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頭のネジなんてぶっ飛ばしてナンボ、恐怖の先にある黄金郷!〈徳井健太の菩薩目線 第233回〉

2025.02.20 Vol.Web Original

“サイコ”の異名を持つ平成ノブシコブシ・徳井健太が、世の中のあらゆる事象を生温かい目で見通す連載企画「徳井健太の菩薩目線」。第233回目は、頭の千切れ方について、独自の梵鐘を鳴らす――。

 元競輪選手で、現在は競輪の解説や評論をされる林雄一さんという方がいる。僕からすれば、林さんは天才競輪選手の一人だ。競輪選手の中でも上位10%に入るS級1班の選手として活躍し、通算戦績は1628戦218勝。優勝は22回を数える、間違いなく超一流の元選手だ。

 とんでもない努力を積み重ねて栄冠を勝ち取ってきたと想像していた。ところが、番組で共演した林さんは、まったく努力してこなかった――むしろ、不摂生な生活を続けていたくらいと話していた。それでも勝ち続けることができたのだから、やっぱり天才には違いないと思うわけだけど。

 競輪は、車体を寄せて、他の選手にぶつかることもじさない。状況によっては違反となる可能性もあるけれど、S級レベルの選手ともなれば、そうした状況下で駆け引きを行い、相手を出し抜く。こちらがヒリヒリするくらいバチバチのレース展開をするため、とりわけS級のレースはレベルが高く、見る者を圧倒する迫力がある。

 だからこそ、ときに事故が起きる。林さんは2019年9月、松阪競輪場で行われたレース中に落車して、一時心肺停止状態に陥るほどの大けがを負う。冗談抜きで、生死をさまよったのだ。

 時速数十キロで駆け抜けていく中で、激しいレース展開を行う。見ているこちらが肝を冷やすくらいだから、当然、選手はもっと恐怖を感じるのではないかと思う。だけど林さんは、「怖いと思ったことは一回もないかもしれない」と言う。

「さすがに、大けがをした後の復帰第一線は怖くなかったですか?」

 と僕は水を向けた。

「いや、ないっすね。怖いと一回でも思うような人は、S級になれないんじゃないですかね」

 そう平然と口にしていた。なるほど、これがトップまで上りつめる人のマインドなのかと膝を打った。これって、多くの仕事に当てはまる考え方なのかもしれない。

 例えば、僕たち芸人。スベるのはもちろん怖いけど、ネタをしている舞台上で、「スベる(かも)」なんて思ってやっているヤツが笑いを取れるわけがない。平場のトークで、「これウケるかな」と思ってしゃべっているヤツより、「これ絶対ウケる」と思ってしゃべっているヤツの方が、やっぱりウケる。恐怖心は大事だけど、恐怖を浮き彫りにさせてしまったらアウト。見てる方だって心配になる。アドレナリンがドバドバ垂れて、勝手に口も頭も回っている状態。そんなときにスベることを考えていたら、誰にも追いつけない。頭の神経が千切れている人じゃないと、ピラミッドの上には行きつかないんだろうなって。リスクヘッジは悪いことではないけど、それを考えれば考えるほど、スポーツや芸能においてはピラミッドの上にはたどりつかないのかもしれない。

 林さんは、もともと運動神経がとても良いと話していた。人間には個体差があるだろうけど、僕はそんなに差はないものだと思っている。林さんは運動神経を伸ばせた人なんだと思うのだ。

 絵が上手いとか、歌が上手いなどにも言えることだと思っていて、生まれたときから、めちゃくちゃ絵や歌が下手な人なんているのだろうか。一握りくらいはいるかもしれないけど、どこかで差が生じて、上手と下手の道に分かれるのではないかと思う。

 じゃあ何を持って差が生まれるのかと考えたら、きっと小さい頃からその行為を反芻している――、その差なんじゃないかと思う。運動神経が良い人は、小さい頃から運動していて、「俺って足が早いかも」みたいに自分に手ごたえを感じるから、さらに自信を持って、体が動くようになる。絵が上手い人は、絵を描くことに楽しさを覚えるから、繰り返し絵を描くようになる。きっと絵が下手でも、どこかで楽しみを覚えて繰り返し描くようになったら、平均よりは上手くなるだろう。それなりに自信が持てるようになったら、「私は絵が上手い方です」という信念に変わると思う。

 下手な人は、自分は下手だと信じているから、そのアクションに対して恐怖心が芽生える。だとしたら、上書きできるくらい積み重ねをするしかなくて、その連続が恐怖心を薄め、頭を千切れさせる唯一の方法なのだと思う。ヒリヒリするようなレースをしたいなら、自分の脳をだますくらい積み重ねて、頭のネジを吹っ飛ばすしかないんだ。

「PIST6」がついにスタート。従来の「競輪」のイメージを一新

2021.10.09 Vol.746

 自転車のトラック競技「ケイリン」の国際基準のルールに基づいて行われる日本初の自転車トラックトーナメント「PIST6 Championship」が10月2日、千葉・TIPSTAR DOME CHIBAでついに開幕した。

