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アートと対話するひと時『浅田撮影局』

2020.09.26 Vol.733

 2009年に写真集『浅田家』(2008年赤々舎刊)で第34回木村伊兵衛写真賞を受賞。 2010年には初の大型個展『Tsu Family Land浅田政志写真展』を三重県立美術館で開催するなど、注目を集める写真家・浅田政志の新作写真展。

 写真家・浅田政志が空想する写真館「浅田撮影局」がPARCO MUSEUM TOKYOに出現。どこか懐かしさを感じるエントランスから一歩足を踏み入れると、 本邦初公開の最新写真集「浅田撮影局 まんねん」の世界が広がる。

 自身の息子を撮りおろした「朝日」は、縁起のよさそうな人に出会い、 場所に赴くことで 「千年、 万年と末長く幸せに過ごしてほしい」と願う父親としての普遍的な願いをストレートに込めた作品。しかし現実に千年、万年と生きることは叶わないことで、巡る命を写真で伝えていく思い出の形や、父「章」の遺影写真と向き合い、模索するさまをありありと写し出していく。

 会場内には、写真館風撮影スポットを設置。来場者も、今日という日の思い出を特別な一枚として写真に残してみては。自分自身が写真を「見て、撮って、残す」ことで、作家の世界観をさらに共有することができるはず。

二宮和也、初共演・菅田将暉から「タトゥーとヒゲがすごく似合う」とほめられ…

2020.09.14 Vol.Web original

 映画『浅田家!』完成報告会が14日、都内にて行われ、主演・二宮和也をはじめ豪華キャスト陣と中野量太監督、物語の原案となった写真家・浅田政志氏が登壇した。

 写真集「浅田家」で第34回木村伊兵衛写真賞を受賞した写真家・浅田政志の活動を原案に『湯を沸かすほどの熱い愛』の中野量太監督がメガホンをとりオリジナルストーリーで描く家族映画。

 主人公・浅田政志役を二宮和也。兄役には妻夫木聡、母役には風吹ジュン、父役に平田満、そして政志の幼なじみ役に黒木華、政志が被災地で出会う写真洗浄ボランティアの青年役に菅田将暉。

「いろんな作品で見ていた方々と一緒にお芝居できるのはぜいたくな時間でした」と豪華共演陣を見渡した二宮。本作が初共演となる妻夫木は二宮について「感受性が豊かな方なんだろうなと思っていたが実際に、スタートがかかった瞬間、政志さんが憑依するかのような瞬発力がすごかった」とたたえつつ「現場では熱心に携帯をいじっているので勉強でもしているのかなと思っていたらプロ級の“パズドラ”をやっていた。その半年後、CMをやっていたので、手元の動きを見て本人だな、と思いました」と明かし、会場も大笑い。

 一方、二宮は同じく初共演となる菅田を絶賛。「ずっと一緒にやりたいと思っていた一人。すごく楽しみにして現場に入ったのですが菅田くんの姿が全然見当たらず、まだ来てないのかなと思ったら、隣にいたんです」と振り返り「もうステージが違う。自分はまだ現場に入ると“今日はこんな感じなんだ”とかいろんなことに反応しちゃうけど、菅田くんはもう役の人物でしかない。それを見て、あまりはしゃいじゃダメなんだ、と思いました」と苦笑。

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