7月23日〜8月8日まで、33競技339種目の熱戦を繰り広げる東京2020オリンピック。7月23日の開会式に先駆けて、21日から競技が始まった。日本代表が登場するのはいつ?対戦する国は?放映スケジュールは?など気になるポイントをまとめてチェック。
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五輪代表なでしこジャパン18名が決定!エース10番は岩渕。高倉監督「今朝まで悩みました」
なでしこジャパン東京オリンピック登録メンバーの発表が18日行われ、内定選手18名が発表された。会見で高倉麻子監督は「今朝まで悩みました」と、悩み抜いた胸の内を明かした。
女子日本代表は、GK池田咲紀子(背番号1)、山下杏也加(18)、DF熊谷紗希(4)、清水梨紗(2)、宮川麻都(16)、南萌華(5)、北村菜々美(17)、宝田沙織(3)、MF中島依美 (7)、長谷川唯(14)、杉田妃和(6)、三浦成美(8)、塩越柚歩(13)、遠藤純(12)、FW菅澤優衣香(9)、岩渕真奈(10)、田中美南(11)、籾木結花(15)の18名が選出。キャプテンには、2011年W杯ドイツ大会代表メンバーでもある、FCバイエルン・ミュンヘン所属の熊谷紗希が選ばれた。
また、バックアップメンバーには、GK平尾知佳(22)、DF三宅史織(19)、MF林穂之香(20)、木下桃香(21)の4名が選ばれた。
村田諒太、五輪パラの意義は「それぞれが考えて、感じ取るもの。一通りでなくて良いと思う」
東京2020大会の開幕まで50日となった3日、表彰式で使用される表彰台や楽曲、衣装、メダルトレイの発表会が行われ、ボクシングの村田諒太ら、歴代の五輪パラリンピックのメダリストが出席した。
発表会では、東京2020大会のメダルセレモニーで使用されるアイテムが紹介された。五輪パラリンピック史上初めてのオールリサイクル素材となった表彰台は、市民参加型プロジェクト「みんなの表彰台プロジェクト」によって集められた使用済プラスチック約24.5トンをもとに、合計98台を製作。デザインを担当した野老朝雄は「プラスチック素材という我々の生活から出たものが、人が乗っても大丈夫なものになりました。素材の研究や3Dプリンターなど、テクノロジーの力だと思う。次世代につながるバトンになれば」と話した。
衣装は、現代の祭典にふさわしい「新しい礼服」をコンセプトに、「かさね」「おり」「結び」「染め」といった和装の伝統技術を取り入れ、暑さ対策など、洋装の機能性も兼ね揃えたデザイン。多様性も表現し、パンツスタイルとワンピーススタイルのいずれかをボランティア自身が選べるようにするという。ファッションディレクターの山口壮大は「和服と洋服の良いところを取り入れながら作りました。和服が織りなす佇まいは情緒的。動くたび揺らめく美しさを感じていただければ」と、デザインに込めた思いを話した。
LGBTQの発信拠点「プライドハウス東京レガシー」に橋本会長訪問。アスリートのカミングアウトなど意見交換
東京2020組織委員会の橋本聖子会長が27日、東京・新宿のLGBTQ情報発信拠点「プライドハウス東京レガシー」を訪問。LGBTQ当事者であるメンバーらと交流し、多様性への取り組みに理解を深めた。
プライドハウス東京レガシーは、2020年10月11日に開設された日本で初となる常設の総合LGBTQセンター。性的指向・性自認に関係なく、安心して繋がりをもてる場所を作るため、企業や自治体、大使館、スポーツ関係者などが連携してオープンした。
2010年バンクーバーオリンピック開催時に、地元NPOが期間限定で立ち上げたホスピタリティ施設「プライドハウス」がはじまりとなった本プロジェクト。その後、ロンドン、リオ、平昌大会などに引き継がれ、日本では2019年ワールドカップラグビー開催時に「プライドハウス東京2019」が期間限定で設置された。東京2020大会の公認プログラムとして組織委員会認証となるのは、世界のプライドハウス史上初めて。
五輪聖火リレー、組織委が「密集」の定義や感染レベル別の対応方針を発表
東京2020組織委員会は16日、3月25日にスタートする五輪聖火リレーの感染症対策について、観覧客へ注意を促す際の「密集」の定義や、感染レベル別の具体的な対応方針を発表した。
