べ、新規の入会者が44%増えているという。この数字は傾向をつかむための調査によるもので佐伯氏は「なかなか統計がないことから数としてはもっと多いと思う」と語っている。

「ジャパンインターナショナルボートショー2022」が今年はリアル2会場とオンラインで開催

2022.03.01 Vol.Web Original

 一般社団法人 日本マリン事業協会が3月1日、都内で会見を開き「ジャパンインターナショナルボートショー2022」(3月31日~4月3日、神奈川・パシフィコ横浜、横浜ベイサイドアリーナ 他)の開催概要を発表した。

 この「ジャパンインターナショナルボートショー」はマリンレジャーへの理解促進・普及・拡大、そして海に対する理解と関心を深めることを目的に行われる日本国内では最大級となるマリンイベント。1962年に第1回が行われた歴史あるイベントなのだが、2020年は新型コロナウイルスの感染拡大といった事情もあり中止、2021年は前年から続く新型コロナの影響も鑑みリアル会場とバーチャル会場の2本立てで行われた。

 今回はパシフィコ横浜、横浜ベイサイドアリーナの2つのリアル会場とオンラインで開催される。

 今回のテーマは過去2年と同様「海・ここが夢の入口…」。コンセプトは「リアル(陸/海)&デジタルの融合」というもので、それぞれの価値を提供しつつ、それぞれできないことを補完し合い、全国のマリンファンにマリンレジャーや海の魅力といったものを伝えていく。

 リアル会場は3月31日から4月3日まで、オンラインは3月18日にプレオープンし、本番はリアル会場と同じ日程で配信。その後、8月31日までアーカイブが視聴することができる。

 屋内のパシフィコ横浜では開会式、屋内展示、ステージイベント、講習会が行われ、屋外の横浜ベイサイドアリーナではフローティング展示や各種の体験プログラムが行われる。また補完的な第3会場である「みなとみらい ぷかりさん橋」では帆船一般見学、体験航海といったプログラムが用意される。

 パシフィコ会場では「海ゼミ」と称し「マリンフォトの魅力」「包丁教室選び方・研ぎ方」「天気アプリの賢い使い方」「DIYで無人島航海計画」といったビギナーからベテランまで幅広く対象にした20講座を開催。また「MARINE KIDS PROGRAM」ではロープワーク体験、海のポスターを書いてみる、といった親子で楽しめるワークショップ型のプログラムが用意されている。

 ステージイベントでは3月31日に「日本マリン事業協会 特別賞」のベストファミリーボートオーナー賞に選ばれたタレントの杉浦太陽への贈呈式とトークショー、4月3日には太平洋ヨット単独往復横断に成功したジャーナリストの辛坊治郎氏のトークイベントも行われる。

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