放送中の大河ドラマ『青天を衝け』が好評だ。東京五輪のための放送休止もあったものの、時代は江戸から明治へ、人の装いは和装から洋装へと劇中やストーリーのドラマティックな変化を多くの視聴者が見守っている。
そんな中、気になるのが岡田健史が演じる平九郎だ。栄一の養子となった平九郎のこれからは、どうも明るいものとは言えなさそうだ。
平九郎を演じて約1年。そのなかで変化や新しい気づきもあったと岡田はいう。
「何かが変わったのではなく、新しく発見したものが追加されていった、という感覚です。実在の人物を演じることは膨大なエネルギーを要すると共に、こんなにも濃厚に生きる事ができるのかという驚きもありました」
岡田が実在の人物を演じたのは初めて。
「先の展開やその最期がどのようになるか分かっているからこそ、簡単には演じることができないことに気づかされました。もちろん、架空の人物を作るのも難しいのですが、それとは異なる大変さがあり、命を削るというか、まさに命がけで演じることができたという手応えを感じています」