一年ほど前ですが、ソフト・オン・デマンドにも生理休暇の制度が導入されました!
弊社では、子供をもつ女性陣で組織された「すみれの会」という組織があります。
女性を扱うAV業界だからこそ、社内で働く女性の活躍を応援するという目的で、様々な取り組みをしています。
たとえば、定期的に実施される女性社員へのアンケート。
社内での困りごとを吸い上げ、それをもとに社長に対応策を掛け合ってくれています。
困りごとも様々ですが、身近なことでは分煙ルールが徹底されていないという指摘があり、社内に周知するというようなものです。
時にはパワハラの報告を受けて、労働環境の改善へと切り込むこともあります。
その女性社員アンケートの中で、「生理休暇を取得したい」という要望があり、昨年制度がスタートしました。
もしかしたらそれまでも権利はあったのかもしれませんが…入社13年目の私でさえその制度を知らなかったので、おそらくほとんどの社員は認識していなかったと思います。
では実際にどのくらいの人が利用しているかは、制度の特性上明らかにされることはありません。
私はというと……0日です。
これまでにまだ、生理休暇を取得したことはありません。
幸いなことにお休みをとるほどのひどい生理痛や体調不良はないからです。
でも、「いざとなったら生理休暇があるから休んでも大丈夫」という安心が生まれて、それだけでもだいぶ気が楽です。
無理をしなくてもいいと思えるだけで、だいぶ過ごしやすく、働きやすくなったように感じます。
数年前にこんなことがありました。
私は身体的な生理痛はあまりないのですが、気分の浮き沈みが激しくなってしまうタイプです。
ある時、生理中に重要な会議に出なければいけないことがあったのですが、その場でつい感情的になってしまいました。
素直に謝ればよかったのですが、それすら考えが及ばず、「すみません、生理で感情的になってしまいました」と言ってしまったのです。
すると上司はこう言いました。
「お前がしっかりしなければいけないのだから、生理ぐらいで感情的になるな。生理なんてないという顔をしろ」と。
感情的になったのは私が悪かったです。
余計な一言を言ったのは私が悪かったです。
でも、一番生理なんて気にしたくないのは、私自身です。
私が悪いことは百も承知ですが、人間性を否定されるよりもつらく、絶望しました。
こういう悲しい思いをしないためにも、「生理の日は思い切って休む」。
そういう選択肢があること、そういう選択ができることは、とても有意義なことだと思います。
生理痛のつらさは、男性には理解しがたいですし、女性同士でも個人差があるのでわかりあえないこともあります。
症状も様々で、お腹が痛いという人もいれば、頭が痛いという人もいるし、貧血になってしまう人もいます。
手洗いやうがいをすれば予防できるとか、予防接種でなんとかなるというような対策ができないので、生理痛は自己管理ができないと言われてしまうと本当に困ってしまいます。
個人的には、身体的な症状よりも、理解されない苦しさや自分でなんとも制御できないつらさのほうがしんどさを感じます。
特別扱いしてほしいとは思っていません。
いざというときに、自分で責任もって休める気持ちと制度が、当たり前になればいいなと思います。
ちなみに、つらい生理痛の場合、ピルの服用などで症状が改善することもあります。
実際に私はそうでした。
なぜか日本ではピルを飲むことがあまり一般化していないように思いますが、悩んでいる人は一度検討してみてはいかがでしょうか。
そして男性諸君は、ピルを飲んでる女性だからと言って生でヤレると思わないこと!
性感染症の予防のためにも、必ずコンドームは着用しましょう。
と、最後はAV屋らしく締めてみました。