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3・24修斗 石橋がドロー防衛 田丸vs覇彌斗も激闘の末ドロー

2017.03.25 Vol.686

「プロフェッショナル修斗公式戦」(3月24日、東京・後楽園ホール)のメーンで「環太平洋バンタム級チャンピオンシップ」が行われ、王者・石橋佳大に同級1位の佐藤将光が挑戦。試合は判定となり一人が30-29で佐藤を支持したものの残る2人が29-29をつけ0-1でドローとなり、石橋が初防衛を果たした。

 1R開始早々、石橋がヒザ蹴りから組みつくも、佐藤が逆にケージに押し込んでからテイクダウンに成功。パウンドを落とすが、石橋は下から膝十字固めを極め、あわやの場面を作る。しのいだ佐藤が上を取って強烈なパウンドとヒジで反撃。しかしその合間に立ち上がった石橋はラウンド終盤にテイクダウンに成功。石橋がパウンドを落とすと佐藤は下からヒジで応戦と互角の攻防を見せる。

格闘家イケメンファイル Vol.62 一度引退した激闘王 石橋佳大(いしばし・けいた)

2016.12.12 Vol.680

 先月行われたプロフェッショナル修斗公式戦 環太平洋フェザー級チャンピオンシップで岡田遼に勝利、王座を獲得した石橋佳大。今年のベストバウトとも称される激しい試合は、背水の陣で臨んだものだった。

「2度目のチャンピオンシップだったので、2回挑戦してダメだったら多分3回目はもう回ってこないだろうなと思っていた。これで負けたら引退かなと。ですから、今までで一番強い覚悟を持って挑めましたし、それまでの練習も本当に充実していました」と石橋。「1度目のチャンピオンシップは根津優太選手。その時は、試合後倒れてしまって全く動けなくなり、人生の中で一番苦しい思いをしたんです。でもそれがあったから、どれだけ疲れ果てても、ウオーミングアップだと思える。あの時は倒れたまま、このまま死ぬんじゃないかと思ってましたから。根津戦以上の苦しみはないと思い練習してきて、それが今のファイトスタイルにつながっているような気がします。今回対戦した岡田選手も前評判通り強くて、僕がどう攻めてもうまくいなされた。とにかく全局面で対処され、なかなか突破口が見つからない。今でもトータルの総合格闘家としての能力は岡田選手のほうが上だと思いますもん。勝因? うーん、場数ですかね。くぐってきた修羅場の数が違いますから(笑)」

 あくまで謙虚な石橋だが、その背景には大きな挫折があった。

「2009年にデビューしたんですが、5戦やって1勝4敗と成績がまったく振るわなかった。それで負けすぎて嫌になって2年間格闘技をやめていたんです。週に1回柔術クラスの指導をしていたので、現場監督のようにジムに顔を出すだけで、気持ちはやさぐれていた(笑)。本当にそれ以外は何にもやっていなくて…。しかし、2013年の夏にミヤオ兄弟という柔術の世界チャンピオンが日本のトーナメントに出場したのを見て、柔術ならちょっとやりたいなっていう気持ちになった。MMAはまだやる気にならなかったんですけど、柔術を始めると楽しくなってきて。それからまず体作りから始めていた時に、先日引退した菅原(雅顕/前世界バンタム級王者)選手からスパーリングの相手になってくれないかと頼まれて、パートナーを務めているうちに、それも楽しくなってきて(笑)。もう1試合ぐらいやってみて、それでダメだったら引退すればいいかと思って復帰しました」

 復帰後は気持ちの面で大きく変わったという。

「今思うと、デビューしてからの試合は“これで勝てるでしょ”ぐらいの気持ちで試合に出ていたような気がします。しかし、復帰してからは負けたら終わり、負けたら今後一切格闘技はやらないという覚悟でやっています。練習でも全部出し切ってやる。そいういう覚悟が以前とは変わったところですね。また、以前は秒殺してやろうと思って試合に臨んでいましが、今は全部出し切って判定ギリギリでもいいから勝とうという意識に変わりました。そう思うと不思議なことに、秒殺で勝っちゃったりする(笑)。復帰戦で1分ほどで勝ててから、それから5連勝してチャンピオンシップまで行けたので、気持ちの問題ってすごく大きいなと。常にあと1回負けたら辞めようと思い続けて、気がついたら勝ちを積み上げていたという感じです」

 デビュー後の敗戦がトラウマなのか、チャンピオンになっても、やすやすと実力を過信しない性格に。

「僕は戦績がいいほうじゃないんです。ランキングを見てもまだまだ自分が強いという自覚がない。確かにチャンピオンになってベルトは取りましたが、ベルトを巻いたからといって、自分が一番強いとは思っていないです。逆に、自分が最強だと思ったら、それ以上強くはなれない気がする。1勝4敗から這い上がってきた負け犬根性で戦ってきた気持ちは忘れないですね」

 今後は挑戦される立場だ。

「そうは言ってもこれからは狙われる立場だというのは、しっかり自覚しているので、常に戦える準備はしておきたいなと思います。地味な選手ですがベルトを譲る気は毛頭ないので、また激しい試合をして最後は絶対に極めて勝つ。自分では全然期待されていないチャンピオンだと思うので、これからも挑戦者の気持ちで頑張っていきたいと思います」