聖火リレーの感染症対策を巡っては、先月25日、組織委が3密回避のためのセレブレーションの事前予約制や、オンライン観覧の推奨など具体的な対応策を発表した。その後、今月5日に聖火リレー・コロナ事態対応チームを発足し、具体的な事態における対応方針を議論した。
発表された方針では、まず、沿道の観覧客への「密集回避」の対応が説明された。例えば、観覧客へフィジカルディスタンスを促す場合の「密集」の判断基準として、多くの観覧客が肩が触れあう程度に密接している、観覧客が十分な間隔を空けずに複数列に重なり合っているなどの項目を挙げた。組織委は先導広報車などからの呼びかけを実施し、実行委員会の沿道スタッフからは密集を避けるように呼びかける。密集の度合いが高く、歩行上の通行路を確保しにくいなど一般通行に支障が生じかねない状態になれば、警察と協力して注意指導を行い、それでも解消されない場合は、走行場所や区間のスキップも検討するとした。
また、スタッフの体調管理については、アプリによる体調管理、東京からのスタッフは、スクリーニング検査により陰性を確認したうえで現地へ派遣する。
事象レベル別の具体的な対策についても説明された。例えば、運営スタッフにおいて、感染者・濃厚接触者が1、2名程度の場合はスタッフの配置換えにより通常運営、感染者・濃厚接触者の発生により代替要員の確保が困難な場合は、確保できる代替要員の範囲で実行可能な縮小案を検討する。感染が拡大し、関係者におけるクラスターが発生した場合は、公道リレーの中止、セレブレーションのみの実施を検討するとした。運営スタッフ以外では、都道府県におけるクラスターが発生した場合、走行場所や区間のスキップを検討、また、当該都道府県において緊急事態宣言が発出された場合は、無観客のセレモニーのみ実施を検討するとした。
組織委の中村英正ゲームズ・デリバリー・オフィサーは「オリンピックの理念、色々なものを乗り越えて1つになろうという象徴がまさに聖火。開催地の東京や自治体だけでなく、全国をめぐることで、機運醸成につながることを期待している。他方で、安心・安全の観点からは苦渋の難しい判断。ただ、安心・安全に聖火リレーを行い、何か起これば迅速に柔軟に対応していくことを皆様にお示しできれば、7月からの大会への理解にもつながるのでは」と話した。
五輪聖火リレーは、3月25日に福島県・ナショナルトレーニングセンターJヴィレッジでスタートし、約1万人が7月23日まで121日間をかけて日本各地を巡る。
五輪聖火リレーの感染症対策、観覧の事前予約やライブ中継で3密避ける
東京2020組織委員会は25日、1ヶ月後の3月25日にスタートする五輪聖火リレーの感染症対策について、3密回避のためのセレブレーションの事前予約制や、オンライン観覧の推奨など具体的な対応策を発表した。
発表された感染症対策では、聖火ランナーへ実施 2 週間前から当日までの間、体調管理チェックシートの記入や、会食や密集する場所への外出など感染リスクの高い行動を避けるよう呼びかける。海外から参加する聖火ランナーは、その時点における政府の入国管理方針に従うこととし、入国での特別な対応はないとした。また、走行時点において緊急事態宣言または、まん延防止等重点措置の地域に住んでおり、都道府県を越えて走行する聖火ランナーについては、走行1週間前以内のPCR 検査あるいは抗原定量検査を組織委が費用負担の上、推奨する。当日、体調不良など直前のキャンセルが発生した場合は、前後の走者が引き続き走行することで、聖火をつなぐとした。
沿道に人が集まることが予想される著名人ランナーについては、セレモニー会場や競技場、学校の敷地内など観客の立ち入りが制限できる施設、また公道であっても、通行止めを行うなどで密集を避ける可能性を示した。
森会長の辞任に川淵氏の辞退。白紙となった選考で、検討委員会が発足
東京2020組織委員会の森喜朗会長は12日、女性蔑視発言問題の責任を受け、正式に辞任を表明した。また、後任候補とされていた元日本サッカー協会会長の川淵三郎氏が候補の辞退を表明。白紙に戻った会長選びで、この日開かれた評議員会・理事会合同懇談会では、後任の選任手続きについて選考検討委員会を発足することが決まった。
森会長は冒頭の挨拶で「私の不適切な発言が原因で混乱を与えてしまいました。報道の通り、本日を持ちまして会長を辞任いたそうと思っております。大事なことは五輪を7月に開催するということ。その準備に私が妨げになってはならない」と説明した。
