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滝藤賢一、信長・染谷との芝居「楽しい」大河ドラマ『麒麟がくる』で足利義昭

2020.10.18 Vol.Web Original

 大河ドラマ『麒麟がくる』は18日放送分から「京~伏魔殿編」がスタートする。第 28 回「新しき幕府」では、足利義昭(滝藤賢一)が上洛を果たし、勢いに乗った織田軍が周囲の三好勢を一掃。信長(染谷将太)が「大きな世を自分で作る」という野望に向かっていく。

 足利義昭を演じる滝藤賢一は、「上洛後、義昭は幕府の中でさまざまな策略に翻弄されていきます。義昭は“軽いみこし”で、みんな将軍家を軽視しているので、誰も義昭の言うことを聞きません。この後、その中で各大名をまとめて信長を追い込んでいきますが、信長との関係性がどこで狂うのか、信長を討つ覚悟が義昭の中にいつできるのか楽しみです」。

 これから、義昭と信長の関係性が描かれていく。滝藤は「義昭はとても信長に心酔しており、信長のことを今のところ全く悪く思っていません。今後、信長包囲網をやることが心配になってきました」。

 また、信長を演じている染谷将太については「 信長役の染谷くんとお芝居するのはとても楽しいです。見透かされているような、何を考えているか分からないような目つきをして いたり、言葉とは裏腹な部分の駆け引きがとてもおもしろいですね」

 一方染谷は「僕はずっと「信長はピュアな人間として演じています」と言い続けてきたのですが、滝藤さん演じる義昭を見て、はるかに恐ろしいピュアさを感じました」と笑う。

「義昭が振り回されている感じや、いろんなことを周りから言われすぎたせいで彼自身が追い込まれ、バランスが崩れていくところにもご注目いただきたい」と、滝藤。義昭と信長の関係性の変化に注目だ。

『麒麟がくる』は、毎週日曜、総合で午後8時、BSプレミアムで午後6時、BS4Kで午前9時。再放送もある。

片岡鶴太郎『麒麟がくる』で光秀と対立!「憎たらしいキャラクターを演じたい」

2020.10.18 Vol.Web Original

 片岡鶴太郎が18日放送の大河ドラマ『麒麟がくる』に初登場する。

 演じるのは室町幕府の執務を取り仕切る摂津晴門。幕府の存続を第一に考える保守的な人物で、光秀(長谷川博己)とは、幕府のありようをめぐって、ことあるごとに対立する。

「後半戦は、足利義昭を将軍とした新しい幕府があり、 幕府というステージに明智光秀が登場しますが、光秀がそこで最初に超えなければならない壁が晴門です。狡猾で裏でいろんなところに手を回している嫌な人物と、光秀はこれまで対峙する経験がなかったと思います」と、片岡。そのうえで「光秀は晴門との出会いによって、官僚的な晴門をどのように攻略していくのか考えていきますし、純粋な志と麒麟を求めている純真な心でそこを打ち破っていく、光秀の核心をつくるきっかけにもなったのではないかと思います」。

 プロデューサーには「今回は悪役です」と言われたという。

「光秀をどういじめていくか、どのような策略の中で光秀を動揺させるか、そして視聴者のみなさんにも「嫌なヤツだな」と思っていただけるか。官僚的な頭の良さと、エリートのプライドで、光秀をこれからどんどん追い 込んでいきます。やはり悪役がいないと、ヒーローは輝きませんからね。憎たらしいキャラクターを演じたいと思います。晴門の、さげすんだ眼つきや顔つきにも注目して」と、話している。

 18日放送の第28回「新しき幕府」では、ついに足利義昭(滝藤賢一)が上洛を果たし、勢いに乗った織田軍は周囲の三好勢を一掃する。先の将軍・義輝暗殺に関与していた疑いのある松永(吉田鋼太郎)の処分を巡って、織田側と三淵ら奉公衆の意見が割れる。義昭は信長(染谷将太)の意見に従う代わりに幕府の政務を代々将軍に仕えてきた摂津晴門(片岡鶴太郎)に任せることを認めてほしいという。幕府を腐らせてきた張本人ともいえる摂津の再起用に光秀(長谷川博己)と藤孝(眞島秀和)は胸騒ぎを覚え……。

