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黒柳徹子、舞台挨拶で“頭からアメ”出し観客大喜び

2023.12.14 Vol.web original

 

 公開中の映画『窓ぎわのトットちゃん』の舞台挨拶が14日、都内にて行われ、原作の黒柳徹子と八鍬新之介監督が登壇。黒柳が自身初というティーチインを行い、次々上がる観客からの質問に答えた。

 この日は、観客がステージに上がり黒柳へ質問するという企画。一般の観客と質疑応答をするティーチインに挑戦するのはこれが初という黒柳。「70年も芸能界にいて初めてなんです」と照れ笑い。

 ステージに上がった観客の中には感激のあまり泣き出してしまう人も。

 2人の娘と登壇したお母さんが涙ぐむ横で、下の女の子が無邪気に「お母さんが、徹子さんは頭にアメが入っていると聞いたんですけど本当ですか」。するとすかさず黒柳が頭からアメを取り出して手渡し“都市伝説”を目の当たりにした会場も大盛り上がり。

 一方のお母さんは「長女が育てにくくて毎日トモエ学園に通いたいと言われる。“私も本当はいい子なんだよと言われたかった”と言っていて、トットちゃんと自分を重ねながら成長している姿に、娘がこの本と出会ってくれて本当に感謝しています」と涙ながらに語り、黒柳も笑顔。

 その後も、ステージに上がった観客たちが原作や映画を見た感想を熱く語りながら、黒柳や監督に質問。

「4歳ということもあり自由奔放で、困った子と言われていたトットちゃんと重なる」と苦笑するお母さん。当の娘さんがソファーでふざけていると、黒柳が「ちょっとあなた、静かになさい」と声をかけ「なあに? アメ?」と再びアメを手渡し、女の子はすっかりアメに夢中。2人のやり取りに会場もほっこり。

 小さな子供から大人までがすっかり黒柳の雰囲気に包まれ、映画館はすっかり『徹子の部屋』状態。

 最後に黒柳は「先ほど質問された方から小さな声で“100歳まで生きてくださいね”って。100歳まで生きるつもりでいますので、皆さんも長生きして私がテレビに出ているのを見てくださったらうれしいです」と大きな笑顔を浮かべていた。

黒柳徹子「先生は私を退学させたことを覚えてらっしゃらなかった」“小1で退学”の後日談明かす

2023.12.14 Vol.web original

 

 公開中の映画『窓ぎわのトットちゃん』の舞台挨拶が14日、都内にて行われ、原作の黒柳徹子と八鍬新之介監督が登壇。自身初というティーチインを行った黒柳が『窓ぎわのトットちゃん』でも描かれる“小学校で退学”の後日談を明かした。

 「70年も芸能界にいて初めてなんです」と照れながら、小さな子どもたちから大人まで、観客との質疑応答を楽しんだ黒柳。

 その中で「なぜ『窓ぎわのトットちゃん』を執筆したのか」という質問に、黒柳は「私は日記などをつけていなくて。本当は小林先生のことを書いて残しておきたかったんです。でもちょっとだけ私のことも書こうかな、と思って」。

 黒柳は「私は、小学校1年生の時に退学になった人間なんです。進学校だったもので私のような子どもは困る、と。でも本当に運が良かった。あの時、トモエ学園で小林先生に会っていなかったら、いつまでもダメな人だと言われたまま大人になり、結局ダメな人になっちゃっていたと思うんです。前の学校が退学にしてくださって良かった」と感謝し、会場を笑わせた。
 
 さらに「先生ってあまり覚えていないんだな、と思ったのは、今から20年ほど前に、私を退学させた先生から、お手紙を頂いたの。でも先生は退学させたことは覚えてなくて。毎日、あなたのテレビを見ています、と書いてあったけど、退学のことは全然書いてなかった。私を退学にさせたこと覚えてらっしゃらないんだな、と。それはそれでよかったなと思って」と語り「療養所のようなところにいらっしゃって、調べてテレビをお送りしたんです。その後、先生は幸せにお過ごしになられたようです」と笑顔。

 そんな黒柳に、八鍬監督は「実は、映画が公開されてからお一人、トモエ学園出身の方からお手紙を頂いたんです。その方は途中で国民学校に転校されたんですが、転校した先で、教育勅語などトモエに無かったものを叩きこまれて戸惑ったらしいです。戦中戦後はトモエにいたことを当時は恥ずかしく思っていたが、黒柳さんが『窓ぎわのトットちゃん』を出版されてから、それが誇りに変わったと、感謝していますというお手紙でした」と明かし「この映画を含めて、誰はばかることなく、作品を上映できる時代が続けばいいなと思います」。

