国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア(SSFF & ASIA)2024」のオープニングセレモニーが4日、都内にて行われ、俳優の仲⾥依紗、千葉雄大、福士蒼汰、森崎ウィンが映画祭に出品する自身の監督作に意気込みを語った。
今年で26回目を迎えるアジア最大級の国際短編映画祭。米国アカデミー賞公認映画祭として、ライブアクション部門のインターナショナル、アジアインターナショナル、ジャパン各カテゴリーと、ノンフィクション部門、アニメーション部門の各優秀賞・計5作品が、翌年のアカデミー賞短編部門へのノミネート候補とされる。
俳優が監督に挑戦するシリーズ企画『WOWOWアクターズ・ショート・フィルム4』で製作した監督作を出品する仲⾥依紗、千葉雄大、福士蒼汰、森崎ウィン。
それぞれに監督業の楽しさ、難しさを語った一同。監督2作目となる千葉は「成長した話をしたかったが思い浮かばない」と苦笑しつつ「前作と同じスタッフさんが多かったので、チームワークやコミュニケーションをより取れるようになった」と“千葉組”に手ごたえ。
仲は「難しかったのはすべて。監督ってこんなに大変なんだ、と。今後は監督の言うことに絶対、食い気味に入っていこうと思います。それくらい苦労が分かりました」。福士が「編集や音入れがどうやっていいか分からず、難しかったけど、役者さんに演出するのは楽しかったですね。僕のひと言で役者さんの心が動いたりするので、やりにくくないようどう伝えるか考えるきっかけになりました」と言えば、森崎は「僕は逆で、自分の頭の中に浮かんできたことを伝える難しさを実感しました」。
ロバートの秋山竜次を主演に迎えたホラーを手がけた仲里依紗は秋山に一切セリフをしゃべらせないという演出に「“あ、うん”というセリフもあったんですけど消しました。(秋山が話せずに)苦しそうでした(笑)」と笑いをさそい、ミュージカル作品を手がけた森崎は「日本のオリジナルのミュージカル映画がもっと普及していい。アジア、日本ならではのミュージカル映画に挑戦したかった」。衝撃のラストで驚かせた福士は「その後の設定をどうにか成立させるホンを書きます」と続編製作に意欲。
別所は「僕も同じ俳優として若い俳優さんが挑戦するのはうれしい」と目を細めつつ「私も20年前はトレンディ俳優だったんです。20年後…」と監督業に挑戦した俳優たちの未来に期待を寄せていた。
【オープニングセレモニーで発表された受賞作】
Shibuya Diversity Award:『メイシーとの時間』(監督・ミカ・シモンズ)
J-WAVE SOUND OF CINEMAAWARD:『カンタータ』(監督・Dave Fox)
U-25プロジェクト:『母のレシピ』(監督・川邊出雲)
スマートフォン部門優秀賞:『人生は宝探し』(監督・Wai Yee Chan)
Amic Signアワード:『フューチャー!フューチャー!』(総監督・眞鍋海里)
グローバルスポットライトアワード:『樂-STAR (ROCK-STAR)>SKZFLIX』(監督・
キム・ビョンジュン)