『麒麟がくる』は、毎週日曜、総合で午後8時、BSプレミアムで午後6時、BS4Kで午前9時。再放送もある。

染谷将太「最後までちゃんと信長を全うしたい」 大河ドラマ『麒麟がくる』は京~伏魔殿編へ

2020.10.17 Vol.Web Original

 新しい明智光秀像を描いている大河ドラマ『麒麟がくる』。18日放送の第28回 から京~伏魔殿に入る。

 最新話では、足利義昭(滝藤賢一)が上洛を果たし、勢いに乗った織田軍は周囲の三好勢を一掃。信長(染谷将太)はさらに力をつけて、「大きな世を自分で作る」という野望に向かっていく。

「上洛した際、演じていて一番感じたのは、光秀への信頼でした」と、染谷。「光秀に言われたことをやって悪い思いをしたことがないので、光秀に対して絶大な信頼を置いています」

 染谷演じる信長から受ける印象も少し変わってきたように感じる。

「信長は、どんどん力をつけて強くなっていく中で、“全能感”といいますか、怖いもの知らずになっていきます。戦に勝ってみんなからほめられることがうれしいという点はこれまでと変わりませんが、自分の目標だけに邁進していきます。少し前までは戦で仲間が死んで悲しいという感情もありましたが、今はそういう感情も欠けていっている気がします」

 光秀は活躍が認められて将軍奉公衆に取り立てられる。先の将軍の義輝暗殺に関与していた疑いのある松永(吉田鋼太郎)の処分を巡って、義昭は信長の意見に従うという。

「これから、信長と足利義昭との関係性が描かれていきますが、この2人は本当に正反対な考え方を持っています。信長には大きな目標がありますが、それは将軍のそばにいて、幕府を使わないと実現できないと分かっていて、義昭を利用しているという印象が現段階では強いです。僕はずっと「信長はピュアな人間として演じています」と言い続けてきたのですが、滝藤さん演じる義昭を見て、はるかに恐ろしいピュアさを感じました(笑)。戦のためのお金を見ても、「これで何人もの命が救える」と、キラキラした目でおっしゃる ので…信長と義昭のピュアさの方向性は違いますが、義昭は恐ろしいほどピュアな将軍だと思いました」

「信長を演じるのはすごく楽しい」と、染谷。「今回の信長は、分かりやすい悪役ではなく、ひとりの人間として丁寧に描かれています。ただ暴走するのではなく、そこにはちゃんと動機があり、過去のトラウマなどのさまざまな力が加わって、信長がどんどん止められない存在になっていきます。最後までちゃんと信長を全うし たいなと思います」。

「大きな世」を目指して突き進んでいく信長の姿から、さらに目が離せなくなりそうだ。

『麒麟がくる』は、毎週日曜、総合で午後8時、BSプレミアムで午後6時、BS4Kで午前9時。再放送もある。

小籔千豊『麒麟がくる』で本郷奏多と対立「僕を憎んでいただけたら」

2020.10.03 Vol.Web Original

 放送中の大河ドラマ『麒麟がくる』の第26回(4日放送)から、小籔千豊が登場する。役者としての活躍も浸透してきた小籔だが大河ドラマへの出演は本作が初めて。

 小籔が演じるのは二条家の当主の二条晴良。

「公家の方を実際に見たこともないですし、友達にもいないですし、知り合いで「公家とバーベキューした」という話も聞きませんので、公家のイメージがどうしても想像の範囲でしかありませんが、演出の方やプロデューサーの方からどういう感じの役なのか事前にお話を伺ったので、そのイメージを守って演じていきたい 」という。

 所作指導やことばの指導も受けた。

「袖の持ち方や笏(しゃく)の持つ位置など、逐一教えていただいています。さすが大河ドラマ。盤石の布陣ですね! 何とか僕でも所作は公家に近い形に出来ていると思います。 本当は馬に乗って誰かを斬ってみたかったですが、今回は公家ですし、忍法を使って誰かを暗殺するシーンもありませんので(笑)、粛々と公家に近づけるように努力していきたいです」