 最後に黒柳も「私も長生きしますので安心してください(笑)。本当にうれしい日でした」と感激を語っていた。

役所広司、7歳主役の舞台挨拶スピーチに脱帽「アカデミー賞の授賞式みたい」

2023.12.08 Vol.web original

 

 映画『窓ぎわのトットちゃん』の初日舞台挨拶が8日、都内にて行われ、声優を務めた子役・大野りりあな、小栗旬、杏、滝沢カレン、役所広司と八鍬新之介監督が登壇。大野の大人顔負けのスピーチに“カンヌ受賞俳優”の役所が舌を巻いた。

 黒柳徹子が、激動の時代を背景に自身の幼少期を自伝的に描いた同名ベストセラーを、原作出版より42年の歳月を経て初めて映像化した話題作。
 
 主演・大野の7歳とは思えないほどしっかりした冒頭あいさつに、役所は「りりあなちゃんの素晴らしいスピーチに大人たちはタジタジです(笑)」と苦笑しつつ、小林先生役に「家内の母親が小林先生を非常に尊敬していて話を聞いていましたので。僕もこんな先生がいたら子どもたちも学校に行くのが楽しみになるのにな、と。僕もどちらかというと学校に行くのがあまり好きではなかったので」と照れ笑い。

 そんな役所に、大野は「アニメだと小林先生が頭をなでて“君は、本当はいい子なんだよ”と言ってくれたので、役所さんに本当にやってもらえたらいいなと思います」と、役所におねだり。役所も微笑んで大野の頭をなで、大野は「夢が叶いました!」と満面の笑顔。

 一方で、黒柳からの手紙に涙をぬぐいながら「徹子さんのような、世界を変えられる女優さんになりたいです」と夢を語った大野。

 最後の締めの挨拶では、共演者からスタッフ、事務所のマネジャー、家族や学校の先生、観客にまで感謝をささげた大野に、役所も「アカデミー賞の授賞式のような(笑)」と笑いをさそいつつ「ニュースで子どもたちが傷つけられている映像を見ると本当に胸が痛くなります。本作がここに公開されたということは何か運命的な、徹子さんの思いが伝わっているような気がします」と平和への思いを重ねていた。

 映画『窓ぎわのトットちゃん』は公開中。

小栗旬「子どもの育て方を改めて教えてもらった」“トットちゃん”パパ役「この声に自信を持って」

2023.12.08 Vol.web original

 

 映画『窓ぎわのトットちゃん』の初日舞台挨拶が8日、都内にて行われ、声優を務めた子役・大野りりあな、小栗旬、杏、滝沢カレン、役所広司と八鍬新之介監督が登壇。トットちゃんのパパ役の小栗が本作への思いを語った。

 黒柳徹子が、激動の時代を背景に自身の幼少期を自伝的に描いた同名ベストセラーを、原作出版より42年の歳月を経て初めて映像化した話題作。
 
 本作で小栗が演じたのは、トットちゃんこと黒柳徹子の父であり、NHK交響楽団の前身・新交響楽団でコンサートマスターも務めたヴァイオリニスト黒柳守綱氏。

 小栗は「すごい勇気を持っているお父さん。とても大変な役を頂いたなと思ったんですが、オファーを頂いたときに黒柳さんが、僕の声の雰囲気がお父様に似ているということで。黒柳さんがそう言ってくれてるなら、とこの声に自信を持って演じさせていただきました」。

 そんな小栗は、本作を見た感想を聞かれ「子どもの育て方を改めて、小林先生から、僕は教えてもらうような映画になったなと思いました。最後はグッと来て、多くの方にこの映画が届いたらと思いました」と語った。

 この日は、原作者・黒柳徹子からキャスト陣への手紙が読み上げられ、一同大感激。黒柳からの「父の声と小栗さんの声がピッタリでうれしかった」というメッセージに小栗も笑顔を見せていた

 映画『窓ぎわのトットちゃん』は公開中。

滝沢カレン「もう1回、友達作りを頑張ろうと思った」黒柳徹子と和気あいあい

2023.11.18 Vol.web original

 

 アニメーション映画『窓ぎわのトットちゃん』(12月8日公開)の完成披露舞台挨拶が18日、都内にて行われ、原作者・黒柳徹子と声優を務めた大野りりあな、滝沢カレン、八鍬新之介監督が登壇。映画の完成に豪華キャスト陣が黒柳や原作への熱い思いを寄せた。

