まるで、本物の金魚を時を止めて鑑賞しているかのような、不思議な感動が広がる“金魚アート”で、大きな注目を集める深堀隆介。その“金魚生誕15周年”を記念して、5月11日から西武渋谷店で初の回顧展が開催される。
スランプだった作家がふと飼っていた金魚に魅了され、器の中に樹脂を流し込み、その上に直接金魚を描くというオリジナルの技法をあみ出し、作品を発表。以後、瞬く間に注目を集め、現在では国内はもちろん、NYやロンドン、ミュンヘンなど世界各地で個展を開催している。
今回は、初期の枡の作品から新作の箪笥の作品まで、金魚絵師・深堀隆介の現在までの画業を網羅する。新作の『鱗化』シリーズ6点(予定)を初披露するほか、一般公開としては初となるエミール・ガレやドーム兄弟などの器に、金魚を泳がせた樹脂作品も登場する。
また、会場内には深堀のアトリエを再現。週末には、作家本人が来場し公開制作なども行う予定。
涼やかな金魚たちの世界を、堪能して。