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柳楽優弥と田中泯がコロナ禍の現代日本にエール「北斎の生き抜く強さは誰にでもあるはず」

2021.05.13 Vol.Web original

 

 映画『HOKUSAI』公開記念イベントが13日、江戸東京博物館にて無観客で行われ、主演の柳楽優弥、田中泯が登壇。ゲストの書家・紫舟が披露した圧巻のパフォーマンスに感激した。

 本作は、絵師・葛飾北斎の情熱を描く歴史エンターテインメント大作。

 本作の感想を聞かれた紫舟は「創作意欲が沸き、一気に70枚ほど書き上げました」と絶賛。さらに青年期を演じた柳楽について「一番驚いたのは、最も難しい筆の所作がものすごく美しいこと。思わず見とれてしまいました」とたたえ、老年期を演じた田中に「視覚で見えないものをとらえたときの狂気のような笑顔が忘れられない。熟練の技だと思いました」と感服しきり。

 世界的でも名を知られる紫舟からの誉め言葉に、柳楽は「汗かいてきちゃった」と恐縮しつつ練習を明かし、舞踏家でもある田中は「笑顔の練習はしたことないんですが(笑)」と笑いを取りつつ「踊りも本当は目の前で動いているものだけでなく、見えないものが暗躍しているもの。踊りに対する目線と近いのかもしれません」と、北斎との共鳴を振り返った。

吉永小百合の父親役・田中泯びっくり「同じ年なのに」

2021.04.14 Vol.Web original

 

 映画『いのちの停車場』完成披露試写会が14日、都内にて行われ、主演の吉永小百合をはじめキャスト11名と成島出監督が登壇。そうそうたる豪華キャスト陣が撮影の思い出などを語った。

 現役医師・南杏子による同名小説を原作に、在宅医療を通して“生”に向き合う医師たちと“死”に向かう患者と家族が紡ぎ出す、命の物語。

 成島出監督との撮影を、ときに笑いを交えながら振り返ったキャストたち。「40数年ぶりの映画」と言うみなみらんぼうは「台本に“歌を口ずさむ”と書いてあって、何を歌うんだろうと思っていたら監督が“1曲、作ってください”と。1晩で作って、いきなり歌った」と成島監督からの“無茶ぶり”を明かした。

 田中泯は、監督から電話で「吉永小百合さんという大スターのお父さん役、と聞いて本当に驚きました…同い年なのに」と振り返り、会場の笑いをさそいつつ「吉永さんが僕をお父さんにしてくれた」と娘役の吉永に感謝。

「シーンが少なくて文句があります!」と訴えていた泉谷しげるは「自分のシーンはゴミがすごく汚くて、(撮影用に作った)ネズミの死がいなどもあった。東映の美術すごいな、と。こんな恐ろしい現場に吉永小百合を入れるのか、と怒りがわいた」と憤まんやるかたない様子で、会場を笑わせた。

【インタビュー】河瀨直美監督と仏女優ジュリエット・ビノシュとの縁がつむいだ命の物語 『Vision』

2018.05.07 Vol.705

『あん』(2015年)、『光』(2017年)の河瀨直美監督が新たに描くのは、神秘的な奈良の森の奥で生まれた、命と未来の物語—。フランスの名女優ジュリエット・ビノシュと『あん』『光』でもタッグを組んだ永瀬正敏をダブル主演に迎えて描く映画『Vision』が6月8日から公開。世界が河瀨監督の新作の完成を待ちわびるなか、ついに完成した本作は、まさに世界の映画人が集う地・カンヌでの出会いから生まれたものだった。

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