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森山未來監督 主演に永山瑛太を起用した理由は「長い手足を持て余していた」から?

2021.06.20 Vol.Web original

 

 開催中の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)2021」オフィシャルコンペティションに出品作『in-side-out』が上映され、監督の森山未來がティーチインに登壇。主演・永山瑛太起用の理由などを語った。

『in-side-out』はWOWOWのプロジェクト「アクターズ・ショート・フィルムの企画で製作された、森山未來監督2作目のショートフィルム。SSFF & ASIA 2021「オフィシャルコンペティション supported by Sony」ジャパン部門に出品している。

 永山瑛太を主演に迎え、閉鎖的な日常を生きる主人公の感覚的世界を描く作品。コロナ禍の自粛による閉塞感や孤独感にも通じる同作に、森山監督は「実は岩井秀人さんに脚本を依頼したのは3年前で、コロナは関係なかったんです。1度製作を断念していたのですが、WOWOWさんの企画でもう1度トライすることができた。コロナともうまくつながらないかというイメージはありました」と振り返った。

 アパートの一室で外界と断絶したような日々を送る主人公の、とめどなく広がる“感覚”を言葉と身体、音楽と映像で表現していく独特な世界観。森山監督は「岩井さんは実際に引きこもりを何年か経験した人。隔絶されていても自分の部屋の中はその人にとっては世界そのもので、その中でいろいろな思考が巡るだろう、それが言葉でも音楽でも、その人の思考1つで逸脱できるものなんじゃないか…というやりとりの後、岩井さんから出てきたのがこのテキストの原文だった」と振り返り「脚本を読んで、僕もこれをどう映像化しようかと思いました(笑)。岩井さんは、自分の引きこもり時代をほぼ忠実に再現できたと思うと言っていました」と明かした。

 身体的表現も求められる主人公役にダンス経験者ではない永山を起用した理由について、森山監督は、プロのダンサーの手法ではなく役者に演じてもらいたかったと語り「瑛太くんとは旧知の仲で、彼は日常的にもすごく思慮深い人。あと、何となく体を持て余しているような感じがしていて。単純に、彼の四肢はすごく長いんです。僕からするといい意味で持て余しているように感じていて、それを前から拾い上げてみたかった」と語り「パフォーマンスは言うことなしでした」とたたえた。

 撮影は2日、編集は1日で仕上げたという本作。監督・出演もした前作『DELIVERY HEALTH』と比べ、森山監督は「今回は外側からモニターでしっかり見ることができた」と振り返り「今まで役者としては、監督は“神の視点”を持っていて、その中で僕ら役者がどう映りこむか、だと思っていたんですが、いろいろなスタッフがその場その場で組み上げていく瞬間が多いので、現場では、一人で作っているというよりみんなで作っていて監督もその一部ということを実感できました」と2作目の監督経験を振り返っていた。

 また、この日は『君の芝生は青い』の亀井樹監督と声優の松井美樹も登壇。大学で映像を学びながらほぼ一人で製作したという亀井監督に、松井は「最初に簡単な台本と画像を見てすぐ、これはすごいものになるとこだわりを感じました」と感嘆していた。

 米国アカデミー賞ノミネート候補となるグランプリ「ジョージ・ルーカス アワード」などの受賞結果は21日のアワードセレモニーで発表される。

SSFF2021「オフィシャルコンペティション supported by Sony」【space O/オンライン】

2021.05.17 Vol.741

 コロナ禍の中でも、世界中から3000作品以上の応募があった今年のオフィシャルコンペティション。コロナがフィルムメーカーに与えた影響を感じさせる作品も多く、リアルな交流が断たれた中にあって世界各地の“今”にふれることができるコンペとなりそうだ。

 コンペティションでは、俳優として活躍する森山未來監督、永山瑛太主演作『in-side-out』 や、照屋年之(ガレッジセール・ゴリ)監督、満島ひかり主演作『演じる女』がジャパン部門にノミネートされているのも注目だ。インターナショナル部門、アジア インターナショナル部門、ジャパン部門の3部門の各優秀賞は米アカデミー賞ノミネート候補作となり、そのうち最も優れた1本にグランプリ「ジョージ・ルーカスアワード」が贈られる。

