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現・帝劇最後の『レ・ミゼラブル』会見 生田絵梨花は3役目 森公美子は27年続演

2024.10.17 Vol.web original

 

 ミュージカル『レ・ミゼラブル』製作発表記者会見が16日、日比谷・帝国劇場にて行われ、総勢80名近いのキャストたちが登壇し歌唱披露を行った。

 1987年6月の日本初演以来、上演されてきた帝国劇場が2025年に建て替えのため休館することから、今回が現・帝劇では最後の公演。

 新キャスティングのメンバーを中心とした恒例の歌唱披露では、ジャン・バルジャン役の飯田洋輔による圧巻の「独白」を皮切りに、ファンテーヌ役の昆夏美、生田絵梨花、木下晴香3人による「夢やぶれて」、アンジョルラス役の小林唯が男女アンサンブルとともに歌い上げる「民衆の歌」、エポニーヌ役の清水美依紗とルミーナがエモーショナルな歌声を響かせた「オン・マイ・オウン」、そしてオールキャストによる「ワン・デイ・モア」と、代表曲を披露。12月の本公演開始に向け、意気みなぎる歌声で会場を魅了した。

 その後の会見で、歌唱披露の緊張を振り返ったキャストたち。ともに初のファンテーヌ役に挑む昆、生田、木下の3人は「緊張を分かち合えた(笑)」と笑顔。コゼット、エポニーヌを経てファンテーヌを演じる生田は「初めて帝劇に立ったのがコゼット役のときでした」と2017年の初出演を振り返りつつ、この日の歌唱披露に「この日限りの三重奏。本番に入ればこの3人で同じステージに立つことはできないので。一緒に緊張して一緒にハグして、チーム感を感じられました」。

 現・帝劇では最後となる公演に、感慨深げなキャストたちも多数。

 1997年から27年にわたりマダム・テナルディエを演じてきた森公美子は「またいるのかと思った方もいらっしゃると思います(笑)。私も前回で引退だと思っていたんですがまた受かってしまって」と笑わせつつ「27年前のときは、前田美波里さん、夏木マリさんと私で演じていたんですけど、お2人とも私より年上のマダムで。(テナルディエ役の)斎藤晴彦さんもいらっしゃいましたね」と懐かしげ。さらに、帝劇での思い出を聞かれると「『イーストウィックの魔女たち』(2003年)のために帝劇の天井を4000万円かけて改修したんです。私がここをフライングしたんです」と、フライング中に森の高度が下がるという演出に、観客が本気で怖がったというエピソードを明かし会場も大笑い。

「この劇場には“魔”がいるというか何かを感じる」と言う森。若い共演時に「ぜひ皆さん“帝劇0番”(センター)に立ってみてください。建て直しのときに0番(主演)に戻って来るぞという気持ちを持っていれば必ず応えてくれるような劇場です」と語った。

 そんな帝劇に「ステージに立つと宇宙が広がる。怖くて嫌いな劇場」と語っていたジャン・バルジャン役の吉原は『レ・ミゼラブル』の大変さと魅力を語りつつ「このカンパニーも楽はさせてくれない。でもいいチームになれると思う」とチームの始動に意欲をみなぎらせていた。

『レ・ミゼラブル』は12月20日から2025年2月7日まで帝劇にて(12月16~29日にプレビュー公演)。3月から6月まで全国ツアーを行う。

 

【『レ・ミゼラブル』PV】

 

国内最高記録達成の堂本光一、今井翼やMA町田慎吾らとの再会に「タイムスリップしたみたい」

2024.05.10 Vol.web original

 堂本光一が作・構成・演出・主演を手がける舞台『Endless SHOCK』(日比谷・帝国劇場)の5月9日夜の回で国内演劇における代役無し単独主演記録1位を達成。2000年の初演時にライバル役を演じた今井翼らも祝福に駆け付けた。

 2000年11月の初演『MILLENNIUM SHOCK』以来、堂本光一が国内ミュージカル 単独主演記録を更新し続ける『SHOCK』シリーズ最新公演。初演から上演してきた帝国劇場の建て替えによる休館もあり、今年でシリーズ終了が決定している。

 この日の夜の回で故・森光子(「放浪記」)による国内演劇単独主演記録2017回を超え2018回を達成。単独1位となった堂本。

 前人未踏の偉業を達成しながらも「正直、実感はまったくありません」という堂本に、ふぉ〜ゆ〜の越岡裕貴と松崎祐介が「実感していないという光一くんに実感してもらいましょう!」と言い、2000回記録達成時にも登場したくす玉で祝福。堂本も「またかよ(笑)」と笑いつつ「よっ、日本一!光一!!」と書かれた垂れ幕と大量の紙吹雪、観客からの「おめでとうー!」の大歓声に相好を崩した。