 黒柳徹子が、激動の時代を背景に自身の幼少期を自伝的に描いた同名ベストセラーを、原作出版より42年の歳月を経て初めて映像化した話題作。

 黒柳は「全部、私が小学生のときに起きた話なんです。学校やお友達の様子も本当に当時のようで、泣きました」と完成作に太鼓判。

 オーディションでトットちゃん役に抜擢された7歳、大野りりあなは「(トットちゃんに)全部似てると思うんですけど、その中でも似ていると思うところが2つあって。一つ目がおしゃべりが大好きなこと。トットちゃんはおしゃべりを始めると止まらなくなっちゃうんですけど…」と、物おじせず大人顔負けのトークを繰り広げ、黒柳も「すごい(笑)」と感嘆しきり。

 トットちゃんの担任・大石先生役の滝沢が、黒柳について「本当にあこがれですし、妖精のような方」と目を輝かせると、黒柳も「滝沢さんは普段から知り合いですけど、純粋で、形容しがたいんですけど、あまりいない女の子」と和気あいあい。

 そんな滝沢は「私も映画を見て、大人になってもう一回、今日からまた友達作りを頑張りたいと思いました。子供のころだからできたんじゃなくて、大人でも友達ができそうな、そんな不思議なパワーをくれる作品だし、お子さんにとっては月曜日にまた学校に行くのが楽しみになる作品」とアピールした。

 この日は、トットちゃんが通うトモエ学園の小林校長役・役所広司と、ママ役の杏もビデオメッセージを寄せ、役所は「小林先生という黒柳さんにとって本当に大切な方を演じさせていただいて光栄」、杏も「トットちゃんを取り巻く人々も温かく自由をな心を持っていたんだなということに改めて感銘を受けました」と思いを語っていた。

黒柳徹子が涙『トットちゃん』初映画完成に「今も私は“本当はいい子”に違いないと思ってる」

2023.11.18 Vol.web original

 

 アニメーション映画『窓ぎわのトットちゃん』(12月8日公開)の完成披露舞台挨拶が18日、都内にて行われ、原作者・黒柳徹子と声優を務めた大野りりあな、滝沢カレン、八鍬新之介監督が登壇。黒柳がときおり涙を浮かべながら完成作への感激を語った。

 黒柳徹子が、激動の時代を背景に自身の幼少期を自伝的に描いた同名ベストセラーを、原作出版より42年の歳月を経て初めて映像化した話題作。

 原作出版から数々の映像化オファーを受けながらも断ってきたという黒柳。「ずっと、読者の方の中にあるイメージを大切にしたほうがいいと思っていたんですけど、42年経って、もしかしたら映画にしておいたほうがいいんじゃないかと思うようになって。きな臭くなってきたこともあって」と、初の映像化を決めた思いを語り、完成した作品に「私は、泣いたんです。いろんなことが思い出されただけでなしに、学校やお友達のことが本当に当時のようでした」と涙を浮かべた。

 八鍬監督も「今、世界中で戦争が起き、たくさんの犠牲者が出ています。遠い世界のことのように思えるけど78年前、日本も同じように戦争をしていた。原作には、戦争中でも思いやりにあふれた人々の姿が描かれている。それが少しでも世界に伝われば」。

 映画では原作で印象的なエピソードも丁寧に描かれる。トモエ学園で友人となる小児麻痺の男の子・泰明ちゃんとの木登りエピソードに黒柳は「思い出して、見ていてちょっと泣いたりしました」と振り返りつつ、思うように体を動かせない泰明ちゃんを木の上に引っ張り上げるシーンに「私もよくあんなことをやったな、と。私、立って引っ張ったので、もうちょっと危なかったんですけど(笑)」と苦笑。

 オーディションでトットちゃん役に抜擢された7歳、大野りりあなが「トットちゃんが小林先生から“君は、本当は、いい子なんだよ”と言われるシーンが感動するので大好きです」と言うと、黒柳も「今でも何かあったときは、そう言われたんだから私はいい子に違いない、と思って頑張っています」と笑顔を見せた。

 この日は、小林先生役の役所広司、ママ役の杏からのビデオメッセージが寄せられたほか、主題歌『あのね』を書き下ろしたあいみょんからの手紙を黒柳自身が代読。

 あいみょんに主題歌を依頼したという黒柳は「子どもが誰かに話をしているような曲。本当に素敵な曲なので、覚えて歌ってみようと思って、ちょっとやってみたんですけど難しかった(笑)」と照れ笑いしていた。

