日本資本主義の父と称される渋沢栄一の生涯を描く、大河ドラマ『青天を衝け』の物語がいよいよ大きく動き出す。
4月25日放送の『横濱焼き討ち計画』では、吉沢亮演じる栄一や高良健吾演じる従兄の喜作は横浜の外国人居留地の焼き討ち計画のために行動を始めた。その計画を発案したのは、2人が慕う惇忠“兄い”。田辺誠一が演じている。惇忠は、栄一や喜作の年上の従兄にあたる。
「惇忠は栄一たちより10歳ぐらい年上なので、みんなの面倒を見る“兄い”としての立場だけではな く、剣術や学問の先生という側面があります。 僕も、祖父が教師と農業を兼業していたので、似たようなところも感じています」
早くから水戸学に傾倒。自然な流れで尊王攘夷思想にもひかれるようになった。それが焼き討ち計画などにもつながった。
「後に惇忠は富岡製糸場の工場長になりますが、自分の娘をはじめとして女性を積極的に活用したり と、比較的フラットなものの見方ができる人だと思いますので、栄一や喜作たちに対してもあんまり上から物を言う感じにはならないように意識してます。あとは、尊王攘夷であったり思想があんまり過激にとられないように、あまり感情的に見られないように冷静に演じたいと思います」
2日放送の第12回『栄一の旅立ち』では、役人に追われる栄一と喜作は円四郎(堤真一)と出会う。血洗島村に戻り、惇忠らと高崎城乗っ取り計画の準備をしていたところへ、京都から長七郎(満島真之介)が戻り涙ながらに中止を訴える。
『青天を衝け』は、 毎週日曜、NHK総合で20時~。BSプレミアム・BS4Kで18時~。再放送土曜13時05分~。