9・19「VTJ 8 th」パンクラスのISAOが修斗世界王者・斎藤を破る

2016.09.20 Vol.674

 総合格闘技イベント『VTJ 8 th』が19日、千葉・舞浜アンフィシアターで開催された。
 メーンでは現修斗世界ライト級王者の斎藤裕と第5代ライト級キング・オブ・パンクラシストのISAOが対戦。ISAOが2-1の判定で勝利を収めた。
「修斗vsパンクラスの王者対決」とうたわれた一戦。ISAOはこれまで弘中邦佳、リオン武、冨樫健一郎といった修斗の王者・世界ランカーを破っており、斎藤にとっては大きな看板を背負っての戦い。
 打撃を中心に攻撃を組み立てる斎藤に対し、ISAOは巧みに距離を詰め組み止めると要所要所でテイクダウンを成功させ、パウンドとヒジで攻め立てる。斎藤もケージを利用して立ち上がり、逆にテイクダウンさせる場面も作るなど不利な展開を長引かせることはなかったが、主導権を握っていたのはISAO。2人が48-47、1人が49-47の僅差でISAOが接戦を制した。
 ISAOは試合後「斎藤選手が強くて思うようにできなかった。生意気なことを言うと、通過点というか、自分はまだアメリカにリベンジしたい思いがある。内容的にはまだまだだったので、一本かKOで決められるようにやり直してきます」と話した。

7・17修斗 飛鳥拳が世界フライ級新王者に! 女子の浅倉カンナが一本勝ちで修斗デビュー

2016.07.18 Vol.670

 プロフェッショナル修斗公式戦(17日、東京・後楽園ホール)で、内藤のび太の返上に伴う、修斗世界フライ級チャンピオン決定戦が行われ、飛鳥拳が澤田龍人を2R4分41秒、KOで破り、第6代王者に就いた。

 この2人は2014年に行われた同級インフィニティリーグで対戦。飛鳥が判定勝ちし、同リーグを優勝。優勝者にはタイトル挑戦の権利が与えられていたのだが、当時の王者・内藤と同門の飛鳥は挑戦を見送り、澤田が先にタイトル挑戦。そんな経緯もあったことから飛鳥にとっては満を持しての試合となった。

 1Rから澤田がタックルで主導権を握る。飛鳥はテイクダウンは許してもケージを巧みに使いすぐに立つのだが、澤田は内藤ばりの執拗なタックルからバックを奪い、チョークスリーパーを仕掛け、あわやの場面を作るなど、飛鳥の劣勢は否めない。
 しかし2Rに入ると飛鳥もタックルに徐々に対応。離れ際に放った右ハイキックから左インロー、右フックと畳み掛けると澤田の動きが止まる。澤田が苦し紛れにきたタックルを切るとヒザをついた澤田の顔面にパンチを連打。なおも右足にしがみつく澤田のバックを制すると強烈なパウンドを連打。動けなくなった澤田を見て、レフェリーが試合を止めた。

 飛鳥は「最初、凄い劣勢で、心が折れそうだったんですけど、応援してくれるみなさんのことを考えたら、やめるわけにはいかないと思って、必死で勝利をもぎ取りました。ジムの鶴谷(浩)さんはじめ先輩方のいるパラエストラ松戸でなければここまで来れませんでした。ありがとうございます」」と挨拶。
 試合後には前王者の内藤がケージに入り、飛鳥を称えた。

 フライ級ではこの日、猿田洋祐が初の国際戦でルイス・ゴンザレスを打撃、グラウンドの両面で圧倒。30-27、30-25、30-25という3-0の判定で勝利を収め、次期挑戦者に名乗りを挙げた。

修斗とDMM.comが業務提携。7・17後楽園大会からケージ採用。ラウンドガールも登場

2016.06.03 Vol.667

 

らの声で5名を選出し、7月17日の東京・後楽園ホール大会からラウンドガールが登場することとなった。オーディションの詳細はDMM.yell( http://yell.dmm.com/lp/ )。

 また修斗の大会チケットも「DMM.E」で独占販売することとなった。7月大会のチケットは6月4日から発売される。DMM.Eのホームページ( http://event.dmm.com/ )でアプリのダウンロードが必要となる。

 この日は7月大会の会見も行われ、今大会から後楽園ホール大会ではケージを導入することが発表された。これまでは設置に時間がかかることやコストの問題などで見送られてきたが、現在のMMAの主流がケージに傾きつつあることからこの度の決断となったもよう。

 会見には世界フライ級チャンピオン決定戦を行う飛鳥拳と澤田龍人をはじめ参加選手が登壇。

 飛鳥と澤田は調印式に臨み、「先輩の内藤のび太選手が海外で凄い試合をしてONEのベルトを持って帰ってきたので、少しでも先輩に追いつけるよう、先輩の巻いていたベルトを巻きたい」(飛鳥)、「一度取り損ねたベルトなので死ぬ気で取りに行きます」(澤田)とそれぞれベルトに向けての意気込みを語った。

 今回からバンタム級からフライ級に階級を下げる猿田洋祐は飛鳥と澤田に「勝ったら新チャンピオンとやりたい。新チャンピオンには逃げないでほしい」と宣戦布告した。

 1年5カ月ぶりの復帰戦となる石橋佳大は「ずっとケージを意識して練習をしてきたので楽しみ。面白い試合になると思うので、まばたき禁止で全局面に注目してください」、対戦する安藤達也は「どんな状況でもお互い一本KOを狙うような、タイトルマッチよりも盛り上がる試合をします」とそれぞれ語った。

 3年ぶりの修斗復帰となる児山佳宏は「突然修斗からいなくなって、またふらっと修斗に戻ってきた感じ。坂本さん怒ってないですか?」とサステインの坂本一弘代表に突然の問いかけ。坂本代表の「怒ってないですよ」の答えに「怒ってないということで安心して戻れます」と会場をなごませた。児山は元環太平洋王者だが、タイトル戦線については「現在2連敗中なので目の前の試合に集中したい」と話した。
 また新たな決定カードとしてフェザー級の土屋大喜vs祖根寿麻戦が発表された。

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