 また、今年も国内外の豪華な特別上映作品が集結。インターナショナル部門では、カンヌ国際映画祭に入選した、人気俳優ウィル・フェレル出演のコメディー『デイビッド』や、ベン・ウィショー出演作『ミス・フォーチュネット』を特別上映。アジア インターナショナル部門では韓国の俊英キム・ボラ監督作『リコーダーのテスト』を特別上映。同作はアメリカ監督協会の最優秀学生作品賞を受賞。主人公の少女のその後を描いた長編『はちどり』はベルリン国際映画祭をはじめ世界的に高く評価された。ジャパン部門では、國村隼主演作『願いのカクテル』や、筒井真理子主演作『The Supermission』を特別上映する。

これぞネットとリアル同時開催の映画祭にふさわしい“全身”で観れる森山未來監督「in-side-out」【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

2021.05.05 Vol.web Original

 こんにちは、黒田勇樹です。

 3月末に演出させていただきました舞台『白豚貴族ですが前世の記憶が生えたのでひよこな弟育てます』が5月10日の正午までYouTubeで期間限定公開しております。

 ゴールデンウイークも終わりなんですが、映画館も閉まっていたりするので週末のステイホームのお供の一つに入れていただければです。

 ということで今回は鑑賞記なんですが、オンラインで見られる作品をチョイスしています。では始めましょう。

【明日は何を観る?】『アンダードッグ』前編・後編

2020.11.26 Vol.735

『アンダードッグ』前編・後編

 一度は手にしかけたチャンピオンへの道から外れ今では“かませ犬”としてリングに上がる崖っぷちボクサー・末永晃は若き天才ボクサー・大村龍太、夢も笑いも半人前な芸人ボクサー・宮木瞬と宿命の出会いを果たす。

監督:武正晴 出演:森山未來、北村匠海、勝地涼他/前編2時間11分、後編2時間25分/東映ビデオ配給/11月27日(金)より前編・後編同日公開 https://underdog-movie.jp/

【インタビュー】森山未來、スパーリングでコーチをダウン!?「役作りで現役ボクサーと同じトレーニングをした理由」

2020.11.26 Vol.web original

11月27日公開の映画『アンダードッグ』主演

 第88回アカデミー賞外国語映画賞の日本代表に選出されるなど、多数の映画賞を席巻した『百円の恋』から6年。監督・武正晴、脚本・足立紳の黄金タッグが、再びボクシングを題材に描く大作! 過去のささやかな栄光が忘れられず“かませ犬(=アンダードッグ)”になり果てながらもボクシングにしがみつくしか生きる術を知らない主人公・晃を演じるのは、役者としてのみならず身体表現の世界でも活躍する森山未來。渾身の役作りに込めた思いを語る!

夏休み! 子供も大人も一緒に楽しめるアート展『おさなごころを、きみに』

2020.08.18 Vol.732

 大人たちが忘れてしまったクリエイティブな「おさなごころ」を思い起こし、メディアテクノロジーによる作品や映像を通して、子供と大人が一緒に楽しめる展覧会。触覚、身体、音と言葉、忘却、宇宙などをテーマとした空間を巡りながら、インタラクティブ体験、身体表現、音や文字による作品資料や映像上映、東京都現代美術館のコレクション展示を体験できる。

 同館コレクション作品や高精細8K映像による導入展示に続くのは、ゆるやかに重なる4つの空間。「触覚」では視覚の比重が大きかった美術表現に対して、触覚の面白さや重要性を思い起こさせる展示を行い、「身体、音と言葉」では書籍や文字による表現、体を動かして参加する作品で身体表現を追体験する。「忘却」では歴史的資料や新作など、新旧のメディアを通して、私たちの記憶やイメージを再考し、「銀河」ではクリエイティブなイマジネーションとともに生まれかわるために、宇宙の広がりを想像する。来館者は作品表現をこまやかに鑑賞し、身体を動かして作品の一部になったり、記念写真を撮ったり宇宙に触れたりしながら、空間をめぐり、「忘却」「銀河」の空間を抜けると、まるで生まれかわるように展示空間を再び回遊することができる。

 自分の中で大人と子供の視点を行き来する感覚も楽しもう。

森山未來と黒木華「ハっとさせたい」12日ライブ配信でシアターコクーン再始動!

