『ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!』
「ビルとテッドの音楽が将来、世界を救う」。そう予言されていた伝説のロックバンド“ワイルド・スタリオンズ”。曲作りに励み、待ち続けること30年。人気も年月と共に落ち込み、今や応援してくれるのは家族だけ。そんな2人のもとに未来の使者が現れ…。
「ビルとテッドの音楽が将来、世界を救う」。そう予言されていた伝説のロックバンド“ワイルド・スタリオンズ”。曲作りに励み、待ち続けること30年。人気も年月と共に落ち込み、今や応援してくれるのは家族だけ。そんな2人のもとに未来の使者が現れ…。
第33回東京国際映画祭・観客賞受賞者記者会見が9日、映画祭クロージングセレモニー後に行われ、受賞作『私をくいとめて』(12月18日公開)の大九明子監督と主演のんが登壇。大九監督は受賞の喜びを語りつつ、記者からの質問に答える形で、女性スタッフの少なさやハラスメントなど、映画界における問題に言及した。
冒頭、大九監督は「海外の映画祭の多くがリモートや配信などで行うなか、フィジカルに開催した東京国際映画祭に敬意を表します」と話し、同映画祭史上初となる2度目の観客賞受賞を喜んだ。
新型コロナウイルス影響により撮影が一時中断したことも明かし、「不要不急という言葉が広まりましたが、映画は不要ではないと信じたい」と映画の未来に期待を寄せた大九監督。
今年の映画祭公式上映作品における女性監督作品の比率(男女共同監督作含む)16.7%という数字からもうかがえるとおり、映画製作の場における女性の少なさについて質問されると「私の現場は女性が多いと言われるたびに、地球上のバランスに比べればまだまだですと返してきた。5年くらい前までは、今回は女性の監督にお願いしたかったので大九さんに、と言われることがあり、女であるだけで個性のように言われるなんて有利だとも思ったが、だんだん腹が立ってきまして(笑)。男性の監督にそれを言いますか?と思うようになった」と振り返った。
そして「女性であることの不公平さを感じるたびに、私を導いてくれた大事な人はすべて女性だった。なので私はこれからも、女性の後輩には優しくたまに厳しく、道を照らしていきたい」と話した。最後に大九監督は「映画は楽しく安全な場所であるべき。ミニシアターに限らず映画界全般、生き延びていかなくちゃと思っている中で、悲しいハラスメントもあるということから目を背けてはいけないと思う。武闘派などという言葉でハラスメントが横行するようなことは、くいとめなければならない。映画がすべての人に救いとなるよう、これからも頑張りたい」と、さまざまな課題を掲げながら今後への意欲を語った。
第33回東京国際映画祭・観客賞受賞者記者会見が9日、映画祭クロージングセレモニー後に行われ、受賞作『私をくいとめて』(12月18日公開)の大九明子監督と主演のんが登壇。受賞の喜びを語った。
同作は、今年コンペティションを行わない代わりに新設された「TOKYOプレミア2020」部門から、観客投票によって選出された観客賞を受賞。
同映画祭史上初めて観客賞を2度受賞した大九監督は「3年前は当たり前に思っていた、映画館に足を運んで皆で同じ空間で映画を見るということが貴重になってしまった。そのなかで頂いた賞ということの重さが全く違います」とかみしめ、主人公みつ子を演じたのんは「多くの観客の方に届いたんだと思うと大興奮ですね」とにっこり。
報道陣からキャスティングについて聞かれた大九監督は、プロデューサーから主演にのんを提案され「なるほどと思った。年齢不祥な感じがあるというか。輝かしくてチャーミングでありながら、皆さんの会社のどこかでひっそり働いていそうな感じもある。いろいろ作品も拝見したがとくに『この世界の片隅に』の表現力がすばらしくぜひご一緒したいと思った。林遣都さん、橋本愛さんも以前からご一緒したかった方」と語った。
「私は本当に女優の仕事が大好きで、ここに一生いたいと思っています」と改めて映画や女優業への情熱を語ったのん。「以前、私は女優をやっていなかったら何をやっていたんだろうと思ったとき何も思い浮かばなくて実家の妹に聞いてみたところ、妹から“そのへんでのたれ死んでいると思う”と言われて、この道があってよかったと腑に落ちた」と笑いを交えつつ語り「主演は、たくさんシーンがあって、たくさんセリフがあって、ずっと演技していられる。それが至福」と目を輝かせた。
第33回東京国際映画祭クロージングセレモニーが9日、都内にて行われ、10月31日から10日間にわたって行われた映画の祭典が幕を閉じた。
今年は、海外ゲストの来日や無観客でのレッドカーペットイベントなど、新型コロナウイルス感染症の影響を受けながらも、コンペティションの形をとらない新しい形でオンラインも活用しながら開催。
TOKYOプレミア2020 32作品から選ばれる唯一の賞である観客賞/東京都知事賞は大九明子監督作『私をくいとめて』に贈られた。
第33回東京国際映画「TOKYO プレミア 2020」出品作品『私をくいとめて』舞台挨拶が5日、都内にて行われ、のん、林遣都、橋本愛と大九明子監督が登壇した。
のんが演じる、ひとりの人生に慣れ切った31歳の“崖っぷち女子”みつ子が、林遣都が演じる年下男子・多田くんに恋をし、一歩踏み出そうとする姿を描く。原作は人気作家・綿矢りさ。
