公開中の映画 『愛に乱暴』の舞台挨拶が16日、都内にて行われ、俳優の江口のりこ、小泉孝太郎と森ガキ侑大監督が登壇。小泉が江口との“夫婦役”共演を振り返った。
吉田修一の同名傑作小説を映画化。すれ違う夫婦を描くヒューマンサスペンス。
主人公の専業主婦・桃子を演じた江口。小泉との夫婦役について聞かれると「役のことは特に話さなかったような」とサバサバしつつ、チェーンソーを振り回すシーンに「意外と簡単。やってて楽しかったですね」と振り返り、夫役の小泉が「それを止めに入る僕が一番怖かった(笑)」。
そんな小泉は“不倫夫”真守役に「苦しかったですね。僕は一度も結婚したことないので夫婦生活の苦しさは身に染みて分かってるわけじゃないんですけど、台本を読んで、これは息苦しい撮影になるなと思いました」。
妻・桃子に無関心な真守の人物像に「僕から見ても、ここでこういう言葉が無いんだ…と思うことが良くありました。真守って心がないですよね。同性からしてもきつかった」とダメ出し。さらに役作りについて聞かれると「今まで出会ってきた誰に似ているんだろうと考えた。離婚したあの人がいたな、心の無い感じの人いたな、とか」とニヤリ。
最後に小泉は「まだ僕は独身で、結婚できるときがあるか分からないですけど。本作を見た人の感想は男女でも、夫婦でも全く違うと思います」とアピールしつつ「江口さんとは10年くらい前にドラマ(『名もなき毒』)でご一緒して、そのときから一方的に追い詰められたりする役でしたけど、いつか笑顔で話せる夫婦役を演じられたら」と次回の共演にも期待を寄せていた。