 3日に行われた決勝で雨谷一樹(31歳・栃木=S2)が勝利を収め、栄えある初代王者に輝いた。雨谷はタイムトライアルで1位、そして初日から1着を4本並べる完全優勝だった。レース後の表彰式で雨谷は「何とか優勝することができました。応援ありがとうございます」とファンに感謝の言葉を述べた。

 この「PIST6」は国際基準の250メートルの木製バンクで、6車立ての6周で行われる。勝ち上がりのシステムは開催1日前のタイムトライアル、1日目に行われる1次予選と2次予選の結果に応じてポイントが付与されその合計ポイントの上位18名が2日目に行われる準決勝に、下位18名が順位戦に進む。

 レースは1日に12レースが行われ、初日の昼に行われる「デイレース」は1次予選6レース、夜の「ナイトレース」では2次予選6レースが行われる。2日目のデイレースでは準決勝3試合と順位戦3試合を開催。準決勝の各組上位2名がナイトレースで行われる決勝に進む。夜は決勝のほかに5試合の順位決定戦が行われる。

 従来の競輪と大きく違うのはレースがこれまでの9車立てから6車立てになることで「ライン」という概念がなく、個人戦での競走になること。勝ち上がりの中でこれまでラインを組んでいた者同士が同じレースに出る場合、レースの中でラインらしきものができる場合もあるだろうが、予想において大きなウェイトを占めることはなくなった。

 

日本初の自転車トラックトーナメント「PIST6」で雨谷一樹が完全優勝で初代王者に輝く

2021.10.04 Vol.Web Original

地元・千葉からは原田と伊勢崎が決勝進出

 自転車のトラック競技「ケイリン」の国際基準のルールに基づいて行われる日本初の自転車トラックトーナメント「PIST6 Championship」開幕戦の決勝が10月3日、千葉・TIPSTAR DOME CHIBAで行われ、雨谷一樹(31歳・栃木=S2)が栄えある初代王者に輝いた。

 雨谷はこの日の6Rで行われた準決勝Cで1位となり決勝に進出。決勝のメンバーは1番・雨谷、2番・脇本勇希(22歳・福井=S2)、3番・原田亮太(25歳・千葉=A1)、4番・伊勢崎彰大(42歳・千葉=S1)、5番・久保光司(24歳・佐賀=A3)、6番・小佐野文秀(45歳・山梨=A1)。地元・千葉から原田と伊勢崎が決勝に上がった。

「PIST6 Championship」がついに開幕。第1レースで地元の中村浩士が快勝

2021.10.03 Vol.Web Original

 自転車のトラック競技「ケイリン」の国際基準のルールに基づいて行われる日本初の自転車トラックトーナメント「PIST6 Championship」が10月2日、千葉・TIPSTAR DOME CHIBAでついに開幕した。

 1Rでは地元・千葉の中村浩士(43歳・千葉=S1)が勝利を収め、勝利者インタビューで「この会場で1着が獲れてうれしい」と勝利をかみしめた。

 レースは国際基準の250メートルの木製バンクで、6車立ての6周で行われる。

 勝ち上がりのシステムは開催1日前のタイムトライアル、1日目に行われる1次予選と2次予選の結果に応じてポイントが付与されその合計ポイントの上位18名が2日目に行われる準決勝に、下位18名が順位戦に進む。

ケイリンの新トーナメント「PIST6 Championship」が10月2日開幕

2021.09.08 Vol.Web Original

国際基準の250メートル木製バンクでレースを開催

 自転車のトラック競技「ケイリン」の国際基準のルールに基づいて行われる日本初の自転車トラックトーナメント「PIST6 Championship」の開幕発表会見が9月8日、東京都内で開催された。

 この「PIST6 Championship」は千葉市が主催する公営競技で、千葉競輪場跡地に建設された「千葉JPFドーム」で1年間を通じて開催。1年を4つのシーズンに分け、昼夜2部制でそれぞれ6レースずつ、1日計12レース、年間1200レースを行う。各シーズンのファイナリスト24名にワイルドカードの12名を加えた計36選手が年度末のFinalに進出。そこで年間チャンピオンが決定する。

 レースは国際基準の250メートルの木製バンクで、6車立てで6周で行われる。レースに出場する選手はS・A級混合で、この日の会見に登壇した新田祐大、脇本雄太らトップクラスの自転車競技選手、将来的には海外のトップクラスの選手の参戦も予定されている。

 レースで選手たちが身につけるユニフォームもこの大会のためにデザインされた色とりどりのオリジナルのものを着用。場内には国内最大級のミラーボールが天井に設置され、音響や照明も最新の設備を用意。映像やレーザー照明などを駆使し、これまでの競輪場のイメージとは一線を画した「スポーツエンターテインメント空間」といった趣になるまたメインエントランスには大会優勝トロフィーのデザインを手掛けた現代美術家の松山智一氏のアート作品を常設展示する。

