『祈り -幻に長崎を想う刻-』
1945年8月9日11時2分、広島に次いで2発目の原子力爆弾が長崎市に投下され口24万人のうち約7万4000人が一瞬にして命を奪われた。それから12年後。被爆者の鹿と忍は浦上天主堂跡のがれきに埋もれる聖母マリア像の残骸を密かに集めていた。
1945年8月9日11時2分、広島に次いで2発目の原子力爆弾が長崎市に投下され口24万人のうち約7万4000人が一瞬にして命を奪われた。それから12年後。被爆者の鹿と忍は浦上天主堂跡のがれきに埋もれる聖母マリア像の残骸を密かに集めていた。
私は今、長崎から東京へ帰る飛行機の中にいます。8月13日長崎先行公開、そして8月20日全国順次公開の映画『祈り —幻に長崎を想う刻—』の2日にわたる長崎キャンペーンからの帰り道。今日の出来事を振り返りながら、機内でこの原稿を書いてます。
公開まであと2週間ちょっと。本当は去年の秋公開でしたが、コロナ禍の影響を受けて約1年の延期。やっとここまでこれました。
高島礼子さんとダブル主演で、撮影は去年の1月から2月にかけて行われました。インは埼玉の深谷でのロケ。そして千葉ロケ、ラストは現地、長崎でのロケとなり、ラストシーンの撮影でクランクアップとなりました。濃密な時間でしたね。
原作は、田中千禾夫さんの戯曲「マリアの首」です。出演が決定してからすぐに原作を読みました。原作と台本では設定など多少の違いはありますが、映画で描かれる世界観をより知るためには原作が大事になってきます。
初めて戯曲を読んだ時は難しいなと感じました。台本が完成し、台本で描かれる内容をベースにして役柄を膨らましていく時に、改めて戯曲を手に取って読んでみると、ヒントをもらえたり新しい発見があったりするので、台本以外で参考にできる原作がある事は大変ありがたかったです。
この映画は、私にとって大変思い入れの深い大切な映画となりました。以前、東京大空襲をテーマに扱ったドラマへの出演はありましたが、原爆をテーマに描かれた作品は、今回が初めてだったので、インする前にいろいろな資料や映像、本などで、76年前に広島と長崎に落とされた原爆について調べました。今日も特集の撮影で午前中に原爆資料館や平和公園、原子爆弾落下中心地碑を巡りましたが、やはり胸が痛かったです。だからこそ、改めて知っておかなければいけないと強く感じました。この映画が、平和について改めて考えていただくきっかけになればと思います。
映画『祈り―幻に長崎を想う刻―』の撮影で長崎県に来ています。ん? 長崎初めて? ハウステンボスやグラバー園、行った事ありません。お隣の佐賀県・嬉野市には、去年お仕事で行きましたが。これは長崎堪能せねば〜。
実は明日、明後日と2日続いて撮影がお休みなんです。短期間でいろいろな場所を巡って撮影する事が多いので、2日連続お休みなんて滅多にない事で、いや〜うれしいですね!
テレビや映画のロケ、舞台の地方公演などで、さまざまな場所に行ける事もこのお仕事の良いところ。何故なら、その土地の美味しい地元料理が食べられるから!! どれだけ食いしん坊なんでしょうか(笑)。残念ながら、観光は時間がないのであまりした事はありません。空港〜撮影現場〜空港で日帰りなんて事もよくあります。
でも、宿泊の時は、その日の撮影が終わるとスタッフさんがリサーチしてくださった地元の方もお勧めのお店に行ける機会が多いので、ハズレがない(笑)。この間も新潟に行った時、お勧めのお店で食べたお刺し身の美味しいこと!! しかもお安くて、びっくりですよ。
今回の長崎でも、既に美味しいものをいただいてきました! 長崎といえば、そう、皿うどん。撮影初日のお昼のケータリングに出てきたのです。地元の方が丹精込めて作ってくださった皿うどんは、海鮮とお野菜の具材もたくさんですし、さすが本場!! というお味でとっても美味しかったです。が、なんと!! 長崎では皿うどんにウスターソースをかけるのが常識だそうです。知ってました!? 長崎ご出身の方言指導の方に、やっぱりお酢をかけて食べるんですか? と聞いたら、長崎を出てから他ではお酢をかけると知ったそうで、長崎ではウスターソースだったというびっくり発言。合うの? 一体どんな味なの? 食への探究心は留まる事はありません。このお休みで、確かめてみたいと思います!