脚本家・演出家・映画監督、そして俳優としても活躍する松居大悟が主宰を務めるゴジゲンが約1年3カ月ぶりの本公演を初進出となるザ・スズナリで行う。
その1年3カ月前の作品は昨年行われるはずだった東京オリンピック・パラリンピックをモチーフとした作品で、今から考えると別な意味でのそのタイムリーさに驚かざるを得ない。
今回は「家から出られなくなった男たちのパーティーのお話」ということで、昨年の新型コロナウイルスによる緊急事態宣言により不要不急の外出の自粛を要請されたことをヒントに描かれる作品のよう。
松居の作る作品は実体験を基にした作品も多い。こう書くと生々しさを連想する人もいるかもしれないが、生々しさもあるにはあるが、むしを共感を呼ぶ類のもので、ついつい登場人物に感情移入をしてしまう。
今回はかねてから上演を希望していたスズナリへの初進出ということもあり、客演なしで劇団のみの公演。
ちなみにゴジゲンは訳あって一時劇団活動を休止していた時期もあるのだが、その活動休止から復活にまつわるドキュメント映像をYouTubeチャンネルで公開しているので、ちょっとのぞいてから彼らの公演を見てみるのもいい。