パルテノン多摩で演劇ジャーナリスト・徳永京子氏のプロデュースによる「演劇人の文化祭」(3月3?12日、パルテノン多摩 2階市民ギャラリー)が開催される。
「すごいお芝居をつくる人は、お芝居以外も、すごかった。」というテーマで、演劇作品が生まれるもととなったイラストや、演劇公演で実際に使われた絵画をはじめ、演劇人の心の中をのぞけるような個性にあふれた作品が展示される。
徳永氏は「かつての演劇人は“演劇しかない”人が多かったのだが、ゼロ年代、テン年代と呼ばれる演劇人は“演劇を選んだ”という人が増えている」という。
そういう人たちはアート、文学、音楽といった他ジャンルにも造詣が深く、それは少なからず作る演劇にも影響を与えている。他ジャンルとのコラボを積極的に行う若い演劇人が多いのもそういったところが根底にあると思われる。
今回の企画ではそんな現在の演劇界の状況を可視化することができそう。また演劇を見たことのない人にとっては演劇への入り口となる企画ともいえる。
会期中は11?19時まで入場無料で観覧できる。関連企画として、11日14時から小ホールでライブコンサートを開催。4日15時から「徳永京子の現代演劇講座」と題して徳永氏と批評家の藤原ちから氏によるトークもある。