猫も歯磨きをしたほうがいい? 嫌がる猫にはどんなケアをしたら? そんな疑問に答える『歯磨きが苦手な猫のための歯磨き』無料オンラインセミナーが18日に開催され、4カ月から16歳までの猫の飼い主、約60名が参加。猫の口腔ケアのコツなどを学んだ。
3歳以上のペットの約80%が歯周病予備軍ともいわれており、犬に比べて猫はさらに歯磨きを習慣にしている人が少ないという。しかし実際は、猫も人間同様、 歯垢が溜まると歯肉が腫れて歯周病を引き起こし、結果的に大きな病気につながることもある。
この日は、ペットのケア、しつけ用品やサプリメントの開発販売を行うトーラス株式会社(神奈川県綾瀬市)代表取締役社長・赤津徳彦さんが、実践動画を交えて猫の口腔ケアの方法を紹介。
まずは飼い猫の口内環境を確認。「口臭がひどい」「口の周りが汚れている」「前足で口のまわりをいじっている」「食事中によくご飯をこぼす」などといったことがある場合、猫が口内に違和感を感じていたり歯周トラブルが起きている可能性がある。また、歯垢や歯石がついていると歯の表面が黄色や茶色くなっていたり、歯肉が赤くはれていると炎症を起こしている可能性も。歯石になってしまった場合は無理に取ろうとせず獣医に相談を。
ちなみに人と猫の口の違いは、人間が酸性に対して猫がアルカリ性。歯垢から歯石になる早さは人間が20日前後であることに対し、猫の場合は48時間から1週間の間だという。
できれば乳歯から永久歯に生え変わる時期から徐々に歯磨きに慣れさせていくのがベストだが、これまで歯磨きをしたことがない猫でも、徐々に慣れさせ、最終的にはペット用歯ブラシで歯磨きができるようになるのが理想的。