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池松壮亮、水上恒司を心配?「特殊詐欺のニュースを見ると思い出してしまう」

2024.11.09 Vol.web original

 

 公開中の映画『本心』の舞台挨拶が9日、都内にて行われ、俳優の池松壮亮らが登壇。急速に“AI”が広まるタイミングで公開された本作を語りつつ、テクノロジーに翻弄される登場人物たちに思いをはせた。

 作家・平野啓一郎の同名小説を映画化。亡くなった母の“本心”を知るためAIで彼女を蘇らせることを選択する青年と、彼を取り巻く人間たちの“心”と“本質”に迫るヒューマンミステリー。

 原作と出会い、企画から石井監督とともに作品をけん引してきた主演・池松は、世界的に生成AIがトピックスとなっているこのタイミングでの公開に感慨深げ。

 実際の母とVF(ヴァーチャルフィギュア)の母を演じた田中裕子のアドリブや、三吉彩花とのダンスシーンなど、まさに役者が人間であるからこその深い芝居を振り返っていた池松。

 幼なじみ・岸谷役の水上恒司の演技もたたえていたが、池松演じる主人公を「リアルアバター」のバイトに誘いながら自身は道を踏み外していくという役どころに「今、特殊詐欺のニュースを見るたびに、岸谷を思い出してしまう。水上くん大丈夫かなって」と冗談めかし、会場も大笑い。

 水上も苦笑しつつ、先日行われたイベントでのVRゴーグル体験を振り返り「僕の世代は小さいころからスマホがあった世代なんですけど、現実なのか仮想なのか分からなくなっていく感覚があって。今から生まれてくる子どもたちが現実との境目をしっかりできるようになってほしい」。

 映画界の時代の変化を聞かれた田中裕子が、吉田喜重監督の『嵐が丘』(1988年)で「2日も“霧待ち”をしていた」というエピソードを語ると、石井監督も「今だったらVFXで、となる」と当時にあこがれを見せつつ「軸は変えずに新しい技術を取り入れることを考えないといけないと思いました」と語っていた。

 この日の登壇者は池松壮亮、三吉彩花、水上恒司、妻夫木聡、田中裕子、石井裕也監督。

妻夫木聡、四十肩の話がトップニュースになり苦笑「もう余計なことは言わない(笑)」

2024.11.09 Vol.web original

 

 公開中の映画『本心』の舞台挨拶が9日、都内にて行われ、俳優の池松壮亮らが登壇。石井監督作で共演してきた池松と妻夫木聡が互いや自身の「変化」を笑いを交えて語った。

 作家・平野啓一郎の同名小説を映画化。亡くなった母の“本心”を知るためAIで彼女を蘇らせることを選択する青年と、彼を取り巻く人間たちの“心”と“本質”に迫るヒューマンミステリー。

 主演・池松は原作との出会いから映画公開までの4年を振り返り「なかなか味方が見つからないなか石井さんが実現すべく動いてくれた」と石井監督に感謝。

 2014年の石井監督作『ぼくたちの家族』での出会いを感慨深げに振り返った池松と妻夫木、石井監督の3人。

 池松は「石井さんは自分にとってずっと偉大な方。変わったところはちょっとお酒が弱くなったくらい」と言うと、妻夫木も「2人と出会ったのは10年前くらいですけど、人を尊敬するのに年齢って関係ないんだなと思ったのがその時の印象。勝手にですけど、仕事仲間というより親族に近い。もともと映画への情熱を人並み以上に持っている人たちですが、変わらずいてくれるというかもっと固くなっている」と信頼を語り、石井監督も「この先も、人生を並走して、また一緒に特別な物語を描けるのではと思っている。大切な人たちです」。

 この日は、物語の舞台が2025年であることから「今年はどんな年だったか、来年はどんな年にしたいか」を一同に質問。石井監督が「今年は本厄で。節々が…。来年は後厄です」と笑いを誘うと、先月の舞台挨拶で四十肩を明かし、その記事がYahoo!ニュースのトップになっていた妻夫木は「もう直りました。今日はもう余計なことを言わないようにしようと思って(笑)」。

 田中裕子が「厄年は皆で分け合ったほうがいいらしいですよ」と言うと妻夫木は「僕の四十肩も厄を分かち合ったのかな」と苦笑していた。

 この日の登壇者は池松壮亮、三吉彩花、水上恒司、妻夫木聡、田中裕子、石井裕也監督。

妻夫木聡「今ちょっと四十肩なんです」舞台挨拶で“上がらない腕”を見せる

2024.10.10 Vol.web original

 

 映画『本心』(11月8日公開)の完成披露イベントが10日、都内にて行われ、主演の池松壮亮、共演の三吉彩花、水上恒司、妻夫木聡、田中裕子と石井裕也監督が登壇。現在43歳の妻夫木聡が年齢ならではの“本心”を明かした。

 作家・平野啓一郎の同名小説を映画化。亡くなった母の“本心”を知るためAIで彼女を蘇らせることを選択する青年と、彼を取り巻く人間たちの“心”と“本質”に迫るヒューマンミステリー。