 公家とサラリーマン。共通点があるという。

「公家でも、将軍を利用して自分の権力を誇大にしていこうという人や、パワーバランスを気にして出世を虎視眈々と狙っている人など、ある人から見たら悪い人、ある人から見たら利用価値がある人がいて、こういう世界はサラリーマンの社会でもあるのかなと思い、現代の人の感覚に照らし合わせてやっていこうと思っています」

 本郷奏多演じる近衛前久と対立する。

「作品としては近衛目線で描かれるので、視聴者のみなさんは、二条晴良は腹立つなとか、いやらしいヤツだなという印象を持つと思いますが、二条としては別に憎たらしいことを言おうとしているのではなく、二条にもある種の正義があり、ちゃんとした政治をしたいという思いから、自分は正しいことをしていると思い、やっていたのでは」と、語る。
  
「近衛さんや他の方を通して「二条は嫌なヤツだ」と思ってご覧いただけたらありがたい」と、小籔。「近衛前久役の本郷奏多 さんがすごく素敵な俳優さんですので、本郷さんをみなさんで応援していただき、そして僕を憎んでいただけたらと思います」

 第26回「三淵の奸計(かんけい)」 では、光秀(長谷川博己)や三淵(谷原章介)が義景(ユースケ・サンタマリア)の真意に次第に不安を感じる。上洛をしても三好勢と十分に戦えないと判断した光秀は、信長(染谷将太)を訪ね、単独で上洛をするように訴える。

『麒麟がくる』は、毎週日曜、総合で午後8時、BSプレミアムで午後6時、BS4Kで午前9時。再放送もある。

向井理「武家の頭領らしく、勇ましく散りたい」大河ドラマ『麒麟がくる』で足利義輝を好演

2020.09.19 Vol.Web Original

 放送中の大河ドラマ『麒麟がくる』で再び物語が大きく動く。20日放送の第24回「将軍の器」では、クーデターが勃発し、将軍・足利義輝が殺害される。そして、将軍の座を巡り、京は二分する。

 義輝を演じているのは向井理だ。足利の時代という伝統、時代とともに押し寄せる新たな勢力のあいだにありながら、懸命に生きる姿、そして滅びていく儚さには胸を締めつけられた。

「新しい時代が来るということは、古い時代が終わるということです。その中心にいた人物で、自分の力や想いだけでは抗えず、時代にからめとられたような人です。ただ可哀想という気持ちは無く、その時代の中でも懸命に生きることでその生き方を踏襲する人物もいたと思うので、その功績はあったかと思います」

 演じるうえで「いつまでも麒麟が来る道を模索していたように思います」と、向井。「ただ、終盤は自分の行く末をわかっているような気持ちでいました」と話す。第23回での、長谷川博己演じる十兵衛(明智光秀)とのシーンでは、向井も言うように「将軍とはいえ、一人の人間の危うさのようなもの」があった。

 第24回では義輝の最期が描かれる。「武家の頭領らしく、勇ましく散ることができたらなと思います」と、向井。
 
 義輝は剣豪将軍とも呼ばれる。

「義輝について調べる中で、史実のようなものや創作のようなものなど色々ありました。そのなかで演出の方に合理性や物語性、そいて今回の大河ドラマの目指す所を意識して殺陣を作っていただきました。今までに無い立ち回りになっていますので、細かい部分も見ていただければ幸いです」。

『麒麟がくる』は、毎週日曜、総合で午後8時、BSプレミアムで午後6時、BS4Kで午前9時。再放送もある。

向井理「いろんな義輝をお見せできれば」大河ドラマ『麒麟がくる』で魅せる、重みと儚さ

2020.09.13 Vol.Web Original

 大河ドラマ『麒麟がくる』の第23回「義輝、夏の終わりに」が13日、放送になる。新型コロナウイルスの影響による”麒麟を待つ”期間を経て8月30日に放送が再開。桶狭間の戦いの4年後から紡がれるストーリーのなかで、やはり目が行くのは将軍・足利義輝。向井理が演じている。