後任候補「できるだけ早く」
懇談会後に開かれた記者会見で、武藤敏郎事務総長は、一連の問題について「森会長の発言は極めて不適切だったと思う。組織として重く受け止めたい」と説明。「後任の選考は国民にとって透明性があるプロセスでなければならない。評議員の中から、“選考検討委員会”を立ち上げてはどうかとの意見があった」とし、男女ほぼ半々の理事会メンバーで構成される検討委員会を立ち上げる方針を示した。委員長は御手洗冨士夫名誉会長に決定し、そのほかの人選はこれから行うとした。
最終的な会長選任の時期は「できるだけ早く。時間的にゆとりのない状態での交代なので、五輪パラリンピックに関する何らかの経験、また我々はジェンダー・イクオリティーやダイバーシティを掲げてやってきたので、こうしたことに認識の高い方であることも必要」と新たな会長像を示した。後任の具体的な名前については「今日は選考のプロセスを決めることが議題だった」とし、候補の名前は挙がらなかった。
話のネタになるかも?レトロな「オリンピックヘリテージコレクション」が発売開始
東京2020組織委員会は18日、過去大会のエンブレムなどがデザインされた公式グッズ「オリンピックヘリテージコレクション」を発売開始した。
「オリンピックヘリテージコレクション」は過去大会のエンブレムなどを商品化するもので、全15種類の公式グッズが発売される。東京1964大会のエンブレムやピクトグラムなどのデザインを施したピンバッジやブックカバーのほか、レトロな風合いが味のある帆布エコバッグや、今治製マフラータオルなど日常使いできるものも。さらには、過去大会の東京・札幌・長野大会の3大会をセットにした額装ピンズコレクションや、これまでに開催された全ての大会公式ポスターを集めたポスター全集など、グッズを通して過去大会の歴史や伝統を感じることができる。
「オリンピックヘリテージコレクション」は東京2020オフィシャルオンラインショップのほか、オフィシャルショップ各店で購入可能。
五輪聖火リレー、来年3月25日福島からスタート
東京2020組織委員会は15日、記者会見を開き、2021年に開催されるオリンピック聖火リレーが3月25日に福島県・ナショナルトレーニングセンターJヴィレッジでスタートすることを発表した。聖火リレーは47都道府県の859市区町村、121日間をかけて日本全国を巡る。
株式会社Jヴィレッジの鶴本久也専務取締役は「今年の3月に延期が決まった時は、社会の状況を考えてやむなしと思いながらも、社員全員で落胆してしまった。来年の聖火リレーのスタートもJビレッジと聞いて、震災からまもなく10年の福島から元気に前を向いている様子をお伝えできれば」と意気込んだ。
東京1964オリンピックで聖火ランナーを務めた遠藤良宏さんは「小学校の教員として当時の聖火リレーの話をすると、生徒がたいへん興味を持ってくれた。誇りに思っていますし、心の財産です。延期が決まった当初は落胆しましたが、従来通りのリレーと聞いてほっとしました」と率直な思いを語った。
コロナ禍での開催となる点について、布村幸彦組織委員会副事務総⻑は「聖火リレーにおいては、観客、ランナー、運営スタッフ、地域住民の方々の安全・安心の確保が大きなテーマになると思う。沿道やセレブレーション会場での対策など、近いうちに組織委員会から全国の実行委員の皆様へ感染症対策のガイドラインをお示しする。ランナーや沿道の方々の笑顔が聖火リレーを通じて国民に伝わることを願って、しっかり準備していきたい」と語った。
やるかやらぬか東京2020 ―現場に入るカメラマン―【アフロスポーツ プロの瞬撮】
スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。
栗栖良依「五輪パラのディレクターが コロナ禍で見せたい未来」
TOKYO 2020 COUNTDOWN
東京2020大会で開閉会式のクリエイティブ・ディレクターを務める栗栖良依さん。式典に参加するエンターテイナーを広く全国から一般募集するなど、「市民参加型」のパフォーマンスを大切にする作り手だ。その礎となったのは、2014年にスタートした、障害者と多様な分野のプロフェッショナルによる現代アート国際展「ヨコハマ・パラトリエンナーレ」。11月18日のコア会期開幕を前に、コロナ時代の新たなイベント像やいま問われる芸術文化の役割を聞いた。