 久しぶりの石井組に「家に帰ってきたような安心感」と振り返りつつ「池松くんは、その間に何度か石井監督とタッグを組んでいて。より進化と深化を感じましたね」と脱帽すると池松も照れつつ「恐縮です(笑)」。

 タイトルにちなみ「本心を隠してしまったエピソードは」という質問に、三吉が「最近、1週間前の記憶が飛んだりする。寝たら忘れちゃう体質になってきちゃった。なので覚えてないんです」と言うと、妻夫木も「本当にあんまり覚えられなくなってきた」と同意。さらに妻夫木は「ちょっと今、四十肩なんですよ。あまり大っぴらににすると、やっぱり歳だなと思われる(笑)」と苦笑しつつ「こっちは上がるんですけど、こっちが上がらないんです」と腕を上げ下げして見せ「40歳を超えたら皆さんケガしますよ、気を付けてください」と注意喚起をし会場の笑いをさそっていた。

池松壮亮、韓国で「本心を言えなかった」勘違いに一同爆笑

2024.10.10 Vol.web original

 

 映画『本心』(11月8日公開)の完成披露イベントが10日、都内にて行われ、主演の池松壮亮、共演の三吉彩花、水上恒司、妻夫木聡、田中裕子と石井裕也監督が登壇。池松が韓国でとある勘違いから本心を隠したエピソードを明かした。

 作家・平野啓一郎の同名小説を映画化。亡くなった母の“本心”を知るためAIで彼女を蘇らせることを選択する青年と、彼を取り巻く人間たちの“心”と“本質”に迫るヒューマンミステリー。

 コロナ禍に原作小説と出会い衝撃を受けたという池松。「これから自分たちがどこへ向かうのか、アフターコロナのことがすべて書かれていたような気がして。これは自動時代を生きる私たち自身の話だと思いました」と映画化を熱望したと語ると、池松から相談を受けたという石井監督も「AIに対面する人間の心の問題は、誇張ではなく人類喫緊の問題。今最も考えなければいけないテーマ。そういうことを見事に描かれていた小説だったので映画監督として立ち向かわなければと思いました」と振り返り「そういうところに目を付けた池松くんはさすが」と感服。

 この日は、タイトルにちなみ「本心を隠してしまったエピソードは」という質問。池松は「この間、韓国に行っていたんですけど、サムゲタンがどうしても食べたいとスタッフに言って、時間がない中、ここが一番ですよ、映画界のレジェンドたちも来る店ですよというところに連れて行ってもらったんですけど…僕が食べたいものはサムゲタンじゃなかったんですよ。名前を間違えていて」と明かし、一同が、池松が食べたかった韓国料理名を当てる流れに。妻夫木は「サムギョプサル?」と聞くと池松が「スープなんですけど。牛骨で。最後にきし麺とか入れる」と返すと、今度は三吉が「ソルロンタン?」と名前を挙げたが「そういう名前じゃなかった。

 結局、最後まで料理名は判明せず。池松は「でも“食べたいものはコレでした、おいしいです、ありがとうございます”って。本心言えませんでした」と苦笑。

 そんな池松は「優れた俳優の方ほど本心が見えないと思います。三吉さんもプロフェッショナルで、スンとされてますけど何を考えているか分からない。田中さんに至っては何も分かりません」と“本心”が見えない役者たちをたたえていた。

三吉彩花「三好彩花」役に「運命を感じた」役名と漢字一文字違い

2024.10.10 Vol.web original

 

 映画『本心』(11月8日公開)の完成披露イベントが10日、都内にて行われ、主演の池松壮亮、共演の三吉彩花、水上恒司、妻夫木聡、田中裕子と石井裕也監督が登壇。三吉が自身と漢字一文字違いの役名に苦笑した。

 作家・平野啓一郎の同名小説を映画化。亡くなった母の“本心”を知るためAIで彼女を蘇らせることを選択する青年と、彼を取り巻く人間たちの“心”と“本質”に迫るヒューマンミステリー。

 冒頭、三吉は「三好彩花を演じた三吉彩花です(笑)」と挨拶し、客席の空気に「…ですよね(笑)。私もそういう気持ちです」と苦笑。

 池松が演じる主人公の母と生前に親交があった女性「三好彩花」という役どころを演じた三吉。「脚本を読ませていただいたときに運命を感じざるを得ませんでした。なかなかそんな運命的な出会いはない」と驚きつつ「自分自身も、自分の本心って何だったんだろう、何が楽しくて何がしんどいんだろうと、すごくさまよっていた時期だった」と撮影を振り返り「自分自身にとっても、女優というキャリアにおいても、今必要な映画だなと思います」。

 そんな三吉に、池松は「優れた俳優の方ほど本心が見えないと思います。三吉さんもプロフェッショナルで、スンとされてますけど何を考えているか分からない」と言い、三吉を笑わせていた。

田中裕子 佐渡島ロケ撮休の日にトキ探し「野生で生きてるようになったんだと」

2022.10.08 Vol.web original

 