 向井は義輝を「長く続く足利の時代にあって、その終焉の始まりにあたる人物」とし、「重んじてきた伝統と、時代と共に押し寄せる新たな勢力の狭間で揺れる難しい情勢の中で懸命に生きていたのだと想像します。争い事の無い世の中を願う所が魅力なのではないでしょうか。その姿を見て、光秀も何かを感じたのかもしれません」と、魅力を語る。

 演じるうえでは「没落してゆく将軍家を感じながら、武家の棟梁であるプライドも持ち併せているところ」を大切に、「13代目まで続いてきた重みと、いずれ滅びる儚さを両立させることは意識してきました」という。

 第22回放送の「京よりの使者」では、三好長慶(山路和弘)が権力を掌握し、義輝は完全な傀儡(かいらい)に。やる気を失い、”麒麟がくる国”にしたいと語っていたころとは別人のようになっていた。そこに、話し相手として光秀(長谷川博己)が呼ばれた。

 長谷川とは初共演。

「役柄の立場はありますが、こちらが色々と吸収できればと思っていました。長谷川さんとのシーンは私が話すことが多く、長谷川さんはそれに対してリアクションする事が多かったです。リアクションはとても難しく、一つのリアクションでシーンが左右されます。それをとても丁寧に演じておられて、とても助かりました」

 将軍奉公衆を演じている谷原章介と眞島秀和との共演シーンが多い。

「谷原さんはドラマでは初めて共演したのですが、お芝居はもちろん、普段話している会話もとても多彩で、スタッフ、キャスト分け隔てなく接する姿が印象的でした。眞島さんは10年振りの共演でしたが、相変わらず誠実な性格とお芝居で、役柄上ではありますが、とても支えられました」。

 時代が大きく変わっていくなかで、見てほしいのは「足利家が失墜していく様」だと向井。「人間は移り気で、その時や周りの環境で変わります。いろんな義輝をお見せできれば幸いです」

 第23回「義輝、夏の終わりに」では、義輝の文を手に、光秀は信長(染谷将太)のもとに向かうが、信長は美濃攻めに苦戦しており話もできない。代わりに取り次ぎを任された藤吉郎(佐々木蔵之介)から、京で長慶の子らによる義輝暗殺計画のうわさがあると聞いて……。

『麒麟がくる』は、毎週日曜、総合で午後8時、BSプレミアムで午後6時、BS4Kで午前9時。再放送もある。

滝藤賢一が自画自賛「僧侶姿、めちゃくちゃ似合ってる」放送再開の『麒麟がくる』に登場

2020.08.30 Vol.Web Original

 いよいよ大河ドラマ『麒麟がくる』の放送がきょう30日から再開する。休止期間を経て、12週間ぶりとなる新エピソードで、信長が義元を討った桶狭間の戦いの4年後からスタートする。

 第22回「京よりの使者」には本郷奏多ら初登場のメンバーも。のちに室町幕府最後の将軍の足利義昭となる覚慶を演じる滝藤賢一もその一人。滝藤は「重要なキャラクターとして描かれると(脚本を担当する池端俊策から)お聞きして、プレッシャーしかありません」と、笑う。

 13代将軍の足利義輝の弟。将軍家の家督相続者以外の子として仏門に入っていたが、義輝亡きあとに、将軍として擁立される。

 足利義昭に対して、「決められた道にとても不満を持っている人物というイメージを持っていた」と滝藤。ただ、池端が描くのは「刀も持ったことがなく、人を殺し合っている戦国時代に人を生かしたい、貧しい人々を救いたいと考えている、とても優しい人物として描かれています。今回、足利義昭は覚慶の時代から描かれています。将軍として担ぎ上げられても、根は将軍ではなく、覚慶の頃のままで、貧しい人たちのために働く、純朴な義昭のままでありたいと思っています。そんな自分がどのように織田信長と対立していくのか、今後の展開が楽しみ」。