「原作を攻略本にしながら台本を読んだ」と言うのん。「みつ子が買いそうなカフェ巡りや旅行の本などを買って、おひとり様の時間を過ごしてみました」と振り返った。
今回、初共演を果たしたのんについて「普段の穏やかな印象からお芝居が始まって、本番スタートがかかると一気に目の色が変わるというか。吸引力があって。一緒にお芝居していて楽しかった」と評した林。大久監督の演出についても「自分の浅はかな想像を超えた演出が毎日飛んでくるのが楽しくてたまらなかった。間違いなく、自分が今まで見たことのない表情、見たことのない自分がいて、それがうれしかった」と笑顔を見せた。
映画『私をくいとめて』で、主演・のんと、橋本愛がNHK連続テレビ小説以来7年ぶりに再共演をはたすことが分かった。
原作=綿矢りさ×監督・脚本=大九明子のゴールデンコンビが『勝手にふるえてろ』に続いて再タッグをはたした話題作。脳内に相談役「A」を持ち、悠々自適におひとりさまライフを満喫していた31歳おひとりさま女子が、久しぶりに訪れた恋に戸惑いながらも一歩踏み出していく姿を描く。
主人公みつ子役には女優・創作あーちすとの、のん。みつ子が恋する年下男子・多田くん役に林遣都。そして今回、追加キャストとして、イタリアに嫁いだみつ子の親友・皐月役で橋本愛が出演することが公開された。映画オリジナルの設定として、妊婦という役どころとなっている。
2013年に放送されたNHK連続テレビ小説以来7年振りに、再びのんと親友役を演じた橋本は、のんとの共演について「今回、役としてお互いが目を合わせたときの、電気が走るような、心が通じる感覚。鮮烈でした。声を発して会話しづらい中、心の会話の気持ちよさを強く感じました。超超楽しかったです」と撮影を振り返った。
のんも「かなり久しぶりに共演させていただいたので、とてつもなく照れました。最初は、目を合わせただけでドキドキしちゃうくらい恥ずかしかった!その時の私は、好きな人にうまく話せない男の子のようでした。でも、愛ちゃんの方から本読みをしたいと声をかけてくれて、みつ子と皐月のやりとりで心を通わせることができたように思います。そして何と言っても再び親友役。これ以上ない相手でした。楽しかった!」とコメントし、再共演の喜びを語った。
『私をくいとめて』は12月18日(金)より全国公開。
人気作家・綿矢りさ原作の小説「私をくいとめて」を、『勝手にふるえてろ』に続き、大九明子監督が再びメガホンを取り映画化! 第33回東京国際映画祭「TOKYOプレミア2020」部門への正式招待が決定した注目作。
30歳を越え、おひとりさまもすっかり板についてきた黒田みつ子。みつ子がひとりきりでも楽しく生活できているのには訳がある。脳内に相談役「A」がいるのだ。人間関係や身の振り方に迷ったときはもう一人の自分「A」がいつも正しいアンサーをくれる。「A」と一緒に平和なおひとりさまライフがずっと続くと思っていたそんなある日、みつ子は年下の営業マン多田くんに恋をしてしまう。きっと多田くんと自分は両思いだと信じて、ひとりの生活に慣れきってしまったみつ子は20代のころのように勇敢になれない自分に戸惑いながらも、一歩前へ踏み出すことを決意する…!
おひとりさまヒロイン・みつ子に扮するのは、劇場アニメ『この世界の片隅に』で主人公・すずの声を演じ、女優・創作あーちすととして活動の幅を広げる のん。みつ子が恋する腹ペコな年下男子・多田くん役にはこの秋の注目ドラマ「姉ちゃんの恋人」や、映画『護られなかった者たちへ』、『恋する寄生虫』、『犬部!』と公開待機作が控える林遣都が演じる。さらに臼田あさ美、片桐はいりといった実力派役者陣や、本作で映画初出演となる若林拓也も存在感を発揮し、“大九ワールド”満載の本作を鮮やかに彩る。
脳内に相談役が“爆誕”した31歳おひとりさま&年下男子がおくる崖っぷちロマンス!
12月18日(金)より全国公開。
女優のんと林遣都が初共演をはたす映画『私をくいとめて』が今冬、全国公開されることが決定した。
綿矢りさ原作の同名小説を『勝手にふるえてろ』の大九明子監督がメガホンを取り実写化。脳内に“相談役”がいる31歳おひとりさまの主人公みつ子役にのん。みつ子が恋をする年下男子・多田役に林遣都。31歳おひとりさまと年下男子による、もどかしくも愛おしい恋模様に、初共演の2人が挑む。
林との初共演について、のんは「肌が白くてうらやましかったです。うらやましすぎて、いつも以上に念入りにお肌のお手入れをしてました。林さんの役に対するアプローチも、とても魅力的だったので負けられない、と気合が入りました。あと、林さん直々に並んで買ってきてくださったおすすめのクッキーサンドを現場で配っていらっしゃって、すごく優しい方なんだなと思いました。クッキーサンド、美味しかったです」と茶目っ気たっぷりのコメントをしつつ「おひとりさまって、一つの生き方として結構普通になってきている気がします。脳内に相談役としてAの存在を作り出す事も、楽しく生きていけるならありだなって思える。世の中の幸せは多様化している、そんな風に感じました。触れられない相手と触れられる相手の間でどう揺れ動いていくか、演じていてとても楽しかったです」と公開に意気込みを見せている。