2020.07.11 Vol.Web Original

 森山未來と黒木華が共演する舞台『プレイタイム』が12日、渋谷のシアターコクーンからライブ配信される。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で4カ月間休館状態だった同劇場の再始動。岸田國士の戯曲で劇場初となるライブ配信に挑む。

ゲキ×シネ『髑髏城の七人』Season鳥の公開日が決定

2019.03.02 Vol.Web Original

 ゲキ×シネ最新作として劇団☆新感線の『髑髏城の七人』Season花が8日から全国の映画館で順次上映される。それに先立ち、第2弾となるSeason鳥の上映が4月5日からスタートすることが発表された。

 2017年3月からアジア初の360°回転シアターIHIステージアラウンド東京のこけら落とし公演として、2017年3月から1年3カ月で、花・鳥・風・月(上弦の月/下弦の月)・極(『修羅天魔』)と、作品ごとにキャストを変えて、5シーズン6作品が上演され、55万人を動員した人気舞台を映画館で上映するもの。《ゲキ×シネ》版は、映像版の監督を擁立し、映像はスクリーン向けに新たに編集、音声も劇場向けにリミックスされ、映画館の大スクリーンと高音質で最大限に舞台の魅力を味わえる映像作品になっているのが特徴だ。

 Season鳥には、阿部サダヲ、森山未來、早乙女太一、松雪泰子、栗根まこと、福田転球、小路勇介、清水葉月、梶原善、池田成志らが出演している。

《ゲキ×シネ》とは、劇団☆新感線の話題作を、映画館の大スクリーンにて高画質・高音質で楽しむ映像エンターテイメント。

佐藤健、念願の海外監督との映画撮影に「まさかこんなことになるとは…」

2019.01.21 Vol.Web original

 映画『サムライマラソン』完成披露イベントが21日、都内にて行われ主演の佐藤健をはじめ豪華出演陣とメガホンをとったバーナード・ローズ監督が登壇した。

 1855年の幕末に開催された、日本史上初のマラソンといわれる“安政遠足(あんせいとおあし)”を描いた原作を、日本を代表する俳優陣とハリウッドの一流スタッフをそろえ映画化した時代劇エンターテインメント大作。

 この日は、佐藤、小松菜奈、森山未來、染谷将太、青木崇高、竹中直人、小関裕太、木幡竜が勢ぞろい。勇壮な和太鼓の演奏とともに登壇した豪華な顔ぶれに、約700人の観客も大声援を送った。

大植・森山・平原「談ス」最新シリーズが開幕!

2018.05.17 Vol.Web Original



  ダンサーの大植真太郎、森山未來、平原慎太郎による人気パフォーマンス公演の最新版『談ス・シリーズ第三弾』が15日、なかのZERO(中野区)で初日を迎えた。身体能力や体のコントロールに客席は圧倒され、抜群のチームワーク、3人の掛け合いには笑いが巻き起き、大盛況のうちに幕を下ろした。

 最新シリーズでは、約1カ月間で全国15都市を周り、22公演を上演。関東では19日に町田市民ホール(東京)、21日に埼玉会館(埼玉)、フィナーレは6月7~11日のよみうり大手町ホール(東京)。

 本シリーズは、大植、森山、そして平原の3人のダンサーが作り上げるダンスとも演劇とも言い切れないジャンルレスなことばと身体によるパフォーマンス公演。2016年3月から第一弾となる「談ス」、同11月には第二弾「忘れろ/ボレロ」を立て続けに上演し、今回は第三弾。

【インタビュー】河瀨直美監督と仏女優ジュリエット・ビノシュとの縁がつむいだ命の物語 『Vision』

2018.05.07 Vol.705

『あん』(2015年)、『光』(2017年)の河瀨直美監督が新たに描くのは、神秘的な奈良の森の奥で生まれた、命と未来の物語—。フランスの名女優ジュリエット・ビノシュと『あん』『光』でもタッグを組んだ永瀬正敏をダブル主演に迎えて描く映画『Vision』が6月8日から公開。世界が河瀨監督の新作の完成を待ちわびるなか、ついに完成した本作は、まさに世界の映画人が集う地・カンヌでの出会いから生まれたものだった。

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