 映画『千夜、一夜』公開記念舞台挨拶が8日、都内にて行われ、田中裕子、尾野真千子、安藤政信と久保田直監督が登壇。主演・田中がロケ地・佐渡島での撮影エピソードを振り返った。

 年間約8万人の届け出があるという行方不明者の「失踪者リスト」から着想を得た物語。

 前作『家路』(2014)に続いて田中を起用した久保田監督は「“待ち続ける女”という主人公を考えたときには頭の中に田中裕子さんしかいなかった」と語り、前日まで参加していた韓国・釜山国際映画祭でも大反響だったと明かした。

 30年前に夫が失踪して以来、離島の漁村で静かに暮らす主人公・登美子を演じた田中は、ロケ地・佐渡島での思い出を聞かれると「2つあります。1つは、撮影が終わって帰ってきたら、虫をとっているのか、道端に女の子がいて。よく見たら真千子ちゃんでした」と、実は道端で花を摘んでいたという尾野の行動を暴露。

 さらに「泊っている宿の窓から、夕方になると大きな鳥が何羽か連れだって山に帰っていくんです。あれはトキじゃないかなと、撮休に、見つけに出かけたんですけど見つからなくて。帰り道、田んぼに5、6羽いて、近づいたら逃げたんですが、羽根の裏側がちゃんとオレンジピンク色で、トキだ!と。野生で生きているようになったんだなと、見れてうれしかったです」と語り、会場もほのぼのした雰囲気に包まれた。

 企画から公開まで8年かかったという本作。田中は「その8年を“千夜”に例えると、今日は“一夜”。見てくださった方が、部屋に帰って明かりをつけるとき、ふとこの映画を思い出してくれたら」と観客にアピールした。

 映画『千夜、一夜』は公開中。

安藤政信“行方不明者”役に共感「所属なく1人でフラフラしていたのを探し当ててくれた」

2022.10.08 Vol.web original

 

 映画『千夜、一夜』公開記念舞台挨拶が8日、都内にて行われ、田中裕子、尾野真千子、安藤政信と久保田直監督が登壇。安藤がオファーを受けた当時を振り返った。

 年間約8万人の届け出があるという行方不明者の「失踪者リスト」から着想を得た物語。

 離島の漁師町で、30年前に失踪した夫を待ち続ける主人公・登美子を演じた田中裕子は「(脚本の)青木研次さんとは『いつか読書する日』(2005年)で初めてご一緒させていただいてから何本か撮り今回に至るのですが、セリフはそんなに多くないと思うんですけど、セリフとセリフの間にいろんなことが感じられて、それを伝えなければと思うのですが難しくて」。

 2年前に行方不明となった夫を探す女性・奈美を演じた尾野は「今回は面と向かってやりあうシーンがあるんです(笑)」と田中との再共演がオファーを受けた一番の理由と語った。

 一方、奈美の失踪した夫・洋司を演じた安藤は「自分は、役者としての所在地が無くて、その時はホームページとかもないような、1人でフラフラしていて。連絡が着くと作品をやるという。今回も、どこからか自分のことを探し当ててくれて」と、事務所に所属せずフリーで活動しているところに、オファーが来たことを明かし「台本を読んだら、役と自分がリンクしているというか。少しだけ“まんま”だなと思い、この役をやるのは自分しかないと思い受けさせていただきました」と役への共感を語った。

 そんな安藤は田中との共演について「自分は田中さんとのシーンがメインだったんですけど、田中さんを目の前にすると自分が魔法にかかったような、何もかも見透かされている気がして動けなくなるくらい、すごい人。ああいう感覚は初めて。自分のデビュー作は北野武さんの作品(『キッズ・リターン』1996年)だったんですが、武さんの時と似ている」と田中の存在感に圧倒されたことを明かし「“旦那さん”というセリフをかみました。相当、上がっていたんだなと思います」と苦笑していた。

 映画『千夜、一夜』は公開中。

田中裕子と蒼井優が“二人一役”50万部超のベストセラー小説『おらおらでひとりいぐも』映画化決定!

2020.02.16 Vol.727

 第158回芥川賞と第54回文藝賞をW受賞し、50万部を突破するベストセラー小説『おらおらでひとりいぐも』の映画化が決定した。当時63歳の新人・若竹千佐子のデビュー作で、夫を亡くしてひとり暮らしをする74歳の桃子さんを主人公に、〈おらだば、おめだ。おめだば、おらだ〉と脳内からジャズセッションのように湧き上がる東北弁を織り交ぜながら、これまでの人生を振り返りたどり着いた「老いの境地」を描く。

 主演は現在の桃子役に田中裕子、若い頃の桃子役に蒼井優が決定。なお、田中の映画主演は15年ぶりで、蒼井との共演は今回が初となる。監督は『南極料理人』、『横道世之助』の沖田修一が務め、脚本も原作に惚れ込んだ沖田自身が執筆した。原作『おらおらでひとりいぐも』は絶賛発売中、映画は2020年公開予定。

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