スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。
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車いすラグビー日本選手権、発足1年の新チームTOKYO SUNSが初優勝!パラ後に続くチーム作りたい
車いすラグビー界に新たな歴史が刻まれた。「三井不動産 第21回 車いすラグビー日本選手権大会」の大会3日目が22日、千葉ポートアリーナで行われ、発足1年の新チームTOKYO SUNSが初優勝。優勝の原動力は、「2020年のその後」への思いだった。
日本の「エース」と「キャプテン」が激突
決勝カードは、予選全勝のTOKYO SUNS(東京)と2年連続決勝進出のFreedom(高知)。それぞれのヘッドコーチ兼選手としてチームを率いるのは、日本代表で肩を並べる池崎大輔と池透暢。互いに初優勝をかけ、日本の「エース」と「キャプテン」が直接対決した。
第1ピリオドはTOKYO SUNSのリードでスタートし、ニュージーランド代表でもあるヘイデン・バートンや池崎大輔らハイポインターを起点に得点が決まる。第3ピリオドで流れを掴み、1点差まで縮めたFreedomだったが、激しく攻守が入れ替わる中、攻撃的なディフェンスが機能したTOKYO SUNSが主導権を離さず、52−44で試合終了。SUNSが予選から負けなしの完全勝利で日本の頂点に輝いた。
試合後、池崎は「優勝するためにやってきたので結果を残せてうれしいです」と安堵の表情を浮かべる。日本代表選手に海外選手の加入。「勝って当たり前、というイメージを持たれていた部分があって、プレッシャーもありました。まずは勝ち切れてほっとした、という感じですね」とチームメートの今井友明も心境を吐露した。
車いすラグビー、大激戦のセミファイナル!日本はオーストラリアに1点差で惜敗
「車いすラグビーワールドチャレンジ2019」の4日目が19日、東京体育館で行われ、準決勝で日本は宿敵オーストラリアと対戦。56ー57でオーストラリアが勝利し、日本の決勝進出はならなかった。試合後、ケビン・オアー日本代表ヘッドコーチから語られた課題は「勝ち切る力」だった。
最大のライバル
リベンジマッチとなった準決勝。世界ランキング2位の日本と、パラリンピック2連覇中で世界ランク1位のオーストラリアは因縁のライバルだ。昨年8月にオーストラリアで行われた世界選手権では、日本が62ー61で世界王者に勝利し、優勝。しかし、今年9月の韓国でのアジア・オセアニア選手権では、決勝戦でオーストラリアが55ー57で日本を制し、頂点に。互いに譲らない競り合いが続いていた。そして、迎えた今大会で再び激突した2トップ。大勢の観客が見守るなか、今回もハイレベルな死闘を繰り広げた。
もうひとつのラグビーW杯が明日開幕!キャプテン池「スコットランド戦で熱いもの感じた」
もうひとつのラグビーW杯が始まる。「車いすラグビーワールドチャレンジ2019」が16日から開催されるのを前に15日、東京体育館で記者会見が行われ、各国のキャプテンが出席した。
「車いすラグビーワールドチャレンジ2019」は、来年に控えた東京2020パラリンピックに先駆けて日本で開催される初の大規模な国際大会で、世界のトップクラス8ヵ国であるオーストラリア、日本、アメリカ、イギリス、カナダ、フランス、ニュージーランド、ブラジルが集結し、車いすラグビーの世界一を決める。現在開催中のラグビーW杯と車いすラグビーの国際大会が同時期に開催されるのは世界初の試みで、日本国内での認知拡大が期待される。