黒柳徹子が42年の時を経て『続 窓ぎわのトットちゃん』刊行。「もう少し書いておこう」きっかけはロシアのウクライナ侵攻

2023.10.03 Vol.Web Original

 俳優、司会者、エッセイストとさまざまな分野で活躍する黒柳徹子が1981年に刊行した『窓ぎわのトットちゃん』の続編となる『続 窓ぎわのトットちゃん』が10月3日に刊行され、同日、都内で黒柳が発売記念会見を行った。

『窓ぎわのトットちゃん』は黒柳の小学生時代の思い出を描いた本で、国内で800万部、全世界で2500万部を売り上げた大ベストセラー。小学1年生で最初に通っていた学校を退学になった黒柳を受け入れた「トモエ学園」のこと、黒柳にとって救いの存在となった小林宗作校長先生のこと、そしてたくさんのユニークな個性を持った友人たちとの交流といったさまざまなエピソードが描かれ、最後は戦争が始まり満員の疎開列車の中で眠りにつく場面で終わった。今回の『続 窓ぎわのトットちゃん』はそこから先のお話を描いている。

 会見で黒柳は42年の年月を経て続編を書くに至った理由として「いつも考えていることは“戦争の時は嫌だったな”ということ。ロシアのウクライナへの侵攻があったことがもしかしたらこの本を書こうと思ったきっかけかもしれないです。やっぱり、いつでも子供にとって何が一番嫌かというと自由じゃないということだと思うんです。私にとっては一番自由ではなく、何をやってもいけないと言われ、逃げ惑ったあの戦争中のことは思い出すのも嫌だったんですが、そんなことを考えて、それで続きを書こうかなと思ったわけです」などと現在も続くロシアのウクライナへの侵攻が念頭にあったことを明かした。

黒柳徹子が「今は仮名をふっていないので小さい子が本を読めなくなった」と読み仮名の復活を要望

2023.10.03 Vol.Web Original

「続 窓ぎわのトットちゃん」発売記念会見

 俳優、司会者、エッセイストとさまざまな分野で活躍する黒柳徹子が10月3日、都内で「『続 窓ぎわのトットちゃん』発売記念会見」に出席した。同書は1981年に刊行し国内で800万部、全世界で2500万部を売り上げた大ベストセラー『窓ぎわのトットちゃん』の続編。

 前作では小学1年生で最初に通っていた学校を退学になった黒柳を受け入れた「トモエ学園」のこと、黒柳にとって救いの存在となった小林宗作校長先生のこと、そしてたくさんのユニークな個性を持った友人たちとの交流といったさまざまなエピソードが描かれ、最後は戦争が始まり満員の疎開列車の中で眠りにつく場面で終わった。今回はそこから先のお話を描いている。

 42年の月日を経ての続編ということで、初めて「トットちゃん」に接する子供たちに黒柳は「本を好きになってもらいたい。最近の子供たちはテレビを見ちゃうから、どうしてもああいう動くものを見たがって、なかなか本を読まないと聞きますが、私が子供のころは本しかなかったので本を読みまくった。それで本って本当に面白いとつくづく感じていました。ですから子供たちにも本は面白いということを感じてもらいたくて、トットちゃんを書いたわけなんですが、どうですかね」と読書の魅力を語ったうえで「昔の本は全部“仮名”をふっていた。今は仮名をふっていないので小さい子が読めなくなった。昔は志賀直哉の『暗夜行路』に“あんやこうろ”って仮名がふっていた。だからなんでも読めたんですが、そこが残念。もうちょっと仮名をふればいいのになと思います。そうすれば子供はどんな本でも読める。どんな本でも読めると、子供って面白くてたくさん読むようになると思うので、ぜひ仮名をふることを戻していただきたいと、この際お願いしたいと思うんですけど」と出版界に読み仮名の復活を要望。

 そして「本をたくさん読んだことによって知的になったかどうかは分かりませんが、いろいろな想像力が増幅されるというか、自分の知らない世界だったり、感じたことのない感覚だったりを教えてくれる。今でも寝る前に本を読むんですが、読むたびに、本はいいなと思っています。どんなつまらないような本でも読んでみると面白いことが多く、大げさですが、そこからいろいろなことを学んでるんだなと思います」と今も変わらぬ読書ライフを続けていることを明かし、読書を勧めた。

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