 さらにこの日は『SHOCK』シリーズに参加してきた仲間たちが続々と登場。第15代ヒロイン・リカ役の梅田彩佳や、2014年にオーナー役を務めた森公美子、今年5月5日までオーナー役を務めた前田美波里が花束を持って駆け付けた。森が「誰もこれを超える人は出てこないと思う。ギネスにも乗るかも」と言えば梅田も「新しい伝説ができたのでさらなる伝説を」と言い、堂本は「まだあまり伝説の人になりたくない(笑)」。

 続いて登場したのは、佐藤勝利(timelesz)とともに今年のライバル役を務める中山優馬と上田竜也。2000本のバラで作ったというアーチとともに登場し、女優陣からの花束と合わせ「2018本」のバラでお祝い。

 サプライズゲストはさらに続き、初代ライバル役を務めた今井翼をはじめ、元Musical Academy(MA)の米花剛史、町田慎吾、屋良朝幸が登壇すると、会場も大興奮。

 堂本も驚いて「なつかしい!」と感激しきり。「“いろんなもの”を超えた形がここにあるね」と笑いをさそいつつ「タイムスリップしたみたい」と感慨深げ。

 今井は「大記録達成おめでとうございます。僕は未成年のころに初めて帝国劇場に出させていただいて。光一くんは今でも舞台に立ち続けている。本当にかっこいいと思います。40代の鑑(かがみ)です(笑)」。

 米花や町田、屋良も「Musical Academy再結成です(笑)」と再会を喜びつつ「『SHOCK』に出させていただいたことが誇り」と胸を張った。

 カーテンコール後の取材で、懐かしい仲間たちからの祝福で偉業達成を実感出来たかと聞かれた堂本だったが「無いんですよね(笑)」と苦笑し、懐かしい顔ぶれとの再会にも「つい最近のように思えちゃうんですよね」。

 代役無しでハードな舞台を続けてきた25年間。堂本は「求めてくださる方がいるから、ということが大きい」とファンはもちろん、スタッフキャストたちの存在を上げつつ「森光子さんの有名な言葉で“あいつより うまいはずだが なぜ売れぬ”という言葉がありますが、自分は逆でね。“あいつより下手なんだから命を燃やさないと”と。自分には何もないですから命を燃やしてその輝きをお届けするしかないと思ってやってきたしだいです」。

 森の記録を超えたこの日、5月9日は奇しくも森の誕生日。堂本は「鳥肌が立った」と、まったくの偶然だったと言い、記録越えにも「同列には並べられない。今も変わらず偉大な大先輩」。

 今も森の写真を楽屋に飾り続けている堂本。報道陣から、森が「美しいフライングをまた見たい」と言っていたと、改装後の帝劇での継続を期待されると、堂本が「じゃライバル役を翼、やってくれる?」と言い、今井が「実は今年、狙ってました(笑)」と返して会場を盛り上げる一幕も。

 堂本は期待に感謝しつつ「気持ち的には25年のなかで一番強いんですけど、フィジカル的には一番、来てます、体は正直です(笑)。今年で最後にしようというのは自分の中でもう決めたこと。でもその気持ちはうれしいし、それがまた新しいものにつながるのかなと」と穏やかな表情。

 最後に堂本は「今日もいつも通り入ろう、と思っていつも通り、ふぉ〜ゆ〜の楽屋に行ったら2人が大げんかしていた」と暴露。越岡と松崎がサプライズの打ち合わせでケンカになっていたことを明かし、会場は爆笑に包まれていた。

『Endless SHOCK』2024年公演は4月11日から5月31日まで帝国劇場にて上演(本編・Eternal同時上演)。その後、7~8月に梅田芸術劇場メインホール、9月に博多座、11月に帝国劇場。

真剣佑にWサプライズ! 「地球ゴージャス」二十五周年祝祭公演で主演

2019.11.06 Vol.Web Original

 演劇ユニット「地球ゴージャス」の最新公演となる『星の大地に降る涙 THE MUSICAL』の製作発表が6日、都内で行われ、ユニットを主宰する岸谷五朗と寺脇康文、主演を務める新田真剣佑、笹本玲奈、松本利夫(EXILE)、湖月わたる、愛加あゆ、島ゆいか、森公美子の主要キャストが登壇した。

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