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ウチの桜餅は関東風「長命寺」か関西風「道明寺」か…あんこ愛好団体が都道府県別調査

2024.03.05 Vol.web original

 日本あんこ協会(東京都豊島区:にしいあんこ会長)が5日「桜餅は関東風か関西風か」に関する調査結果を発表した。

 桜の季節に欠かせない和菓子と言えば桜餅。桜餅には2種類あり、「長命寺」は小麦粉でつくったクレープ状の生地でこしあんを巻いたものであり、関東風桜餅として知られている。一方「道明寺」は道明寺粉を使ったおはぎのような食感の生地で、こしあん、またはつぶあんのいずれかを包んだもの。大阪が発祥とされ、、関西風桜餅と呼ばれている。

 今や全国的にどちらの桜餅も知られているが、地域によって主流の桜餅は異なる様子。

 今回、日本あんこ協会が行った「第一回全国桜餅一斉調査」(2月19日~29日、同協会員を対象にメールフォームにて実施。有効回答数624)では、回答者の居住地で「長命寺」と「道明寺」のどちらが主流かを調査。

 その結果、全国における長命寺と道明寺の割合では、居住地で主流と思う桜餅について、約7割の人が道明寺と回答。約3割の人が長命寺と回答した。

 また、都道府県別の回答割合では、県によって割合がはっきりわかれている地域が多く、秋田県や山形県、島根県ではほぼ「長命寺」、新潟県や山梨県、関西以西はほぼ道明寺が主流の様子。東京でも8割以上が「長命寺」という結果。

 同協会では都道府県別回答割合詳細のグラフをもとに、桜餅日本地図も作成。自分の近隣県との違いを見比べてみても楽しそう。

 それぞれのおいしさがある2種類の桜餅。ご当地桜餅を楽しむもよし、その日の好みでどちらか選ぶもよし。

 日本あんこ協会は「あんこを通じて世界平和を実現します」をミッションとしているとのこと。“東西対決”ではなく「各地域で食べられる桜餅をひとつひとつ知る機会を得ることで、その地域に対する健全な疑問や好奇心が生まれ、ひいては各々が互いの違いを認め合い、我が国全体としての多様性が育まれるのだと信じております」としている。

日本あんこ協会(東京都豊島区:にしいあんこ会長)調べ「第一回全国桜餅一斉調査」(2月19日~29日)

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