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寺島しのぶ 母・富司純子も受賞した田中絹代賞受賞に感激しつつ長男の初舞台に向け「仕事は6月から」

2023.02.14 Vol.web original

 

 第77回毎日映画コンクールの表彰式が14日、都内にて行われ、寺島しのぶが田中絹代賞を受賞。過去に同賞を受賞した母・富司純子との“母娘”受賞を喜んだ。

 株式会社毎日新聞社と株式会社スポーツニッポン新聞社が開催する映画賞。

「歴代の女優さんを拝見しても身が引き締まる思い」と感激していた寺島。『ヴァイブレータ』『あちらにいる鬼』などでタッグを組んできた廣木隆一監督がサプライズで登場すると、感激しつつ「『ヴァイブレータ』のときは自分自身もギスギスしてて。失恋したばかりだったのかな、映画も失恋でボロボロのときに男に救われるというタイムリーなもので、傷ついている私の心にさらに塩を塗ってくれた(笑)」と苦笑。

 母・富司純子も第54回(1999年)に同賞を受賞。「母と娘で頂いたことに喜び合いました」と明かした寺島。

 今回の受賞に、初主演映画『赤目四十八瀧心中未遂』(2003年)出演の際に「(出演に反対する)母と真っ向から戦ってくださった」と当時の所属事務所社長らに感謝。

 授賞式後の囲み取材で『赤目-』出演を富士から反対されたのかと聞かれると「濡れ場のシーンとかもありましたし…。事務所で、私と社長と母が三つ巴でケンカしたのを昨日のことのように思い出しました」と振り返り「親である以上、心配は心配ですよね」。

 一方、5月に歌舞伎役者として本格初舞台に臨む長男・寺嶋眞秀について聞かれると「この間の記者会見でも吐いたんです(笑)。5月まで元気でいたらいいな、と。5月までは人間修行の旅に出ます。あ、スピーチで言うの忘れました。私、6月から仕事しますので(笑)」と、しばし“歌舞伎俳優の母”に集中すると宣言し笑いをさそっていた。

 

【受賞結果一覧】

日本映画大賞:『ケイコ 目を澄まして』(三宅唱監督)
日本映画優秀賞:『夜明けまでバス停で』(高橋伴明監督)
外国映画ベストワン賞:『ベルファスト』(ケネス・ブラナー監督)
男優主演賞:沢田研二『土を喰らう十二カ月』 
女優主演賞:岸井ゆきの『ケイコ 目を澄ませて』 
男優助演賞:窪田正孝『ある男』
女優助演賞:伊東蒼『さがす』 
スポニチグランプリ新人賞(男性):番家一路『サバカン SABAKAN』
スポニチグランプリ新人賞(女性):嵐莉菜『マイスモールランド』
監督賞:三宅唱『ケイコ 目を澄まして』
脚本賞:早川千絵『PLAN75』 
撮影賞:月永雄太『ケイコ 目を澄まして』
美術賞:今村力、新田隆之『死刑にいたる病』 
音楽賞:青葉市子『こちらあみ子』
録音賞:川井崇満『ケイコ 目を澄まして』
アニメーション映画賞:『高野交差点』(伊藤瑞希監督)
大藤信郎賞:『犬王』(湯浅政明監督)
ドキュメンタリー映画賞:『スープとイデオロギー』(ヤン ヨンヒ監督)
TSUTAYA DISCAS映画ファン賞・日本映画部門:『チェリまほ THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~』(風間太樹監督)
TSUTAYA DISCAS映画ファン賞・外国映画部門:『トップガン マーヴェリック』(ジョセフ・コシンスキー監督)

田中絹代賞:寺島しのぶ
特別賞:中島貞夫(映画監督)

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