パンサーの向井慧、ラジオで自転車と競輪の番組「好きな物の掛け合わせ」

2020.10.10 Vol.Web Original

 お笑いトリオ・パンサーの向井慧がパーソナリティを務めるラジオ番組『パンサー向井のチャリで 30分』(ニッポン放送、月曜19時10分~19時40分 )が12日にスタートする。向井がニッポン放送でレギュラー番組を持つのは初めて。

 向井は「 まさかニッポン放送さんでレギュラーが持てるなんて! しかも大好きな競輪・自転車の番組! 好きな物の掛け合わせなんで楽しみでしかありません!」とコメントを寄せている。

 向井自身が大好きだという競輪と自転車について、向井にゆかりのあるゲストや自転車にまつわるゲストを招いてトーク。また、自転車を5分も漕ぐと人は無感情にどうでもいいことを考えだす“チャリゾーン”に突入するとし、その時に考えていたことを募る『チャリゾーン』 や、『クイズ、チャリンコ!!』 といったコーナーもある。

 初回の12日は向井が自身の自転車の思い出、競輪との出会いについて話す。

【徳井健太の菩薩目線】第65回 現地時間朝5時、米国からも参加者が。『スナック吉本』でママをやってみた話

2020.06.20 Vol.Web Original

“サイコ”の異名を持つ平成ノブシコブシ・徳井健太が、世の中のあらゆる事象を生温かい目で見通す連載企画「徳井健太の菩薩目線」。第65回目は、『スナック吉本』での体験について、独自の梵鐘を鳴らす――。

【KEIRINで日本を元気に!】オーヴァルエンジェルに直撃! 競輪の魅力を教えて!

2018.06.16 Vol.707

東京オーヴァル京王閣のキャンペーンガール「オーヴァルエンジェル」。彼女たちに京王閣、そしてKEIRINの魅力などについて答えてもらいました。(Q:東京オーヴァル京王閣のおススメスポット/Q2:KEIRINの魅力は?/Q3:応援している選手は?/Q4:来場するファンへのメッセージ/Q5:スリーサイズ/Q6:Twitter・Instagramアカウント)

【KEIRINで日本を元気に!】あのK-1王者が京王閣に登場! JAPAN MOVE UPスペシャルトークショー

2018.06.16 Vol.707

7月6日(金)〜8日(日)はTOKYO HEADLINE杯

 競輪場に来たからにはせっかくだから競輪を楽しみたい。それにはやはり車券を買ってレースを見るのが一番。

 車券は100円から購入が可能。最初のうちはなんとなく好きな選手とか、新聞の予想の通りに買ってみるのもいい。そのうちに「ライン」などの競輪独特のレース展開が分かってくる。そんなレースの仕組みが分かってきたら、だんだん競輪という競技の面白さが分かってくるはず。

 東京オーヴァル京王閣では7月6日(金)〜8日(日)に「恩田繁雄杯&報知新聞社杯&TOKYO HEADLINE杯」を開催する。

東京オーヴァル京王閣
【住所】調布市多摩川4-31-1(京王多摩川駅臨時口より徒歩1分)
【問い合わせ】042-487-2156 
【開門時間】7月6日(金)〜8日(日)は10時〜最終レース終了まで。14時〜入場料50円。(開催日により開門時間は異なる)
【URL】http://keiokaku.com/

東京オーヴァル京王閣で競輪体験「KEIRINで日本を元気に!」

2018.06.16 Vol.707

 かつて競輪場がオジサマたちの社交場だったことは否定はすまい。しかし昨今「KEIRIN」とも表記されるようになったころから競輪場もがらりと様変わりした。

 東京都心からもっとも近い競輪場として以前から親しまれてきたのが、新宿から京王線で18分。京王多摩川駅を降りてすぐにある「東京オーヴァル京王閣」。

 ここは競輪の年間最大行事である「KEIRINグランプリ」が開催されるほどの由緒正しき競輪場でありながら、場内には初心者でも楽しめるようにとガイダンスコーナーが設けられ、子供連れでも気軽に遊べるようにキッズルームが用意されるなど、今では家族や恋人同士で気軽に足を運べるプレイスポットとなっている。

 また「ナイター競走」も実施(写真1)。会社の後でも十分間に合うぞ!

 そんな東京オーヴァル京王閣のおすすめポイントを紹介。

オードリー春日「カスカスダンス恥ずかしい」

2018.03.26 Vol.web original

 昨年に引き続きCMキャラクターに起用されたオードリーの若林正恭と春日俊彰が26日、都内の会場で行われた「2018年度KEIRIN新CM発表会」に出席した。

 新CMは、意味不明な横文字に悩まされている若林をマスクマンのミスターK(春日)が救うという内容で、春日はその出来栄えに「春日史上一番。代表作です」と胸を張り自信満々。若林は「ミスターKを春日がやると知らなかったので、現場に入ってマスクをした春日を見てびっくりした」とコメントし「普段2人で話をすることがないので」と続けると、春日は「そりゃそうだ。ビジネスパートナーですから」とクールな関係(?)を強調し、会場を笑わせた。

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