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稲垣吾郎主演の舞台『多重露光』が開幕。舞台挨拶で「ワークショップは初めての経験。ちょっと恥ずかしかった」

2023.10.06 Vol.Web Original

 稲垣吾郎が主演を務める舞台『多重露光』が10月6日、東京・千駄ヶ谷の日本青年館で初日を迎えた。

 本作は劇作家で演劇ユニットiaku主宰の横山拓也の新作書き下ろし。タイトルにもなっている「多重露光」というのは写真撮影の技術の一つで、1コマの中に複数の写真を重ねる手法。例えば、フィルムで撮影する際に、1枚撮った後にフィルムを巻かずにもう1枚撮ると2枚の写真が1枚に重なり、幻想的な写真になる。物語は街の写真館を舞台に、登場人物の感情や時代などさまざまなものが、その多重露光の如く複雑に重なりながら進んでいく。

 稲垣が演じるのは山田写真館二代目店主の山田純九郎。写真館で育ち、写真に囲まれた人生は、写真館の店主として人気のあった母から理不尽な期待を背負わされた子供時代を過ごすなど常に写真に苦しめられてきた人生でもあった。写真館には愛にあふれた家族写真を撮る裕福な同級生の一家が毎年訪れていたのだが、ある日、45歳になった純九郎のもとに、その憧れの一家の“お嬢様”であった麗華が訪ねてきた。また、その息子、実と関わっていく中で、純九郎は、かつて強く求めた家族の愛情に触れられそうな予感を持つようになる。

【インタビュー】筒井あやめ&秋田汐梨 パルコ・プロデュース『目頭を押さえた』でともに初の舞台主演

2021.06.02 Vol.Web Original

 乃木坂46の次世代を担う最年少メンバーの筒井あやめとSeventeenのモデルとして活躍しつつも女優としても頭角を現す秋田汐梨がW主演を務める舞台『目頭を押さえた』が6月4日から東京・池袋の東京芸術劇場 シアターイーストで上演される。劇作家・横山拓也の作品はある社会問題を架空の土地の文化や因習に置き換え、そこに住む人々の人間ドラマをある時は軽やかに、ある時は喉元に匕首を突き付けられるような重厚な会話劇で描き出す。ともに初めての単独舞台出演にしてW主演を務める2人と横山に話を聞いた。

乃木坂46の筒井あやめとSeventeenモデル秋田汐梨がW主演の舞台『目頭を押さえた』の新ビジュアルが解禁

2021.04.15 Vol.Web Original

6月4日から東京・池袋の東京芸術劇場で上演開始

 乃木坂46の筒井あやめと、Seventeenモデルとして活躍しつつも、女優としても話題作への出演が続く秋田汐梨がW主演を務める舞台、パルコ・プロデュース『目頭を押さえた』の新ビジュアルが4月15日、解禁された。

 同作は第65回岸田國士戯曲賞の最終候補にノミネートされるなど、演劇界で近年その才能に注目が集まる劇作家、横山拓也による作品。

 物語は伝統的に林業を生業としてきた関西圏の山間のとある集落を舞台に、写真家としての才能を開花させていく高校3年生の遼と、その仲良しの従姉妹で同級生の修子の二人を軸に、その家族や教師たちの人間模様を描いたもの。

 伝統と新しいもの、田舎と都会、平凡と非凡、死と生といった正反対の価値観が混在する中で、その間を揺れ動く人物たちの葛藤に胸を揺さぶられる人間ドラマ。

劇作家・横山拓也が2012年に大阪で立ち上げた演劇ユニットiaku『逢いにいくの、雨だけど』

2021.04.15 Vol.740

 

 iakuは劇作家・横山拓也が2012年に大阪で立ち上げた演劇ユニット。

 その作品は暗黙のうちに差別的なものとして扱われる職業や場所、性的なマイノリティーなど正面からは取り上げにくい題材に切り込んだもので、らせん階段を上がるがごとく、緻密な会話をじっくりと重ね、見る者は、いつの間にか登場人物たちの葛藤に立ち会っているような感覚に陥る。

 本作は「許すこと/許されること」をテーマにしたちょっと重いお話。幼少期に大きなケガを負わせてしまった側と負った側が約30年ぶりに再会し、その時に負わせてしまったケガについて語り合う。

 現在、新型コロナの影響で「会いたくても会えない」とか「会わない」といった状況に何となく慣れてしまった時代に「会って会話をする」ということの重みを改めて考えさせられる。

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