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髪切りマッチ消滅にもめげず!左右田泰臣が2RKO勝ち【7・22 Krush.90】

2018.07.23 Vol.Web Original

モン・グォドンに左ボディーできっちりKO勝ち
「Krush.90」(7月22日、東京・後楽園ホール)で行われた「日本vs中国・7対7全面対抗戦」で日本が6勝1敗で勝利を収めた。

 3勝1敗で迎えた三将戦に出場した左右田泰臣は前日会見で思わぬ精神的なダメージを食らい、そのファイトが注目されたが、モン・グォドンを2R2分55秒、KOで下し、日本を勝利に導いた。

 左右田はカード発表会見でぶち上げた「髪切りマッチ」の件が中国側に何ら伝えられていなかったことが試合前日に発覚。「試合のことを考える余裕がない」と落胆の表情を見せていた。

 左右田は髪切りマッチのためにこの日まで伸ばしてきた長髪をなびかせ入場すると、颯爽とコーナーポストに上り会場を睥睨。試合も前日の精神的ダメージを感じさせないファイトを展開。最後は左ボディーブローでモンを悶絶させKO勝利を収めた。

 左右田はモンが立てないとみるや、セコンドに顔を隠すタオルとマスクを要求。マスク姿で勝ち名乗りを受けた。

「Krush.77」一夜明け会見 卜部弘嵩「本当に悔しい。試合ですべてを取り返したい」

2017.07.17 Vol.694

「Krush.77」(7月16日、東京・後楽園ホール)の一夜明け会見が17日、都内で開催され「日本vs中国・6対6全面対抗戦」に出場した12選手が登壇した。

 選手に先駆け中国のグゥオ・チェンドン氏、チャイニーズ・ファイティング・プロモーション代表の岩熊宏幸氏、そしてkrushの宮田充氏が会見に臨んだ。

 チェンドン氏は「昨日は初めての試みとしてネットでライブ配信を行ったが、そのヒット数が70万ビュー。これは中国の他の格闘技イベントの約10倍。これからも再放送などでもっと伸びると思う。試合はエキサイティングな試合の連続でイベント的にも試合的にも大成功だったと思う。日本は格闘技において一流の国で日本の選手は強いという印象を持った。イベント的にも学ぶところは多かった」

 岩熊氏は「ネットのライブ配信は多分100万ビューはすぐにいくと思う。これは有料制なので、これは新たなビジネスモデルになるのではないか。今回はジェン・ジュンフェンのように新しい選手を発掘できた大会だった。中国国内では試合はもとより、日中リングアナ対決やラウンドガールが好評だった。今後もこういうコラボが続けていければ。試合自体は日本からみたら2勝4敗だったが、その2勝は非常に価値のあるものだったと思う」

 宮田氏は「ここ数年で中国の格闘技が伸びていると実感している。そんななかで中国人ファイターを単に日本人選手の相手ではなく、中国人選手が主役になるような大会ができないかという思いから企画したのが今回の対抗戦。それがファンの皆さんに熱い試合を見せることができて、こうやって笑顔で一夜明け会見をできたことはうれしく思う。これを始まりに今後いろいろな展開が考えられると思う。これからもより楽しんでいただけるようなイベント作り、マッチメイクを岩熊さん、グゥオさんと一緒に考えていければと思っている。これを始まりにしていきたい」などとそれぞれ話した。

 またチェンドン氏は野杁正明、卜部弘嵩、卜部功也、ゲーオ・ウィラサクレックらの名を上げ「来年1月末から2月の中国で春節を祝う時期にぜひKrushのトップ選手を中国のリングに招聘したい」と話した。
 
 今回2勝4敗に終わったことについて宮田氏は「最後、2勝3敗の状況で卜部弘嵩選手には勝ってほしいな、という思いは正直あった。もちろん日本人選手は勝つことを大前提に戦っていたので勝ってほしいなと思っていたが…。2勝4敗はちょっと残念ですが、それよりイベントが成功したことのほうが良かったかな、と思う。例えば、昨日の試合に出ていない選手の中にも“俺が出れば勝ち越せたのに”といった思いが多分あるはず。そうやって続いていくことのほうが大事。2勝4敗というのは、逆に勝ち越すよりも意味があったのかなと思う」と話した。

 続いて中国チームの6選手が登壇。里見柚己に勝利し、試合後に武尊戦をアピールしたワン・ジュングァンは「昨日の試合は自分の理想とするファイトスタイルではなかった。少し反省点が残った」と語った。メーンで卜部弘嵩を破ったジェン・ジュンフェンは「卜部選手はとても強い選手だった。自分は勝つことができたので、今回こういういい試合をできたことを皆さんに感謝したい」と話した。
 敗れたユン・チーとドン・ザーチーはやや言葉少なだったが、6人ともKrush、K-1への再びの参戦と中国で日本人選手と戦いたいという希望を口にした。

「Krush.77」日中対抗戦は中国が制する 卜部弘嵩は再起戦でまさかの敗北

2017.07.17 Vol.694

「Krush.77」(7月16日、東京・後楽園ホール)で「日本vs中国・6対6全面対抗戦」が行われ、中国が4勝2敗で日本を圧倒した。

 メーンに組まれた最終第6試合はジェン・ジュンフェンvs卜部弘嵩。卜部は2月のK-1で大雅に敗れ、K-1スーパー・フェザー級王座を失って以来の再起戦だ。

 ここまで2勝3敗とリードを許した日本。卜部にとっては復活を印象付ける大きなチャンスだった。1R開始早々から軽快な動きを見せる卜部だったが、ジェンのパワフルな前蹴りを食らい大きく吹っ飛ぶ。前日計量後、68kgまで戻したというジェンは見た目にも体が一回り大きく、もつれたときにも卜部を簡単になぎ倒すなど終始パワーで圧倒。長い手足で懐も深い。ジェンのローが効果的で卜部はなかなか射程内に入れない。2R序盤にはジェンのローで卜部の足が流れる場面も。中盤、ジェンの打ち下ろすような右フックで卜部は腰を落とすが、なんとか踏みとどまりダウンは回避。しかし大きなダメージを負う。後がない3R、卜部は右ローで追い込み、距離を詰め倒しにいくがジェンも応戦。残り1分半で時計をちらりと見た卜部だったが、なかなか攻めきれない。残り30秒、ラッシュをかけ強烈な右ストレートを何度も打ち込むが時間切れ。

 ジャッジは1人目が30-29でジェン。2人目が29-29.3人目が29-28とコールされたところで延長ラウンドを確信した卜部だったが、まさかの「ジェン!」のコールに呆然。信じられないといった表情を見せ立ち尽くした。

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