 「覚慶の衣装がとても好き」だという。

「自分で言うのも何ですが、覚慶の僧侶姿がめちゃくちゃ似合っています(笑)。駒役の門脇麦さんだけが「すごく似合っていますね」とほめてくれました。特殊メイクは時間がかかり大変でしたけど、覚慶という人間に導いてくれる最良の味方でした」。

 30日放送の第22回「京よりの使者」では、三好長慶(山路和弘)が権力を掌握したことで、完全な傀儡(かいらい)に成り下がっていた将軍・足利義輝(向井理)はやる気を失って別人のようになっていた。義輝の話し相手として、光秀が京に呼び寄せられるが……。

『麒麟がくる』は、毎週日曜、総合で午後8時、BSプレミアムで午後6時、BS4Kで午前9時。再放送もある。

家康・風間俊介、信長は「禍々しい」存在に 大河ドラマ『麒麟がくる』

2020.06.07 Vol.Web Original

 大河ドラマ『麒麟がくる』の7日放送の第21回「決戦!桶狭間」で織田信長が今川義元を討つ桶狭間の戦いが描かれた。

 信長は父・信秀の教えを思い出し前線へ出陣。兵の数では圧倒的に劣勢だったが、徐々に義元の本体から兵を引き離す作戦を展開し、義元を討ち取った。

 風間俊介が演じる、のちの家康、松平元康は、あちらこちらへと出陣を迫られたことで、三河勢を駒のように扱う今川方に嫌気がさし、織田軍の迎撃に加わることを拒否。桶狭間へは向かわなかった。

 撮影について風間は、「(元康が)どのような感情なのか、色々と考えながら現場に向かったのですが、その場で感じたのはシンプルな怒りでした。 それは、三河を、そして、自分を軽んじられている事に対してなど、紐解けば色々あるのでしょうが、ただただ腹立たしかったので、そのまま演じさせていただきました。 晩年の家康ではそのような対応はしないでしょうが、 若さ故なのだと思います 」
 
「桶狭間の戦い」を経て、戦国時代の登場人物たちのそれぞれのキャラクターは色濃くなっていくが、なかでも信長は、演じている染谷将太がいうようにこの戦いを経て「信長にとって、また一歩、“織田信長”に近づ」く。

 風間は信長について「主君を討った敵であるのと同時に、母との再会を叶え、三河を我が元に戻すきっかけを与えてくれた。幼き頃に慕っていたこともあり、一筋縄ではいかない思いですよね。 尊敬と畏怖、憎しみと親しみ、全てが混ざった禍々しい存在になったと思います」と、話している。

『麒麟がくる』は、毎週日曜、総合で午後8時、BSプレミアムで午後6時、BS4Kで午前9時。再放送もある。第21回の放映を持って一時休止となる。

今川義元演じる片岡愛之助「絶命の瞬間まで戦う」勇ましい武将を!『麒麟がくる』は桶狭間へ 

2020.06.07 Vol.Web Original

 大河ドラマ『麒麟がくる』7日、第21回「決戦!桶狭間」を放送する。放送休止期間に入る前の最後の放送回で桶狭間の戦いが描かれる。長きにわたって対立してきた織田と今川が刃を交える。

 染谷将太演じる「ピュアゆえに狂気的な」織田信長に相対するのが、「海道一の弓取り」の異名を持つ今川義元。片岡愛之助が演じている。

 片岡は、「これまでの今川義元は、見た目は公家のようなイメージがありますが、今回は頭も良くて強大な強さをもった、 勇敢な武将として描かれています。全体的にクールな印象がありますが、そのなかに鋭さと燃えたぎるような情熱が見え隠れするように、義元を演じてきました」

大河ドラマ『麒麟がくる』は桶狭間へ 染谷将太「桶狭間は“織田信長”に近づく戦い」

2020.06.06 Vol.Web Original

 新しい明智光秀像を描いて支持を集めている大河ドラマ『麒麟がくる』は、7日放送の第21回「決戦!桶狭間」のあと、しばらく放送休止期間に入る。「#麒麟をまつ」期間前ラストとなる放送では、桶狭間の戦いが描かれる。長きにわたって対立してきた織田と今川が刃を交え、織田信長が今川義元を打ち取る。
 
