劇団ONEOR8は舞台芸術学院出身者で1998年に結成され、今年で26年目となる。
作・演出を務める田村孝裕が主に描く世界はありふれた日常的空間。物語はそこで暮らす市井の人々のなんてことのない日常が淡々と進む。特別な大事件が起こるわけではないが、そこにはしっかりとしたドラマがあり、ONEOR8の作品を見ていると実は“つまらない人生”なんてものはないんじゃないかと思わされる。
今回は約1年半ぶりの新作公演。作品の舞台はとあるシェアハウスで、ここに住む10数名の男女が織りなす必然的に生まれた恋愛にまつわる悲喜こもごもが描かれる。
今公演のコンセプトは「若い男女がたくさん登場する」というもの。そのため、座長を務める恩田隆一はこの1年半、若い俳優を探すため多くの舞台を観劇し、実際に会って話をしたりという時間を過ごしてきたという。
その結果、今回は10人の若い俳優たちが出演。さらに過去に出演経験のある保倉大朔、異儀田夏葉に富川一人といった小劇場界の実力派の中堅俳優3人を加え、旗揚げ以来最大人数となる16人での舞台となる。
また1・2日14時、3日13時の回は終演後にアフタートークが行われる。