RIZIN FIGHTING FEDERATIONが14日、都内で会見を開き、「RIZIN 2017 in YOKOHAMA?SAKURA?」(4月16日、神奈川・横浜アリーナ)の追加カードを発表した。
ZSTフライ級王者の伊藤盛一郎が念願のRIZIN初参戦。才賀紀左衛門と58kg契約で対戦する。
伊藤は昨年末の大会に参戦が予定されていたが、11月に行った「GRANDSLAM 5」の内藤頌貴戦で網膜裂溝を患い、出場を見送っていた。
会見で伊藤は「1年前からずっとRIZINに出たいとアピールしていて、去年の11月にGRANDSLAMで勝って、RIZIN出場のチャンスをもらったんですが、その試合で目を怪我してしまい、所(英男)さんと年末に一緒に出たいという夢はかないませんでした。目の怪我はしっかり治してきました。いつか地元の横浜アリーナで試合がしたいという目標があったので、いつも以上に気合が入っています。ZSTのチャンピオンらしくノンストップで、一本かKOを狙ってアグレッシブに動き続けて、最後にきっちり締めて、地元の横浜を盛り上げられれば」と話した。網膜裂溝については「先生からは“網膜剥離手前で、年末に試合に出たら目が見えなくなっていた”と言われました」と話した。
一方、才賀は「ZSTのチャンピオンの伊藤選手ということでとてもうれしい。フライ級で今、自分がどれくらいの実力かということをがこれで分かると思う。今年はいっぱいチャンピオンたちと試合をしてしっかり勝っていきたいというのがあるので、ここでしっかり勝って飛び級したいと思っています」と話す。
才賀は伊藤の尊敬する所英男と対戦し、一本負けを喫しているのだが「あのころとは寝技のスキルが違う。くっつかれても大丈夫な練習をしているんで、頑張って返してやろうと思う。立ち技やったら今のRIZINに上がっているフライ級の選手の中でも抜けている自信があります。くっついてネチネチ試合しているより、がんがん殴り合っているほうがお客さんも面白いと思います。安全な試合をして手堅く勝つんじゃなく、がんがん殴り合って沸かせて一番目立って、お客さんも優ちゃんも喜ばせてあげたい」と打撃戦での決着を示唆したが、伊藤は「RIZINの舞台で判定はダメだろうと思います。普段のZSTと一緒で、一本・KOを狙います。自分は寝技でも面白いが試合できるんで、そこを見てもらえれば」と返した。
榊原信行RIZIN 実行委員長は「UFCで3位で世界のトップを狙える存在だった堀口恭司選手の参戦でにわかにRIZINのフライ級が脚光を浴びている。その堀口と元谷の対決とはまた違った意味で勝負論のあるカード。2人でしか見せられないスリリングでスピード感があって、やるかやられるかという試合になる。このタイミングでこのカードが出せるというのは主催者としてはとてもうれしく思っている。結果として伊藤と才賀の試合のほうが面白かったというような試合になれば」とこのカードへの高い期待を見せた。
4月大会はこの日で10試合が決定。あと1試合、ヘビー級の試合を予定しているという。