 織田信長を演じる染谷将太は桶狭間の戦いを「信長にとって、また一歩、“織田信長”に近づく戦い」だという。

「徐々に戦いに情勢が近づく中で、ある種の自分が育った家族を失った信長は悩みます。戦略はもちろんのこと、 死や、帰蝶のこと。しかし、桶狭間という突破口を見出した時、信長は自らが出向くことで、自分という存在をかけ、 自らを試すように全てを捨てて出陣します。 信長は、今川を討ち取ってみんなを喜ばせたい!という思いで、そのためなら死ぬことも恐れません。 そのピュアさが信長の強さでもありますが、同時に恐ろしさも感じました。戦に向かう興奮や、戦に生きる喜び と、信長のさまざまな感情が見え隠れする回になっていると思います」

 撮影は「非常に過酷」だったと染谷。

「雨上がりで土はぬかるみ、まともに立てない環境の中で必死に戦いました。キレキレな立ち回りにはなっていないと思いますが、1 人の人間が命をかけ、ただ必死に戦う人間臭さを意識して演じました。 一人ひとりの覚悟が丁寧に描かれた桶狭間の戦いになっていると思います。 戦いの後、光秀と信長が何を話すのかにも注目してご覧いただきたいです」と、話している。

 第21回「決戦!桶狭間」では、今川から元康(風間俊介)を離反させる工作が失敗に終わり、信長は父・信秀の教えを思い出して前線へ出陣する。局地戦を展開して、義元(片岡愛之助)が自ら率いる本隊から徐々に兵を引き離す作戦を決行する。元康は三河勢を駒のように扱う今川方に次第に嫌気が差し始めて……。

『麒麟がくる』は、毎週日曜、総合で午後8時、BSプレミアムで午後6時、BS4Kで午前9時。再放送もある。第21回の放映を持って一時休止になる。

『麒麟がくる』で家康演じる風間俊介 大河出演に「ドキドキ」

2020.05.31 Vol.Web Original

 大河ドラマ『麒麟がくる』の31日放送の第20回で風間俊介が初登場する。風間が大河ドラマに出演するのは『西郷どん』(2018)に続き2回目で、後の徳川家康の松平元康を演じる。

『麒麟がくる』の制作が決まったのを知った時に「一視聴者としてとても楽しみにしていた」という風間は、「徳川家康役で出演が決まったと聞いて、大変驚きました。大河ドラマ出演は、『西郷どん』以来2作目ですが、大河ドラマへの憧れが強すぎるせいか、未だにドキドキして、緊張し続けています」
 
 大河ドラマだけでも、さまざまな俳優たちによって演じられてきた家康は、「作品の視点によって描かれ方が全く異なりますので、とても多面的で面白い人物」だとし、「現代から見た家康は、徳川幕府を開いた人物であり、たぬきであり、すごい人というイメージですけど、これはあくまで晩年の家康のイメージです。今演じている元康は、 まだ何者でもないですし、立場が弱い武将ですから、晩年の家康からは逆算して考えないようにしています。晩年の家康に至るまでは何十年もかかりますし、小さい頃からそのイメージのまま、ということはありませんので、 みなさんの持っている家康のイメージから、ギャップが出ればいいなと思っています」

 第20回「家康への文」では、駿河の今川義元(片岡愛之助)が尾張への侵攻を開始し、成人した松平元康は、その先鋒を任される。明智光秀(長谷川博己)は、戦を回避させるために、帰蝶(川口春奈)と信長(染谷将太)に元康の母と伯父に接触するよう仕向ける。

 風間は「松平元康が登場するということは、歴史が大きく動く瞬間でもあります。それぞれの武将の勢力図も変わっていきますので、ここからさらに面白くなると思います」とアピールしている。

『麒麟がくる』は、毎週日曜、総合で午後8時、BSプレミアムで午後6時、BS4Kで午前9時。再放送もある。

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